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Piano Concertino f-mollとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 趣味 > ピティナ・ピアノ曲名 > Piano Concertino f-mollの意味・解説 

シューマン, クララ:小さなピアノ協奏曲 ヘ短調

英語表記/番号出版情報
シューマン, クララ小さなピアノ協奏曲 ヘ短調Piano Concertino f-moll作曲年1847年  出版年1994年 
作品解説

執筆者: PTNA編集部

 ピアノ協奏曲作品7に続く2曲目協奏曲として考案された、この未完のそして長く未出版だった作品は、1847年初夏書かれた。作品7が出版されて、ちょうど10年経っていた。176小節で筆が絶えているこの協奏曲自筆譜は、ローベルトへの誕生日プレゼントとして白いリボン結ばれ、「最愛ローベルトへ、1847年6月8日 彼のクララ」という献辞がある。彼女の自筆譜未完であるばかりでなく、ピアノパートにせいぜいオーケストラ重要な対旋律与えられているだけだ。使用楽器に関しても、具体的な指示はない。このような断片を、De Beenhouwerが1990年オーケストレーション補筆して完成させた。ローベルト協奏曲作品54協奏楽章作品92参考に2管編成ホルントランペット各2本という編成として演奏可能となったこの作品は、ブライトコップフ・ウント・ヘルテルから出版されている。
 結局未完終わってしまったが、この作品からは円熟したクララ芸術性うかがい知ることができる。ほぼ完成され提示部は、テーマ複合体からなる。しかしそれと同時に3つのテーマ間の構造的関係を通して統一図られている。冒頭劇的なオーケストラは、すぐに哀愁ただよう挿入句支配される。そして、ピアノ最初華やかなパッセージ。第2テーマは、とりとめのない旋律線とシューマン風の3連符伴奏伴い、とても情熱的だ
 この協奏楽章影響を与えたものとして、1845年ドレスデンクララがソロパートを弾いて初演したローベルトイ短調ピアノ協奏曲ショパンホ短調ピアノ協奏曲メンデルスゾーン2つ協奏曲ヴェーバーヘ短調協奏楽章などが挙げられるまた、前年1846年ベートーヴェン協奏曲第3番へのカデンツァ作曲したことも、大きな発展へとつながったのではないだろうか。




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