写真:野水 綾乃
地図を見る水沢温泉郷は秋田駒ヶ岳の西麓、田沢湖高原に位置していて、眼下には日本一の深さを誇る田沢湖が広がります。温泉郷内には県下最大規模の「たざわ湖スキー場」があり、冬はスキーやスノボ帰りの日帰り客でにぎわいます。
ちなみに、乳頭温泉郷方面からJR田沢湖駅行きのバスに乗り、バス停「水沢温泉郷」で降りると施設は目の前。反対方面のバス停だと約100m離れたところにあるので、乳頭温泉郷と合わせてバスでめぐる場合は帰りに立ち寄るのをおすすめします。
提供元:露天風呂 水沢温泉
http://www.tsukamoto-sogyo.co.jp/mizusawa/浴室に入った途端、硫黄の香りに混じって独特の油臭が感じられます。内湯・露天とも広々と造られた湯船が2つずつあり、注ぎ入れる温泉の量によってそれぞれ「熱め」と「ぬるめ」に調整されています。
泉質は硫化水素型の硫黄泉。約3km離れた場所に系列の旅館が所有する源泉があり、毎分1700リットルが自然湧出しているそうです。湯量の豊富さは、いずれも30人以上は入れそうな大きな湯船をゆうに満たす、かけ流しの温泉で実感いただけるでしょう。ほかの水沢温泉郷の旅館やホテルもこちらの元湯から源泉を引いているとのこと。
写真:野水 綾乃
地図を見る露天風呂に出てみると、いっそう鮮やかなコバルトブルー色をした湯に魅せられることでしょう。2つある露天風呂のうち、写真の湯船は深さが1mあります。大きな湯船をぐるりと回遊しながら立ち湯で浸かるのも楽しいもの。
写真:野水 綾乃
地図を見る女湯の露天では一段下がったところにもうひとつ湯船があります。こちらはやや熱め(43〜44℃)の設定。ぬるめの湯と交互に浸かれば、身体の芯から温まり、新幹線に乗ってからもポカポカ感が持続することでしょう。
濃いミルクに水色の絵の具をぽたりと落としたような鮮やかな湯の色は、眺めているだけでも癒されるのではないでしょうか。ほのかに油臭が混じる個性的な湯も期待以上です。内湯には打たせ湯もあり、やや熱めの温泉の熱と刺激が肩や背中のコリを心地よくほぐしてくれます。
また、こちらは日帰り入浴だけでなく、自炊湯治も可能です。2名1室1人4770円〜と格安の料金設定ですので、長期滞在にもおすすめです。秋田の秘湯めぐりや田沢湖周辺の観光の拠点にいかがでしょうか。
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この記事を書いたナビゲーター
野水 綾乃
温泉と旅をテーマに雑誌などで記事を書いているライターです。その土地のものがたりや空気感が伝わる文章を心がけています。現在は故郷の栃木を拠点にしていて、全国の温泉地を行き来する日々。栃木の温泉宿や魅力的…
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