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S3G (原子炉)とは? わかりやすく解説

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S3G (原子炉)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/12/07 04:45 UTC 版)

S3G は、アメリカ海軍原子力艦艇向け発電推進原子炉である。

型式名のS3Gは以下のような意味である。

この原子炉は、燃料として高濃縮ウランを使用する2ループ加圧水型炉であり、出力は78MWである。USS トライトン (SSRN-586)に搭載する原子炉のプロトタイプとして設計された。このプラントの設計上の特徴として、横置きされた蒸気発生器(U字型の細管が水平方向に並んでいる)と、潜水艦用プラントとしては唯一の脱気式給水タンク(deareating feed tank, DFT)を備えることが挙げられる。

S3Gは、原子炉の設計をテストするために、1958年にニューヨーク州ミルトンの西にあるノルズ電子力研究所のケッセルリンクサイトに設置された[1]。 設計が実証された後は、運転員の訓練と新しいシステムや新素材の試験に利用された。訓練用炉としては1992年に停止され、退役した。

S3Gのプラント全体(炉心、配管、ポンプ等)の採用は少ないが、炉心の改設計バージョン(S3G3またはS3G core3)は100基にもおよぶS5Wの燃料交換時に炉心ごと交換するために使われた。S3G core3 のその他の特徴として、S5Wでも使用されている標準的な十字架型ではなく、Y字型の制御棒が用いられていた。また、制御棒はメンテナンスを容易にするために「スキュード・ダイバージェント」と呼ばれる配置になっていた。

S4G

S3Gをもとに、実際にトライトンに搭載されたのがS4Gであり、2基搭載された。

S3Gは原型炉、S4Gは実用炉という位置付けのため世代が3→4に進んでいるが、基本的な設計は同一である。

脚注

  1. ^ S3G Nuclear Submarine Prototype”. GlobalSecurity.org. 2009年6月6日閲覧。



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