写真:和山 光一
地図を見る車でドライブだと、目的地まで時間に制約がなかったり、寄り道ができたりと便利なのですが、せっかくのワインの里・勝沼でのワイナリー巡りで試飲ができないなんて悲しすぎます。でも電車で行っても、遠いワイナリーへ行くのにタクシーとなるとワインが一本買えてしまいます。でも、甲州市市民バスを使えばリーズナブルにワイナリーを巡れる上に、気兼ねなく試飲ができます。
コースは「ぶどうコース」と「ワインコース」があり、どちらもコース1とコース2の周回コースになっています。それぞれ特徴があり、便数も土日祝で一日3便づつと少ないので時刻表は要チェックです。勝沼ぶどう郷駅から遠いワイナリーから利用し、乗車賃は一回300円なので近くは歩いたりして活用してみてください。
まずは勝沼ぶどう郷駅からスタートしましょう。
写真:和山 光一
地図を見る山梨県のワイナリーの中でも製造量ナンバー1の「マンズワイン勝沼ワイナリー」は、勝沼の北、一番遠い所にあります。「ワインコース1第1便」勝沼ぶどう郷駅9:42発に乗って出発です。そうすれば一番近い「山区」バス停までいけるので5分程度歩くと赤地に黄金色の太陽の中に葡萄が描かれたシンボルマークが目に飛び込んできます。
御存じキッコーマンが手掛ける「マンズワイン」と言えば国産プレミアムワイン「ソラリス」シリーズです。SOLARISはラテン語で「太陽」という意味。マンズワインのシンボルマークにもあるように葡萄は太陽の恵み、燦々と降り注ぐ陽光を浴びて育つ質の高い葡萄だけをワインに使うというマンズワインの品質主義の象徴です。
有料試飲であるソラリスシリーズは500円で白赤12種類から4種類選んで試飲ができ、気に入った物があれば購入の際500円が戻ってくるシステムです。おすすめは、白が「信州小諸シャルドネ樽仕込」、赤が「信州小諸メルロー」です。とにかく美味しいので是非試飲をしてみてください。
写真:和山 光一
地図を見る大手資本サッポロビールが世界に誇る日本のプレミアムワインを造ろう、日本ワインの星になろうと昭和51年(1976)勝沼の地に設立したのが「サッポロワイン グランポレール 勝沼ワイナリー」です。山梨、北海道、長野、岡山という自然に恵まれた4つの産地の葡萄の個性を生かしながら造ったワインが楽しめるのがグランポレールの特色です。
ここも勝沼の西の端にありワイナリー銀座から離れているのでバスが必需です。最寄の「綿塚」バス停行の便は極端に少なく、「ワインコース2第2便」山区バス停10:51発に乗り、綿塚バス停で降りると赤い屋根が目に飛び込んできます。
白を基調としたホテルの受付およびロビーを思わせるようなソファーが置かれ、ワイン雑誌を読みながら寛げる居心地のよい空間です。500円で常時10種類のワインの中から3種類を選んで試飲ができます。おすすめは赤の「山梨勝沼 甲斐ノワール特別仕込み」です。甲斐ノワールは、1969年「ブラック・クイーン」に「カベルネ・ソーウ"ィニヨン」を交配、1990年登録品種となった日本の気候に適した本格的なワイン専用種です。小樽でゆっくり熟成し柔らかな香りとなめらかなタンニンが心地よく豚の角煮にあうとのこと。
写真:和山 光一
地図を見る「ワインコース1第3便」綿塚バス停12:25発に乗り、阿部病院前バス停で降ります。道路の斜め向かいに、1877年勝沼の地に日本で最初に誕生した民間ワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」をルーツとするワイナリー「シャトーメルシャン勝沼ワイナリー」があります。2010年リニューアルした建物の中のビジターセンターでは、ティスティングカウンターがあり、シャトーメルシャンシリーズを中心に常時20種類以上のグラスワインを有料で楽しむことができます。
一番のおすすめは、「甲州きいろ香」です。甲州の隠れた香りのポテンシャルをワインの香りの権威であるボルドー大学デュブルデュー教授の研究室とのプロジェクトにより引き出した新しいスタイルの甲州ワイン。「きいろ香」の名はこのワインの誕生にあたり醸造指導を行った故富永敬俊博士の著書『きいろの香り』に由来しています。清涼感にあふれる柑橘系の香りとさわやかなアタックに続くフレッシュできれいな酸が特徴です。ワインを題材にした人気漫画「神の雫」でも“なんだか子どもの頃に、夕暮れの縁側で嗅いだような香り。花開く前の小さな薔薇のつぼみのようだ”と言っています。
写真:和山 光一
地図を見る「ぶどうコース1第5便」阿部病院前バス停15:38発に乗り日休入口バス停で降ります。すぐ先にアパレルメーカーの「JUNグループ」により1979年に創業した、白壁とオレンジ屋根のプティワイナリー「シャトージュン」があります。ワイン直売所の一画には、アパレルメーカーJUNのシャトージュンオリジナル商品も展示されています。
山梨県立美術館所蔵のミレーの絵画をラベルと商品名に冠したミレーシリーズや日本固有の葡萄名を名乗るジャパンセレクトシリーズがありますが、おすすめはやはり主品種の甲州で造る「シャトージュン 甲州」です。上品な柑橘系香りで味わいもシンプルながら甘味と酸味のバランスがよく、しなやかです。過去に日本ワインの代表としてJAL国際線(ビジネスクラス)にシャトージュン甲州が採用された経験と自信が今もワインの中に生きています。
バスの乗車中は次のワイナリーの下調べや以降の行動予定を考えたりするといいですよ。またシャトーメルシャンの周りには、ぶどう酒歴史館「宮光園」やワイン資料館、「蒼龍葡萄酒」といったワイナリーなどもあり、バス待ち時間も有効に使えます。
また「ぶどうコース2第6便」日休入口16:52発で勝沼ぶどう郷駅に戻れますが、もう少し試飲してみたい場合、手前のぶどうの丘で降りましょう。「勝沼ぶどうの丘」の地下にあるワインカーヴには約180銘柄2万本ものワインが並んでいて、1100円で「タートヴァン」を購入することですべてのワインが試飲し放題になりますよ。
ここに上げたワイナリーめぐりはほんの一例です。コミュニティバスを使い自分自身のワイナリーめぐりを楽しんでみて下さい。
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(2025/1/3更新)
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