子供の運動会にむけて嫁くんがビデオカメラが欲しいと言いだしました。
はて、ビデオカメラって いる?
だってiPhoneなら動画を撮影できるし4Kでの録画も可能。
子供の運動会なんてiPhoneで撮影したらいいじゃないの?
ダメ、iPhoneだと録画しにくいもん
えーー?
何度もiPhoneか否かで討論になりましたが、嫁くんのiPhoneは容量もなく、それほど動画も撮れないのでビデオカメラを探すことにしました。
子供撮影ならフルハイビジョン?4K?
ビデオカメラを選ぶにあたって悩むのが画質の問題。
これまでならフルハイビジョンで撮影できればそれで満足でした。しかし今では4Kで撮影できるビデオカメラにも手が届く時代。
フルハイビジョンか、4Kか、どちらのビデオカメラを選べば良いのでしょう?
ちなみにフルではない「ハイビジョン」もありますが、画質が荒く数も少ないので選択肢から除外しました。
ビデオカメラの主なメーカー
候補は以下の3つ。
- SONY
- パナソニック
- JVC
SONYビデオカメラの特徴
SONYといえばミラーレス一眼カメラなのにフルサイズを出してるメーカー。
高級コンデジでは独占状態ですよね。(異論は認める)
フルハイビジョンや4Kに対応したビデオカメラを出してます。
(出典:ハンディカムの特長 | ソニー)
お店で使ってみたところ手ブレ補正がすごい。
画像のようにカメラが動いても中のレンズが動き手ブレを防いでくれます。撮影していてもレンズの動きがわかるので不思議な感覚です。
SONYのビデオカメラにはプロジェクター機能を搭載してるモデルがあるのも特徴。これがあればTVのない環境でも壁があれば皆で視聴できて楽しそう。
(出典:ハンディカムの特長 | ソニー)
さらにこんなアクションカムとの合体技もある。
運動会でこれすると目立ってカッコいいですね。
Panasonicビデオカメラの特徴
パナソニックもSONYと同じくフルハイビジョンや4Kのビデオカメラを出してます。
パナソニックの面白いところは同時に自分も撮影できるところ。
自分の顔を撮るってちょっと抵抗ありますが、サブカメラを前に向けることもできるので、工夫次第では他の対象を撮影することも可能。使い方を想像すると楽しい、メインカメラでズーム撮影しながらサブカメラでは広域を撮影することも可能。
他にも
- Ustreamを使用した映像のリアルタイム配信
- 撮影している映像をスマホやモバイルルーターを経由しリアルタイムで配信
- 赤ちゃんの部屋にセットし、泣き出したら通知を送る
など多機能なビデオカメラです。
Panasonicの4KビデオカメラはSONYの同レベルより安い傾向にあります。ただ、手ブレ防止はSONYが断然良いです。
- お手頃価格で機能満載がいいならPanasonic
- 手ブレ補正を優先するなら割高なSONY
こんな図式。
JVCビデオカメラの特徴
JVCってどこのメーカー?と思ったらJapan Victor Companyの略なんですね。
こちらのビデオカメラはフルハイビジョンばかり。4Kもあるにはありますが、プロ向けと言いますか大きくてゴツいです。肩に乗せて撮影するレベル。
ただ、ボードする人にはJVCのビデオカメラが一番ピッタリ。
防水・防塵・耐衝撃が備わったタフネスビデオカメラは珍しい。
GoProのようなアクションカメラではなく、ハンディタイプで防水は嬉しいですね。しかも水深5mで30分撮影可能なので雨の日もガンガン撮影できます。
アウトドアレジャーや登山に持っていくならこれに決まりかなと。マイナス10度でも撮影できるのでスノーボードにも良さそう。
さて、ここで悩む。
運動会で撮影するのはもちろん、今後も子供達を撮影するためのベストなビデオカメラはどれでしょう?
