ベトナム・フエには美しい王宮や帝陵があり、観光にもってこいのエリア。建築物には戦争の傷跡が残っているものもあり、歴史的にも興味深い場所です。観光スポットは旧市街地（王宮跡）を中心に点在していて、世界遺産に登録された王宮の他、市場もあります。
今回は、トラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、元旅行会社スタッフのYoko Andersがセレクトした、フエのおすすめの観光スポットを紹介します。
最後にはモデルコースも紹介するので、ベトナム旅行の参考にしてみてくださいね。
フエの建造物群として、ベトナムで初めて世界遺産登録された「グエン朝王宮」。広大な敷地内に中国様式の宮殿や庭園が整然と並ぶ、ベトナム最後の王朝です。王宮の彫刻や色彩が美しく、巨大な装飾屋根も見どころになっています。
夜になると正門の“午門（南側の門）”がライトアップされ、幻想的で厳かな雰囲気に。王宮内にあるベトナム最古の劇場「閲是堂」では、ユネスコの無形文化遺産に認定されている、宮廷雅楽を観賞することができます。
＜基本情報＞
住所：Trung Tam Bao Ton Di Tich Co Do, Hue
営業時間：6:30〜17:00
定休日：年中無休
アクセス：ベトナム鉄道「フエ駅」から車で約6分
公式サイト（外部リンク）
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「ガン門（體仁門）」は、宮殿の敷地に入る門のひとつで、壁面には戦争当時の生々しさが残る傷跡があります。王宮を取り囲む、ヴオーバン様式でつくられた星形城郭の城壁も見どころ。この城壁には内堀と外堀があり、敷地内は複雑に運河が入り組んでいます。ガン門は道幅が狭いので、バイクや車に注意しましょう。
＜基本情報＞
住所：duong Cua Ngan, Phu Hoa, Hue, Thua Thien Hue
アクセス：ベトナム鉄道「フエ駅」から車で約6分
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王宮見学後に、併せて訪れたいのが「フエ宮廷骨董博物館」。敷地内には複数の建物があり、メインの展示室になっているのは、フエで最も美しい木造の宮殿とも言われている「ロンアン宮殿(隆安殿)」。ここにはグエン朝時代に宮廷で使用されていた玉座、調度、陶器、彫像など、さまざまな美術品が展示されています。特に歴代皇帝が実際に身にまとった豪華な衣装は必見です。
＜基本情報＞
住所：03 Le Truc, Phu Hau, Hue, Thua Thien Hue
営業時間：7:30〜17:30
アクセス：王宮の東門「顕仁門」から徒歩7分
公式サイト（外部リンク）
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グエン朝王宮と同様に世界遺産になっている「ミンマン帝陵」。グエン朝第2代ミンマン皇帝が眠る帝陵です。ミンマン帝は儒教的思想を重視していたため、帝陵は中国の明や清の様式を参考に造られました。“フエ屈指の美しさ”と言われ、中国式にデザインされた建物には数多くの詩文が美しく彫刻されています。
ミンマン帝陵はフエ市内の中でもかなり南方に位置するため、ミンマン帝陵を含む世界遺産を回る、半日ツアーなどへの参加もおすすめです。
＜基本情報＞
住所：49 Huong Tho, Huong Tra., Thua Tien Hue
参拝時間：7:00〜17:30
定休日：年中無休
アクセス：ベトナム鉄道「フエ駅」から車で約30分
公式サイト（外部リンク）
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旧市街地のシンボルでもある「フラッグタワー」。高さが30m近くあり、フエの様々な場所から眺めることができます。見張り台として建てられましたが、戦争中に幾度か倒壊し、現在は再建されたものが建っています。外壁には当時の銃弾跡も。夜にはライトアップされ、城壁を取り囲む堀の水面に揺れるイルミネーションが美しい夜景スポットになります。
＜基本情報＞
住所：FH8J+G47, Thuan Hoa, Hue, Thua Thien Hue
アクセス：ベトナム鉄道「フエ駅」から車で約6分
公式サイト（外部リンク）
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フエはフォーン川を境に、北が旧市街（王宮跡）で南が新市街に分かれています。そんな2つの場所を繋ぐ橋のひとつが「チャンティエン橋」。周囲には公園があり、ローカルの方達の憩いの場に。夜になるとライトアップされ、端から順番に七色に変わっていくチャンティエン橋のライトアップはフエの名物となっています。新市街側の橋のたもとでは観光旅行者向きの幻想的なナイトマーケットが開催され、可愛い雑貨などが並びます。
