東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に出馬を表明している蓮舫参院議員(56)=立憲民主党に離党届=は18日、都内で記者会見し、「七つの約束」と題した有権者に示す公約を発表した。樹木伐採が批判を浴びる神宮外苑の再開発計画については「いったん立ち止まる」と明言。都が昨年9月に事業者に対して要請した樹木保全の計画を「早急に提出してもらう」と述べた。(東京都知事選取材班)
約束の一つ「東京全体をもっとよくする」では、神宮外苑の再開発計画について「見直して、大切な緑を守る」とし、住民参加の促進や計画の検証を明記した。再開発事業に関する環境アセスメントや再開発の前提となっている「公園まちづくり制度」の適用の是非については「もう一度検証する」と述べた。
これに関連して、記者から「事業者側から利益の逸失があったと訴えられた場合の対応」を問われると、「知事選の結果次第では、約束した通りの対応をしたい」と答えた。
公園まちづくり制度 東京都心で、都が将来的に公園とすることを決めた都市計画公園のうち、用地買収が進まないなどの理由で開園のメドが立たない区域が対象。公園指定を解除して事業者に再開発を認める一方、一定規模以上の緑地を確保させることでまちづくりと公園整備を両立させるのが狙い。
◆「実現不可能なことは約束しない」
公約では、少子化対策、保育・教育・介護・医療、行財政改革、政治改革、「東京全体をもっと良くする」、政策の発展-の7項目を掲げた。
都知事選の公約を巡っては、小池百合子知事(71)が2016年の初当選時に待機児童ゼロ、介護離職ゼロなど「七つのゼロ」を掲げており、これを意識したとみられる。蓮舫氏は「実現不可能なことは約束しない」と強調した。
蓮舫氏は会見で、所得向上こそ「本物の少子化対策」と強調。都と契約する事業者に雇用者の所得改善を要請するほか、転職をしやすくするリスキリングの支援強化を進めると明らかにした。
2023年の都内の合計特殊出生率が0.99となった...
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