フルハイビジョンの候補はこちら
ビデオカメラを買うにあたりまず候補に上がるのがこちら、フルハイビジョン。
ネット購入なら2万5千円〜5万円の価格帯です。比較的安く買いたいならフルハイビジョン一択。
2017年11月現在、ストアにある商品で購入候補を上げると・・・
SONYのフルハイビジョンおすすめ
動画有効画素数 | 229万画素 |
ズーム | 光学30倍(デジタル350倍) |
f値35mm換算 | 26.8mm(画角広い) |
撮影時間 | 2時間40分 |
使用時質量 | 355g |
記録メディア | 内蔵メモリー (64GB) microSDHCカード microSDXCカード microSDカード メモリースティックマイクロ |
手ブレ補正 | ○ |
Wi-Fi | ○ |
レンズカバー | 自動 |
カラー | ブロンズブラウン ホワイト レッド |
5万円以下で手に入るSONYのビデオカメラ。
特徴は圧倒的な手ブレ補正。ブレない、歩きながら全然ブレない。
SONYの手ブレ補正は他メーカーの追随を許しません。
マイクが5.1chであることも他メーカーより一歩進んでます。
ちなみに撮影時間はズームや電源操作をすることで減っていくので、実際は2時間も撮れないらしい。
プロジェクタ機能がついたモデルだとこちら。
プロジェクタ機能なら最大100インチの画面(壁必要)で1時間35分の投影が可能なので、場所を選ばず動画を楽しみたいという方にピッタリ。
Panasonicのフルハイビジョンおすすめ
パナソニックのフルハイビジョンはちょっと選びにくい。。。
動画有効画素数 | 220万画素 |
ズーム | 光学50倍(デジタル500倍) |
f値35mm換算 | 28mm(画角広い) |
撮影時間 |
2時間20分 |
使用時質量 | 309g |
記録メディア | 内蔵メモリー (64GB) microSDHCカード microSDXCカード microSDカード |
手ブレ補正 | ○ |
Wi-Fi | ○ |
レンズカバー | 自動 |
カラー | ブラウン ホワイト ピンク |
※W558Mにライブ配信モードはない
モニタ部分についたサブカメラからもう1つの映像を撮影可能。自撮りするも良し、本体カメラより広域を撮影するも良し、サブの映像をワイプとして追加可能。
さらにスマホによる遠隔操作(録画やズームなど)や、スマホで録画中の映像を同時にワイプ表示することも可能。
パナソニックの公式HPを見ると、運動会での撮影についてしっかり説明が書いてある。たしかにこれを見ると運動会にピッタリな気がする。
子供の走る姿をズームで追い、全体的な姿はサブカメラで撮影しワイプに写す。
面白い、面白いよ・・・だけど手ブレ補正のSONYを体験するとちょっとねぇ。
走る子供を撮影するのって結構難しい。
実際に運動会で撮影してきましたが、ズームするとブレが大きくなるので子供をしっかり撮影するのは困難です。上のサンプル画像のように上手く撮れるかなと疑問が残ります。ギミック的にはすごく面白いので、多機能さで選ぶなら素晴らしいビデオカメラだと感じます。
フルハイビジョンカメラだと2017年現在こちらが最上位になりますが、もう1万出せば4KビデオカメラVX985Mに手が届いてしまう。これが冒頭に書いたパナソニックのフルハイビジョンビデオカメラの悩みどころです。
(ちなみに、VX985Mにサブカメラはついてない)
プラス1万円で4Kにするか、サブカメラのついたタイプにするか、非常に悩みます。
JVCのフルハイビジョンおすすめ
動画有効画素数 | 229万画素 |
ズーム | 光学40倍(デジタル200倍) |
f値35mm換算 | 40.5mm(画角狭い) |
撮影時間 | 4時間20分 |
使用時質量 | 305g |
記録メディア | 内蔵メモリー (64GB) SDHCカード SDXCカード SDカード メモリースティックマイクロ |
手ブレ補正 | ○ |
Wi-Fi | ○ |
レンズカバー | キャップ式 |
カラー | サンライズオレンジ マットブラックマットブラック アクアブルーアクアブルー サンドベージュサンドベージュ |
JVCのビデオカメラの強みはなんと言っても防水・防塵・耐衝撃・耐低温です。
