みなさんは北マリアナ諸島の「テニアン島」「ロタ島」を知っていますか?日本から3時間半で行けるサイパンから、小型飛行機で渡ることのできる小さな離島です。
ショッピングモールや免税店、夜遊びできる歓楽街もないけれど、大自然が私たちを静かに迎えてくれるテニアン島とロタ島は、オトナ女子のリトリートに最適!“何もない贅沢”に満ちたこの2つの島で、忙しい日常の喧騒から解き放たれ、心と身体をデトックスしましょう。(AD)
写真:土屋 愛
北マリアナ諸島は全14島。日本人旅行者にはなじみ深いサイパン島と、この記事でご紹介するテニアン島、ロタ島の3島、そして11の無人島からなるアメリカ自治領です。
コロナ禍で日本からの直行便がなくなっていましたが、2022年9月1日からユナイテッド航空の成田・サイパン直行便が週3日就航。日本から3時間半という短いフライト時間で北マリアナ諸島まで気軽に行けるようになりました!
【ユナイテッド航空 成田⇔サイパン直行便のフライトスケジュール】
※成田発(UA825)
運航曜日:火・木・日
出発時間:21時25分(翌2時到着)
※サイパン発(UA824)
運航日:月・水・金
出発時間:7時(9時35分到着)
写真:土屋 愛
米国自治領の北マリアナ諸島は、2回のワクチン接種が完了していればサイパン入島後の隔離なし、入島のためのPCR検査もありません。(※2022年10月現在)
北マリアナ諸島への入国に必要なもの
・パスポート(残存有効期間90日以上推奨)
・海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書(2回以上、かつ14日が経過していること。デジタル庁発行の電子証明書でもOK)
・出入国カード(I-736)と税関申告書(2枚とも機内で配布。ESTA承認済の場合、I-736は提出不要)
※「Travelers Health Declaration」のオンライン申請は不要になりました
写真:土屋 愛
今ならマリアナ政府観光局がユナイテッド航空の成田・サイパン直行便利用者限定のキャンペーン「マリアナケーション“超得”キャンペーン」を実施しています。
・現地で使える50ドルクーポン
・ダイビングが2ダイブ無料
・ゴルフが2ラウンド無料(2023年1月9日プレー分より、ゴルフ2ラウンド無料から1ラウンド無料に変更となります)
・空港〜主要ホテル間のシャトルバス無料
・新婚カップル限定200ドルクーポン(2020年3月以降に婚姻届を提出されたカップル限定)
とかなりお得です。サイパンだけでなく、ロタ島・テニアン島にも利用できるお店があるので、ぜひ利用しましょう!
写真:土屋 愛
まずはじめにご紹介するのがロタ島です。
ロタ島は、北マリアナ諸島の一番南に位置する島。“ロタブルー”と呼ばれる青く美しい海で知られています。
また、「ロタホール」など世界有数のダイビングスポットが多くあり、世界一の透明度ともいわれることから、ダイバー憧れの島でもあるんですよ!
美しい海と緑、大自然がロタ島最大の魅力。観光地化されていない場所でのんびりと過ごしたいという旅行者に最適な島だな、と実際訪れてみて感じました。
写真:土屋 愛
ロタ島へのアクセスについて。
ロタ島へは、サイパンからスターマリアナス航空の小型飛行機を利用して約30分で行くことができます。その他にもマリアナサザンエアウェイズという新しい航空会社が島間運航を今年8月に開始しています。
朝8時台からフライトがあるので、サイパンからの日帰り旅行も可能。窓の外の景色や、すぐ目の前にいるパイロットの操縦風景を眺めているうちに、あっという間に到着しました!
