ドリル・カラー
読み方: どりる からー
【英】: drill collar
略語: DC
【英】: drill collar
略語: DC
ビットに荷重を加えるために掘り管とビットの間に挟んで使用される特別に肉の厚いパイプをいう。ドリル・カラーにはその全長にわたって円形断面を有するストレート・ドリル・カラーのほか、差圧抑留の可能性を減らすため管体に螺旋{らせん}状の溝を切って坑壁との接触面積を減らしたスパイラル・ドリル・カラー、坑井の曲がりを減らすため四角断面にして管体の剛性を大きくしたスクエア・ドリル・カラーなどがある。ドリル・カラーは、普通、鋼で作られるが、坑井の方位・傾斜を測定する必要がある場合には、K モネルなどの非磁性材料で作られたドリル・カラーを使用し、そのなかに測定器が位置するようにする。 |
ドリルカラー Drill Collar
ビットとドリルパイプの間に接続されるドリルパイプよりも径の大きい肉厚な鋼管で,ビットへ下向きの荷重を与えること,ビット直上の激しい応力に耐える機能を有している。 クロムモリブデン鋼(材質は4165Hあるいは42CD)を両端から中ぐりした後,堅さを保持するための焼入れ,焼き戻し(熱処理)を行っている。ドリルカラーのネジは,API規格に準じる。ネジは容易な接続を可能にするためテーパー形状となっている。ネジ部は種々の荷重,応力が作用することからストレスリリーフグルーブが付けられている。初期のロータリー掘削に用いたネジをRegularと呼んだ。ネジの種類は,FH(Full Hole),IF(Internal Flush),NC(Numbered Connection)に分類され,一般的にはNCが使用される。 ドリルカラーには,一般的にリセスショルダーが採用されいる。これは二重リセス構造(ZIP形状)といい,スリップをかける位置にスリップリセスという窪みと,エレベータがかかる位置にエレベータリセスという2つの窪みがある。またリセスをグルーブと称する場合もある。いずれもハンドリング中の坑内落下対策の1つとなっている。 主に使われるドリルカラーの外径は,4-3/4~9-1/2までのサイズが数種類あり,坑径によって選択される。単位重量は,一番重い9-1/2ドリルカラーで,約4,300kg / 1本(長さ約9m),軽いもので4-3/4ドリルカラーが636kg/ 1本(長さ約9m)となっている。 |
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分野 | 一般掘削用語 | ||
同義語 | |||
関連用語 | ドリルストリング, ストレートドリルカラー, スパイラルドリルカラー, 4角形状ドリルカラー, 非磁性ドリルカラー | ||
類似語 | |||
略語 | DC | ||
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