アウトドア好きな人からすると非常に魅力的ではないでしょうか。
子供と雪遊び、子供と海水浴、楽しい映像を撮れそうですよね。
ただ、撮影できる範囲の狭さや、運動会には不要な機能満載のため『今回の』候補から外れます。
これが子供と一緒に海や雪山や登山ならピッタリなんですけどね。ちなみに旧式のGZ-RX600とはほとんど中身が変わってません。そして防水マイクゆえに音声が悪い・画質も悪いという製品。
うん、ビデオカメラに防水を求めるのならアクションカムでもいいかも。
4K対応の候補はこちら
ここで4Kの動画を撮影できるビデオカメラの候補を紹介。
個人的に予算は10万円としている。メインが子供の撮影なので、高すぎるのはちょっとね。
SONYの4Kおすすめ
動画有効画素数 | 829万画素 |
ズーム | 光学20倍(デジタル250倍) |
f値35mm換算 | 26.8mm(画角広い) |
撮影時間 | 2時間30分 |
使用時質量 | 585g |
記録メディア | 内蔵メモリー (64GB) SDHCカード SDXCカード SDカード メモリースティックマイクロ |
手ブレ補正 | ○ |
Wi-Fi | ○ |
レンズカバー | 自動 |
カラー | ブラウン |
4K対応で手ブレ補正最強のビデオカメラ。
10万円の予算で少しだけオーバーするけどSONY製を買うならこちら。
ファインダーも付いているので強い日差しでも撮影しやすい(強い日差しの下では、モニタが反射するのでどこを撮影してるのか全然見えない)
もう少し(2万?)安いモデルに以下のAX40もあります。
こちらは上で紹介したAX55と機能面はほとんど同じ。
ただ、このAX55と比べると以下の機能が不足してます。
- ファインダー無し
- ナイトショット機能無し
- フォーカス用マニュアルリング無し
モニタをずっと見続けて撮影もいいのですが、運動会の炎天下では反射して見辛い。
なので運動会で撮影するならファインダーのあるAX55が絶対有利になります。(マニュアルリングは使う機会が来るのか不明ですが暗闇に強いナイトショットは欲しい)
Panasonicの4Kおすすめ
動画有効画素数 | 829万画素 |
ズーム | 光学20倍(デジタル250倍) |
f値35mm換算 | 30.8mm(画角ふつう) |
撮影時間 | 3時間35分 |
使用時質量 | 518g |
記録メディア | 内蔵メモリー (64GB) SDHCカード SDXCカード SDカード |
手ブレ補正 | ○ |
Wi-Fi | ○ |
レンズカバー | 自動 |
カラー | ブラック |
パナソニックのビデオカメラにはなぜかファインダーが存在しないものが多い。
しかし、4K対応ビデオカメラの中でWXF990Mには唯一ファインダーがあります。
晴天で撮影してると、モニタに日光が反射して全然見えない時があるので、ファインダーは必須でしょう。事実、私もモニタを使用して撮影していましたが、反射して何も見えない時がありました。
子供の勇姿を撮影するならファインダーは大切。
そしてファインダーがあれば顔と手でカメラを固定できるのでブレに強い。
さらにこのモデルであればサブカメラがついています。パナソニック製ビデオカメラを買うなら面白いサブカメラが欲しいところ。
ただ、欠点としてWXF990Mは少々サイズが大きい、そしてパナソニック製品の中では値が張るところが欠点でしょうか。(ファインダーがある分少々高いのは仕方ありませんが)
もし、ファインダー無しでもよければこちらがオススメ。
WX995MはWXF990Mより価格が低く、サブカメラもついておりコスパの高いビデオカメラです。もう1つ下のグレードにサブカメラ無しのVX985Mもありますが、楽しいギミックのサブカメラがありません。なので、VX985Mは低価格で4Kビデオカメラが欲しい人向けでしょう。
(サブレンズがない分、スマホで撮影してる動画をワイプに盛り込む機能もありますが、おそらく撮影者は1人だけと思うので、その機能を使う機会はあまりないかと考えます)
JVCの4Kおすすめ
なし
(商品自体はあるけど一般レベルではないので候補なし)
結論:子供撮影のビデオカメラは4Kかフルハイビジョンか?