写真:土屋 愛
“ロタブルー”と呼ばれるロタ島ならではの青い海。それを楽しめるのはダイバーだけではありません。ボートシュノーケリングで誰でも気軽に堪能できちゃうんです! 今回私は、ロタ島のダイビングショップ「RUBIN」さんにお願いしました。日本人オーナーのショップだから言葉の心配もなく、とても安心。
さて、ボートに乗って進むと、どんどん海の色が変わっていく様子がわかります。まるで水の中に青い絵の具をポタリと落としたような青! 透明度が高いので、水深約30メートルほどのところに沈む沈船を、ボートの上からでもハッキリ見られるのには驚きです。
水の中には、豊かなサンゴ礁と色鮮やかな魚の群れ。シュノーケリングでも十分に“ロタブルー”を体感できました。
写真:土屋 愛
プカ〜っと海に浮かべば、青い空が高く広がり、私を包み込んでくれます。日常で感じるストレスがどんどん軽くなっていくよう。これって究極のリトリートかも……。
感動したのは海だけではありません。シュノーケリングが終わった後、ボートでRUBINの山本さんが出してくれたお水!
ロタはサンゴ礁が隆起してできた島なので、それが天然のろ過装置の役割を果たし、美味しいミネラルウォーターが飲めるのです。
こういった現地発のツアーに参加すると、ペットボトルのお水をいただくことが多いですが、コップでいただくロタの天然水の味は格別!
このお水もそうですが、釣り糸を回収するボックスが設置されているなど、海やジャングルの恵みによって生かされているというローカルたちの意識の高さ――サステナブル・ツーリズムを無意識に実践している土地だなと感じました。
写真:土屋 愛
ボートシュノーケリングの後は、ピックアップトラックに牽引されるボートに乗って道路を走れます。島中のガイドもしてくれた山本さんいわく「これがロタスタイルだよ」と。
ピックアップトラックの荷台に乗るだけでも楽しいのに、ボートに乗って道路を走れるなんて! これだけでもロタ島が好きになってしまいました(笑)
写真:土屋 愛
ロタ島で一番有名なビーチが「テテトビーチ」です。週末ともなればローカルの家族連れなどがバーベキューを楽しんでいますが、平日はとっても静か!
長く続く白砂のビーチには、日常とはまったく違う穏やかな時間が流れます。ここで波の音に耳を傾けながらチルアウトすれば、うっかり何時間も経ってしまいそう……そんな空間でした。
写真:土屋 愛
ビーチにはところどころに天然素材でできたガゼボがあります。日差しの強い時間帯には、ここから海を眺めるのもいいですね。吹き抜ける潮風が心地いい!
写真:土屋 愛
遠い昔、サンゴ礁が隆起してできた島・ロタ島。このことを強く意識させてくれるスポットを2つご紹介します。どちらもロタの地形、地質のダイナミックさを感じられる興味深いスポットです。
■アスマモス
ロタ島の最東端にある岬・アスマモス。まさに切り立った断崖絶壁という言葉がぴったりの場所です。高いところでは海面まで20メートルほどの高さがありますが、波が荒い日には打ち付ける波が断崖に辺り、水しぶきをかぶるほど。
ロタ島でも有名な磯釣りのポイントで、釣りの大会も開催されているのだとか。針にかかった魚を上手く上げないと、魚がボロボロになってしまうのではないかと心配になるほど、この断崖絶壁は迫力満点です!