＜基本情報＞
住所：Phu Hoa, Hue, Thua Thien Hue
ライトアップ：毎週土日の日没〜22時頃
アクセス：新市街から徒歩10分
公式サイト（外部リンク）
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フランス植民地時代に建設されたため、フランスと中国のテイストが魅力の帝陵が「カイディン帝廟」。12代目カイディン帝が眠っている墓所です。フランスから輸入した高価な鉄筋コンクリートを使ったバロック様式の帝廟は、帝廟のなかで飛び抜けてユニーク。巨大な建築物や、いたるところに立ち並ぶ中国風の馬や役人の石像が圧巻で、見どころ満載のスポットです。
＜基本情報＞
住所：xa Thuy Bang, huyen Huong Thuy Hue Thua Thien-Hue Province
営業時間：7:00〜17:30
アクセス：ベトナム鉄道「フエ駅」から車で約11分
公式サイト（外部リンク）
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旧市街地の王宮近くにある市場が「ドンバ市場」。フエの中心部に位置します。食品や日用品、お土産など、沢山のアイテムが売られており、かわいい雑貨類はお土産探しにもおすすめ。市場内には屋台も多く、バインベオ（小皿蒸し）やバイン・ボッ・ロック（エビのタピオカ蒸し）といった、フエの名物グルメも楽しめます。
＜基本情報＞
住所：2 Tran Hung Dao St., Phu Hoa, Hue
営業時間：7:00〜19:00
アクセス：チャンティエン橋から徒歩5分
公式サイト（外部リンク）
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フォン川のほとり、小高い丘の上に建つ「ティエンムー寺」も、フエの名所のひとつ。建立は1601年と古く、フエ最古の寺といわれています。この寺の名物は、入口にそびえる「トゥニャン塔」。高さ21mのこの塔には、7層の各階に仏像が安置され、最上部には釈迦如来が鎮座しています。フォン川の観光船を利用すると、船上からのトゥニャン塔の眺めも楽しめます。
＜基本情報＞
住所：Nguyen Phuc Nguyen, Huong Long, Tp. Hue
営業時間：常時（本殿の開館は7:00〜11:00／14:00〜18:00）
アクセス：フエ市内から車で約13分
公式サイト（外部リンク）
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チャンティエン橋の南（新市街）の川沿いに並ぶ「ナイトマーケット」は、夕涼みがてらのお散歩にぴったり。洋服やバッグ、雑貨やおもちゃなど、雑多な商品が並ぶ小さな店舗は、買わなくても見ているだけで楽しくなります。川沿いでご飯を食べられるレストランもオープンするので、夕焼けを見ながらディナーを楽しむこともできます。
＜基本情報＞
住所：Chu Van An, Phu Hoi, Hue, Thua Thien Hue
営業時間：18:00頃〜22:00頃
アクセス：新市街から徒歩5〜10分程度
公式サイト（外部リンク）
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フエの中心部から東へ8kmほど。タイントゥイチャンという小さな村にある屋根付きの小さな木橋「タイントアン橋」。言い伝えによれば、粗末な竹橋しかなかったこの川に、18世紀頃1人の女性が私財をはたいて架けたのがこの橋。ホイアンの屋根付き橋“日本橋”に似ているため、「フエの日本橋」とも呼ばれています。周辺に点在する寺院、田園風景と合わせて楽しみたい穴場スポットです。
＜基本情報＞
住所：FJ8V+F5P, Lang Xa Bau, Huong Thuy, Thua Thien Hue
アクセス：フエ市内から車で約15分
公式サイト（外部リンク）
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旧市街と新市街を二分して流れるおだやかな川「フォーン川」。川沿いには、グエン朝の歴代皇帝の帝陵が点在し、世界遺産に登録された多彩な史跡群を見ることができます。
フエ郊外の史跡巡りは、ボートトリップに参加するのがお手軽で人気。ドラゴンボートでフォーン川を下りながら、世界遺産の史跡を巡るツアーです。グエン朝王宮の受け付けでは、旅行者にお得なセットチケットも販売しています。
＜基本情報＞
