写真:藤田 聡
地図を見る向瀧は、会津東山温泉を代表する老舗旅館です。向瀧が雑誌などに登場する時は、川の対岸から眺めた、写真のアングルで必ず登場します。名刺代わりの眺めを、滞在中一度は眺めましょう。木造の伝統的建築が素晴らしく、登録有形文化財の第一号になった程です。
伝統的な建築では、「夏の冷房や冬の暖房が効かないのでは?」と心配になりますが、会津東山温泉「向瀧」なら心配ありません。雪国らしく二重窓になっている上に、本格的な空調装置が入っているので、夏でも冬でも木造建築とは思えない快適さです!
写真:藤田 聡
地図を見る会津東山温泉「向瀧」の客室は、眺望により料金が変わり、中庭に面した部屋が上級になります。眺望だけで料金が変わるのですから、最初は納得出来ませんが、この中庭の絶景を一目見れば納得せざるを得ません!
昼間も絶景の中庭ですが、夜はライトアップされて一層美しくなります。緑の時期はもちろんですが、春の桜や秋の紅葉、冬の雪見も絶景で、冬には名物の「雪見ろうそく」も実施されます。この絶景を一望する客室の料金が上がるのは、当然としか思えません。
写真:藤田 聡
地図を見る会津東山温泉「向瀧」には、2つの大浴場と3つの貸切家族風呂があり、その全てが自然湧出の自家源泉かけ流し。貸切風呂では夫婦やカップル水入らずで、混浴の温泉を思う存分楽しめます。加熱も加水もぜず湯量調節で温度を調整しており、湯口には温泉成分が固形化して堆積しています。温泉好きが「析出物」と呼び、良い温泉の証明として喜ぶ物です。
2つの大浴場で、源泉に一番近いのが「きつね湯」。源泉に近いだけあり、お湯も熱めなので、人気が無いかと思うと逆で、源泉に近い良質な湯を求めて夏でもお客さんに人気。温泉好きが宿に求めるのは温泉自体であり、何度も入浴したいのが温泉好きです。浴室に用意されたバスタオルが自由に使えるのも、温泉好きに嬉しいサービスで、温泉好きに最適な宿と言えます!
写真:藤田 聡
地図を見る会津東山温泉「向瀧」の名物料理が、会津藩直伝の「鯉の甘煮」(写真上部中央)。流石に名物だけあり、鯉料理としては美味しく、食べ易いのですが、普段食べ慣れない料理なので、完食出来る人は少ないと思います。名物料理を食べ残すのは、申し訳ない気もして、会津東山温泉「向瀧」への宿泊を躊躇する方も居るかもしれません。
しかし、実は全く心配無用です。食べ残した「鯉の甘煮」は真空パックにして、お土産に出来るサービスを実施しており、もちろん無料です。これぞ会津東山温泉「向瀧」の接客の真骨頂で、常に客の立場を考えてくれるのです。何か用件を依頼しても、依頼意図を再確認した上で行ってくれるので、安心感が違います。まさに、一流旅館の接客です。
なお写真は夕食の最初の状態で、後から郷土料理の「こづゆ」など、様々な料理が追加で運ばれて来ます。
会津東山温泉「向瀧」は、今回紹介した通り、欠点が見当たらない名旅館です。これだけ素晴らしいのに、中庭が見えない部屋なら、週末でも一万円台で泊まれるのですから、本当に夢のような話です。
口コミやブログでも好評の宿ですが、特にサービスは満点を獲得する程。温泉好き、宿好きなら一度は泊まるべき宿であり、一度泊まれば二度と忘れられない宿になります!
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(2025/1/5更新)
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