[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

<くらしの中から考える>ジビエ

2023年12月6日 07時55分 有料会員限定記事
0

記事をマイページに保存し、『あとで読む』ことができます。ご利用には会員登録が必要です。

 「ジビエ」を知っていますか。シカやイノシシなどの野生動物の肉のことで、食材としての活用が広まっています。背景には、山にいるはずの動物が街に現れて田畑を荒らしたり、人を襲ったりする被害(獣害)の増加があります。ジビエを通じて、身近に生きる野生動物のことを考えてみませんか。(熊崎未奈)

シカ肉のステーキ(手前)やイノシシ肉のテリーヌ(左)などのジビエ料理

 赤身が軟らかいシカ肉のステーキ、脂のうま味を感じるイノシシ肉のテリーヌ…。11月に東京都内であった日本ジビエ振興協会のセミナーでは、さまざまなジビエ料理が披露された。
 「ジビエの魅力をもっと知ってほしい」。協会代表理事で、フランス料理店オーナーシェフの藤木徳彦さん(52)は呼びかける。藤木さんによると、シカは赤身、イノシシはとろける脂が特徴。タンパク質が多いなど栄養価も高い。「育った地域やオス、メスによっても味が違う。食べる楽しさがある」と話す。

盛り付けをする藤木さん=東京都品川区で

◆野生動物捕獲 増える「獣害」へ対策

 ジビエとして活用される野生動物の数は、年々増えている。昨年度は約15万8千頭だった。国も、捕獲や解体の仕方を決めたガイドラインを作ったり、処理施設を建てるために補助金を出したりして力を入れる。
 背景には、獣害が広がっていることがある。2022年度に野生動物の被害を受けた農作物の金額は156億円に上る。被害を防ぐため、全国各地で野生動物の捕獲が進められている。
 愛知県豊田市では、農業が盛んな山あいの地域で、イノシシが畑を掘り起こしたり、シカが田んぼで収穫前の若い稲を食べてしまったりする被害が相次いでいる。市農業振興課の藤川加奈子さんは「金属製の網や柵で囲っても、動物はくぐったり...

残り 678/1356 文字

「東京新聞デジタル」スタート
この記事は会員限定です。

有料会員に登録すると
会員向け記事が読み放題
記事にコメントが書ける
紙面ビューアーが読める(プレミアム会員)

※宅配(紙)をご購読されている方は、お得な宅配プレミアムプラン(紙の購読料+300円)がオススメです。

会員登録について詳しく見る

よくある質問はこちら

記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。

記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。

記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。

記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。

カテゴリーをフォローする

  • 『カテゴリーをフォロー』すると、マイページでまとめて記事を読むことができます。会員の方のみご利用いただけます。

コメントを書く

ユーザー
コメント機能利用規約

おすすめ情報

ライフスタイルの新着

記事一覧