住所：Thua Thien Hue
公式サイト（外部リンク）
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「ティエウチー帝陵」は、世界遺産に登録されている7つの帝陵のうちのひとつで、フエ市街地から車で15分ほどのところにあります。いつも観光客でにぎわっているミンマン帝陵やカイディン帝陵と違って、ティエウチー帝陵は静かな時間が過ごせる穴場スポット。
ほかの帝陵は回りをぐるりと壁で囲われているのですが、このティエウチー帝陵の回りには壁がありません。どこまでが帝陵でどこからが村なのかわからないくらい、田園風景の中に溶け込んでいます。
＜基本情報＞
住所：Xa Thuy Bang, Thi Xa Huong Thuy, Thua Thien Hue
営業時間：7:00〜17:30
アクセス：市街地から車で約15分
公式サイト（外部リンク）
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提供元：写真AC
https://www.photo-ac.com/「トゥイスアン村」は、多くの村人が線香を作っているフエ最大の“線香の村”。カラフルな線香が棚に並ぶ様子は写真映え抜群です。特に、乾季にあたる3月〜8月は、村の人々が線香を屋外で乾燥させるため、道路沿いに干された美しい線香の色と香りを楽しむことができます。村では、線香の製造過程を見学したり、ベトナムの伝統衣装・アオザイを着て写真撮影をすることもでき、女子旅にもピッタリです。
＜基本情報＞
住所：Huyen Tran Cong Chua, Thuy Xuan, Hue, Thua Thien Hue
アクセス：フエ市中心部から西に7キロ
公式サイト（外部リンク）
「フォンフー プラザ」は、フエ最大のショッピングセンター。衣料店や映画館、フードコートなどがあるほか、品ぞろえ豊富な大型スーパー「Big C」もあり、ショッピングにぴったりです。Big Cでは、ベトナムならではのスパイスやお菓子、お酒などが安く購入できるので、お土産選びにもおすすめ。ベトナムコーヒーや、フエの伝統菓子「メースン」、宮廷茶などが人気です。
＜基本情報＞
住所：172 Hung Vuong, Phu Nhuan, Hue, Thua Thien Hue
営業時間：8:00〜22:00
アクセス：チャンティエン橋の旧市街側ふもと、ドンバ市場の隣
公式サイト（外部リンク）
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ベトナム最後の王朝・阮（グエン）王朝の都が置かれていたフエは、“ベトナムの京都”とも言われる情緒が漂う街。ベトナムの人気都市・ダナンから、車や鉄道で2〜3時間の場所にあります。主要な観光スポットは1日でまわることもできますが、せっかくなら「グエン朝王宮」や「チャンディエン橋」のライトアップも楽しみたいところ。今回は、ロマンチックな夜景スポットも楽しめる1泊2日の観光コースをご紹介します。
【フエ・モデルコース一例】
＜1日目＞
ダナンを出発して、夕方までにフエに到着。日没後は、「グエン朝王宮」や「フラッグ・タワー」などの旧市街の夜景スポットを楽しみます。夜のお散歩を楽しみながら新市街へ移動し、屋台街で地元グルメを楽しむのがおすすめです。元気があれば「ナイトマーケット」にも立ち寄ってみては。
＜2日目＞
午前中は「グエン朝王宮」周辺の観光スポット。午後からはフォーン川のドラゴンボートでフエ郊外の史跡巡りを楽しみます。最後は「フォンフー プラザ」でフエのお土産をまとめ買いして、ダナンに戻ります。
くわしいモデルコースは、下のリンク先からぜひチェックしてくださいね！
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「ブンボーフエ」などの名物料理や、かわいいお土産も多く、ベトナムで穴場の観光スポット・フエ。フエを観光するなら、気温が穏やかな乾季の2月〜4月頃がおすすめです。グエン朝王宮や寺院では、ノースリーブやショートパンツ・ミニスカートなどの露出の多い服装は入場を拒否されることがあるので、気を付けましょう。
また、飛行機とホテルがセットになったお得なパック旅行や、ホテルの割引プランなどを活用すると、旅の予算を抑えることができますよ。ベトナム初の世界遺産に登録された街・フエで、素敵な思い出をつくってくださいね。
（文・Yoko Anders）
2024年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/2更新)
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