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<フロンティア発>曲がる太陽電池を自動作製

2024年10月20日 07時58分 有料会員限定記事
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全部自動で作ったペロブスカイト太陽電池。25ミリ角の基板に4個作ることができ、基板が16枚あるので、全64個になる

 薄くて軽く、曲げることもできる次世代型の太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」。これまで重量制限のため設置できなかった、工場の屋根や学校の体育館などに設置でき、太陽電池の利用を拡大できると期待されます。早期の実用化、耐久性の向上など高性能化が求められています。この太陽電池の自動作製システムを世界で初めて開発したと、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が10月に発表し、報道関係者に公開しました。
 ペロブスカイト太陽電池は、透明なガラス電極の上に半導体の層、光を吸収する結晶「ペロブスカイト」の層などを重ねた5層構造です。従来は、人が手作業で試作してきましたが、性能にばらつきが出るのが問題でした。自動作製システムでは、人は作業の条件を設定して、選んだ材料を機械に収めるだけ。全部自動で作ると、太陽電池の性能のばらつきが減り、作業効率も従来の10倍以上の1日に約640個作れるそうです。

透明な基板に、自動でペロブスカイトの材料の黄色い液体を垂らす作業(右下)=いずれも茨城県つくば市の産総研で

 この日は、ペロブスカイトの層を機械で作る様子...

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