できれば折り畳みのチェアと、ロタの湧き水でいれたコーヒーを持参してもう少しのんびりしたかった……と感じさせる場所でした。
写真:土屋 愛
■スイミングホール
天然の岩礁穴である「スイミングホール」。海水と真水が混ざる、まさに天然のプールのような場所です。波が静かな日は、スイミングやシュノーケリングを楽しめます。
岩場に腰掛け、水平線を眺めてみましょう。太陽の光でキラキラと光るロタブルーの海、他では見られない光景です。
波が荒い日は岸に打ち付ける波にご注意を! また泳いでもいいかをガイドさんなどに確認しましょう。プールのようだし、ホールの中は白砂が広がっているとはいえ、周囲はサンゴ礁の岩場。マリンシューズなどを履いた方がいいでしょう。
写真:土屋 愛
■ソンソン村展望台
ロタ島のビューポイントといえば「ソンソン村展望台」です。
眼下に島の中心地・ソンソン村、正面にロタ島のシンボル「ウエディングケーキマウンテン」を見渡せます。
そして右手にフィリピン海、左手に太平洋の大海原が広がる様子を目にすれば、ロタ島がとても小さな島だという事を実感できるでしょう。
訪れる人も少なく、とても静かな展望台。思わず深呼吸をしたくなるような場所です。
写真:土屋 愛
■バードサンクチュアリ
ジャングルの上にそびえ立つ断崖絶壁にあるのが「バードサンクチュアリ」。展望台や散策できる階段が設置されて、海を見渡すことができます。
また、その名の通り鳥たちの楽園でもあるバードサンクチュアリ。眼下に広がるジャングルの木の上には海鳥たちの巣が数多くあり、飛び交う鳥たちの姿を一望できる、バードウォッチングの名所でもあります。
写真:土屋 愛
ここからはもうひとつの島「テニアン島」をご紹介します。
サイパンの南西にあるテニアン島。サイパンから小型飛行機で約10分という近さです。ロタ島と同じくサンゴ礁が隆起してできたという島でとても平坦。
島の形がニューヨークのマンハッタンに似ていることから、島を南北に貫くメインストリートは「ブロードウェイ」という名前がついています。
写真:土屋 愛
島の北半分にはアメリカ軍の軍用地が広がっています。
かつては日本の統治下にあった時代もあり、多くの日本人が暮らしていました。古代チャモロ人の遺跡も残るなど、歴史を感じられる島でもあります。
そして特筆すべきは美しいビーチ! 日本のCMのロケ地としても使われたタガビーチをはじめとする世界有数のビーチは、リトリートにピッタリです。
写真:土屋 愛
まずはテニアン島でのリトリートに欠かせない美しいビーチを紹介しましょう。
■タガビーチ
テニアンで一番有名なビーチといえば「タガビーチ」。波が高い時には降りられなくなるほどの小さなビーチですが、白砂がとても美しい!
せり出した岩からは、ローカルの子ども達が海に飛び込んで遊ぶ光景も見られます。
ビーチの近くにはバーベキュー施設やシャワーが整い、週末には多くのローカルでにぎわうタガビーチ。平日なら訪れる人も少なく、静かな時間を過ごせます。
ロタ島の海の青さ“ロタブルー”とはまたひと味違う、エメラルドグリーンの“テニアンブルー”。これを体感するならまずはタガビーチを訪れることをおすすめします!
写真:土屋 愛
■タチョンガビーチ
タガビーチの隣に長く続くタチョンガビーチ。こちらもローカルの家族連れで週末は大賑わいです。
海沿いを歩いていくと人のあまりいないエリアも見つけられます。ジャングルの緑がすぐ近くに迫るビーチは、タガビーチ以上にテニアンの大自然を感じさせてくれるでしょう。
写真:土屋 愛
島北部に位置する「チュルビーチ」は、とても波が穏やかなビーチ。星の砂を見つけられる場所としても知られています。
またビーチではありませんが、ぜひ訪れてみて欲しいのがテニアンの海の豊かさを体感できる場所「ブローホール(潮吹き穴)」。天然の海中洞窟に押し寄せる波によって、サンゴ礁の岩場の穴から潮が吹き出します。
まだ見えないのに、「ブォーッ」と潮が吹きあがる音だけが聞こえてくるほどの迫力。波が高い日はかなりの高さまで吹き上がります。
写真:土屋 愛
テニアン島は、第一次世界大戦後に日本の委任統治地となった島です。それから第二次世界大戦までの間に多くの日本人が移民として暮らし、製糖業などに従事しました。
その頃の遺構も残されているので、ぜひ訪ねてみましょう。写真は「住吉神社」。第二次世界大戦時にお社は消失しましたが、鳥居は日本人たちが平和に暮らしていた当時のものが残っています。深いジャングルの中、南洋の植物に囲まれてポツンと立つ苔むした鳥居――当時の日本人の生活に思いを馳せずにはいられない光景でした。
