写真:万葉 りえ
地図を見る山口県の長門市油谷(ゆや)の海沿いに建つ元乃隅神社。鳥居の紅と植物の緑とそして日本海の青が作る景色が美しく、近年は日本の美しい景色の一つとして海外でも紹介されたとあって観光客がグンと増えてきました。快晴の日だったら、後ろに見える日本海のブルーはますます深みを帯びます。
写真:万葉 りえ
地図を見る素晴らしいのは色の対比だけではありません。この辺り一帯は玄武岩が露出して地形が変化にとんでおり、地球の息吹も感じられる場所なのです。
その象徴ともいえるのが元乃隅神社の鳥居から海へ向かった先端にある「龍宮の潮吹」です。上からは見えないのですが、そそり立つ岩の下には波打ち際に洞窟があり、その洞窟とつながった竪穴から海水が吹き上がることがあるのです。北風が強く波が荒い日には、まるで龍が天に昇っているように最大で30メートルも潮が吹きあがります。
大きな洞窟を想像されたかもしれませんが、実は縦1メートルで幅は20センチメートルというけっして大きくないサイズなのです。自然の力の大きさを感じていただけるでしょう。
写真:万葉 りえ
地図を見る美しいだけではない厳しい自然の様相ももつ日本海。その中で仕事をしてきた漁師たちを長い間守ってきたのが白狐でした。そんなある日、白狐が自ら「我をこの地に鎮祭せよ」と網本の枕元に告げに来たというのです。
そこで、島根県津和野町太鼓谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)から分霊されて建てられたのが元乃隅神社。大漁や海上安全はもとより、良縁、子宝、学業成就など様々な願い事を叶えてくれるといわれています。
写真:万葉 りえ
地図を見る龍宮の潮吹から100メートル以上にわたって123基の紅い鳥居が並ぶさまには力強い美しさを感じていただけるでしょう。初めはなだらかな坂ですが、途中からは石段となり高台に建つ拝殿へとつながります。
写真:万葉 りえ
地図を見る写真:万葉 りえ
地図を見る階段を上がりきると待っているのがかわいらしい拝殿です。ここまで上がってくると周りの様子が一望。眼下に龍宮の潮吹や通ってきた鳥居が並ぶ様が見わたせます。
写真:万葉 りえ
地図を見るさらに高台へ行けば、もう一つ大きな鳥居が立っています。そこで目にするのは人々が上を見上げている様子。その視線の先にあるのは、鳥居の上部に設けられた賽銭箱です。
日本で一番入れにくい賽銭箱といわれていて、高さは約5メートル。ここに見事投げ入れることができたら、願望が叶うといわれているのです。うまく入ったら周りから拍手も起きるほど。多くの人が何度でもチャレンジしていますが、そのねばりが願望成就のもとなのかもしれませんね。
写真:万葉 りえ
地図を見る123基の鳥居に先には社務所もあり無人なのですが、中には御朱印も用意されていて数種類の中から好きなものが選べるようになっています。こちらでは日付などを自分で書きこむようになっています。
素敵な景色を見せていただき、またリフレッシュしたり、大きなパワーをいただいたり、多くの方が様々なことを感じながら参拝されたことでしょう。御朱印の金額についての表示はないのですが、その事がかえって厳かな気持ちを大きくしてくれそうな社務所です。
住所:長門市油谷498
駐車場:46台
アクセス:JR山陰本線「長門古市駅」からタクシーで約20分
※カーナビで「元乃隅神社」といれても表示されないことがあります。その場合は、隣接する「龍宮の潮吹」で入力してみてください。
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2025/1/3更新)
- 広告 -