薄くて軽く、曲げることもできる次世代型の太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」。これまで重量制限のため設置できなかった、工場の屋根や学校の体育館などに設置でき、太陽電池の利用を拡大できると期待されます。早期の実用化、耐久性の向上など高性能化が求められています。この太陽電池の自動作製システムを世界で初めて開発したと、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が10月に発表し、報道関係者に公開しました。
ペロブスカイト太陽電池は、透明なガラス電極の上に半導体の層、光を吸収する結晶「ペロブスカイト」の層などを重ねた5層構造です。従来は、人が手作業で試作してきましたが、性能にばらつきが出るのが問題でした。自動作製システムでは、人は作業の条件を設定して、選んだ材料を機械に収めるだけ。全部自動で作ると、太陽電池の性能のばらつきが減り、作業効率も従来の10倍以上の1日に約640個作れるそうです。
この日は、ペロブスカイトの層を機械で作る様子...
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