写真:土屋 愛
ここテニアン島は第二次世界大戦下、日本軍とアメリカ軍が熾烈に争った太平洋戦争の激戦地、玉砕の島としても知られています。昭和19年7月に島北部のチュルビーチから上陸したアメリカ軍との戦いの末、日本軍は玉砕。多くの民間人もなくなりました。現在でも厚生労働省による遺骨収集が行われています。
私が巡った戦跡の一部をご紹介します。
■原子爆弾搭載地(写真右上)
広島と長崎に落とされた原爆は、ここテニアン島から爆撃機に搭載され日本へと飛び立ちました。島北部のノースフィールドには、当時の滑走路が残り、原爆が搭載されたピットがモニュメントとして残されています。
■スーサイドクリフ(写真右下)
テニアンの戦いでは、日本兵、日本人が島南部のカロリナス台地に追い詰められていきました。このスーサイドクリフと呼ばれる断崖絶壁から自ら身を投げた人も少なくなかったといいます。スーサイドクリフの手前には多くの供養塔が建ち並び、この島で散った命に祈りを捧げています。
■日本軍防衛陣地跡(写真左下)
ラッソー山の麓には日本軍が築いた防衛陣地跡も。今でも砲弾の破片などが落ちていました。普段は訪れる人も少ないようですが、地元の方々がきれいに整備してくれている様子がうかがえます。
■日本海軍司令部跡(写真左上)
ノースフィールドエリアに残された日本海軍司令部跡。コンクリートの柱も朽ちかけていて、中に入ることはできませんが、艦砲射撃で受けた被害のあとが80年近く経った今でも生々しく残っていました。
島に数多く残る戦跡を巡り、心静かに祈りを捧げるというのも、テニアンでしか体験できない時間の過ごし方だと感じました。
今回ガイドをお願いしたのは、テニアン島にあるMKツアーズの日本人ガイド・ミホさん。もう20年以上テニアンに住んでいるという方です。日本統治時代の遺構や戦跡には案内板もあるので、自分で回ることもできますが、ミホさんに案内してもらえば、そのひとつひとつにまつわる深い話まで聞けて、より理解が深められたように思います。
写真:土屋 愛
ロタ島のおすすめのレストランは「ピザリア(Pizzaria)」。ローカルにも愛されるレストランで、テラス席もあり開放感抜群。ピザなどアメリカンなメニューだけでなく、ローカルたちがよく食べるフィリピン料理、ビーフンなど中華系もあって、日本人の口にもよく合います。
おすすめはエビのカクテル。氷を敷き詰めたバケツに山盛りに盛られたエビ! ついついビールが進むおいしさです。
写真:土屋 愛
テニアンでおすすめのレストランは「バー ケー ダイナー(Bar-K-Diner)」。コロナ禍でオープンした比較的新しいレストランです。
ココナッツミルクを使った料理など、チャモロ料理の種類も多く、ワンプレートで提供されるメニューも多いので、気軽にオーダーできました。
廃材や流木などを使った看板や内装がとってもおしゃれでサステナブル!
写真:土屋 愛
「Bar-K-Diner」は「テニアンウエスタンロッジ」というホテルを併設しています。とても明るい室内で、落ち着いた滞在ができそう!
共有スペースのテラスもあって、のんびりとした時間が流れるテニアン島での時間を過ごすのにぴったりだと感じます。
テニアンもロタも大型ホテルはありませんが(ロタ島のロタリゾート&カントリークラブは2022年10月現在休業中)、こういった小さいアットホームなホテルに泊まってみるのもいいですね!
北マリアナ諸島のロタ島、テニアン島を訪れて感じたのは“何もない”というのはすごく贅沢なことなんだな……ということ。
人が大勢押し寄せる観光地も、免税店も、繁華街もありませんが、豊かな大自然のなかで自分と向き合い、日本と北マリアナ諸島の歴史を肌で感じ、人生や平和について想いを深める、まさにロタ島とテニアン島でしかできない体験でした。
日常の喧騒を離れ、静かにリトリートしたいというオトナ女子にはぜひ行ってみてほしい! マリアナの“ブルー”が疲れを癒してくれます。
【この記事は マリアナ政府観光局 とのタイアップです】
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(2025/1/3更新)
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