元タレントの“マーシー”こと田代まさし容疑者(63)が6日、覚醒剤所持していたとしてで現行犯逮捕された。薬物による逮捕はこれで5度目。

 田代容疑者の逮捕を受けてNHK・Eテレの情報バラエティー番組「バリバラ」の公式サイトは、「これまでの放送」一覧から同容疑者の出演回を抹消した。

 田代容疑者は7月4、11日の2回にわたって同番組に出演。覚醒剤取締法違反容疑で3度の逮捕、2度の服役経験がある田代容疑者は「教えて★マーシー先生」と題された同番組で、覚醒剤に手を出した動機について、面白いことを言い続けなければならない“ギャグハラスメント”から逃れるためだったなどと明かしていた。

 田代容疑者は度重なる薬物使用や、女性の下着を盗撮し「ミニにタコができた」と話して大ひんしゅくを買った事件など、世間の反発の声も強かった。そんな田代容疑者の「バリバラ」起用について、NHK大阪放送局の福島広明制作部長は「今回は、依存症の当事者や家族が社会から孤立して再犯を繰り返してしまうという現実を、当事者の声でお伝えするということで、お招きしました。ご本人の感じたこと、おっしゃりたいことを、しっかりお伝えすることを心掛けています。『バリバラ』らしいスタイルで、依存症の方がどういうふうに回復していくか、社会がどのように依存症と向き合っていくのかを考えるいい材料になるのではないかと考えております」と説明。過去の犯罪歴については「薬物依存症をテーマにしておりますので、その他(の罪)については(刑期を)終えているという認識を持っております」とテーマ外であるため、出演上、問題視していない見解を示していた。