これまで合計5つのビデオカメラを紹介してきました。
各メーカーごとにフルハイビジョン3台、4K2台。それぞれ特色があって面白いです、そのおかげで非常に悩みました。
で、僕の考える結論ですが、
子供を撮るなら4K一択
なぜか?
子供の今しかない幼くて可愛い瞬間を、なるべく高画質で残すためです。
これが友人やスポーツなど趣味で撮影するのならフルハイビジョンで十分だと思います。しかし、20年後、30年後でも視聴するであろう子供の幼い動画はなるべく最高の画質で残したい。
子供の結婚式で使うかもしれない、子供が大人になってから見つけて見るかもしれない、子供が家庭を持ったときに家族で見るかもしれない。
そんな未来を考えると、どうしてもフルハイビジョンを選択できませんでした。
TVは来年か再来年から8K放送がテストされるそうですが、本格的に放送されるであろう年は2020年のオリンピックの頃。一般に普及されるのを考えると、さらに数年後かと思われます。
そのことを考えると、今のうちに4Kビデオカメラを購入してもかなりの年数で使えるでしょう。8K対応のビデオカメラが現れるのは当分先かと。
なので、私は子供を撮影するなら4Kで録画できるビデオカメラをオススメしたい。
おすすめの4Kビデオカメラ
SONYのAX55です。
この上位機種になると値段が軽く10万オーバーで手が出せません。それでもこのAX55は素晴らしい。
- SONYの手ブレ防止性能はダントツ
- ナイトショットで暗くても撮影可能
- 映像の綺麗さが他メーカーより抜きん出てる
- ちょっと値段が高い
本体とTVをHDMIで繋げば高画質をすぐ楽しめるのも楽で良い。
モニタはタッチモニタなので直感操作も可能。すぐ操作できるので、僕のような素人でもすぐ扱えるビデオカメラでした。
実際に運動会や登山などで使用しているので、詳細なレビューはまた別途記事にしてアップしたいと思います。
ちなみにPanasonicのビデオカメラを選ばなかった理由ですが、手ブレと映像の綺麗さです。性能のわりにコスパの良い価格帯、そして機能満載で面白いと思ったのですが、SONYの手ブレ防止機能が魅力的すぎた。
Panasonicが悪いのではなく、SONYがちょっとだけリードしてた、そう感じました。
どうしてもフルハイビジョンで選ぶなら
4Kは不要かなって人にはSONYのCX680をオススメします。
ズームしてもブレに強いので子供をアップで追いかけやすい、ただし、ファインダーは無し。
参考:ズーム性能について
AX55で撮影した動画をyoutubeにアップしました。
こちらから視聴できます。
最近のビデオカメラのズームはすごいですね。嫁くんも驚いてました。
望遠レンズで撮影してる写真家ならわかると思いますが、ズームすると手ブレがひどくてまともに撮れません。
でもこの映像では安定してズーム撮影できてます。さすがSONY、あんなに難しいズームをここまで綺麗に撮影できるとは驚きです。
- ズームでも手ブレ補正が強い
- ブレないので映像を見ても酔わない
今後もAX55は子供たちの撮影で活躍してくれることでしょう。
映像保存用にハードディスクも2つ手にいれたので、今後が楽しみです。
以上、子供の写真や動画ばかり溜まっていく隊長でした。ほんだば!