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Storage area networkとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > Storage area networkの意味・解説 

サン【SAN】

読み方:さん

《storage area network》複数コンピューター外部記憶装置を結ぶ高速ネットワークのこと。ストレージエリアネットワーク


ストレージエリア‐ネットワーク【storage area network】

読み方:すとれーじえりあねっとわーく

サンSAN


SAN

フルスペル:Storage Area Network
読み方サン
別名:ストレージエリアネットワーク

SANとは、複数記憶装置サーバーなどを高速ネットワーク接続したシステムのことである。

SANでは、分散配置され記憶装置仮想的一つ集約することで、管理一元化できる。

SANは、LANLocal Area Network)とは別に記憶装置同士を結ぶ専用ネットワーク構築したのであるLAN用いて記憶装置共有化や各サーバーからのアクセスを行うことも、サーバー同士接続すれば実現可能である。しかし、LAN上で大容量データ転送は、LAN大きな負荷をかけることになり、データ転送時間がかかる上に、通常のネットワーク利用にも影響与えてしまいかねない。

SANでは、一般的にLANよりも高速ファイバチャネルデータ転送プロトコルとして使われているが、IPネットワーク高速化オープン志向により、IPベースとしたSANも登場してきている。

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ストレージエリアネットワーク

(Storage area network から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/28 08:32 UTC 版)

SANの概念図。中央のスイッチを介して様々なストレージが接続される

ストレージエリアネットワーク: Storage Area Network,SAN)はハードディスク磁気テープなどのストレージサーバをネットワーク化したシステムである[1]。通信にはファイバチャネル、プロトコルにはSCSIが主に用いられる。ローカルエリアネットワーク(LAN)とは異なりストレージ専用のネットワークであり、膨大な量のデータファイルを保存・活用・一括管理するために使用される。

歴史

ストレージとサーバをネットワークで接続する構想は、1995年頃、ファイバーチャネルの実用化にめどが立った頃から現れ始め、呼び名が定着したのは1998年頃である。この名称はローカルエリアネットワーク(LAN)を意識して名付けられた。実用化したのは対応する製品が出始めた1999年以降のことである。NASはSANを意識して名付けられた。

特徴

DAS,NAS,SANの比較

SANの主目的は複数のストレージデバイスを1つにまとめてサーバ間でそのリソースを共有する事である。最も単純なサーバとストレージの接続形態にダイレクトアタッチトストレージ(DAS)があるが、これはサーバーとストレージが1:1で接続される。ここでサーバー数や情報量が増加した場合、ストレージの数が増加し管理が複雑になる。そこで専用ネットワークでストレージを一つにまとめることで、仮想的にn:1の関係を実現するのがSANである[2]。これにより未使用のストレージ容量を抑える、管理台数減、優れた拡張性(スイッチに新たなデバイスを追加)、バックアップの運用最適化等のメリットが生まれる。特にバックアップでは高価な割に未使用時間が多いテープドライブを利用する場合に顕著である[3]

提供形態

SAN/LANの違いの一例。ClientはLANを通じでサーバーのファイルを共有する。サーバーはSANを通してHDD(JBOD)を共有する。

サーバーはSANに接続されたストレージをあたかも直接接続されたデバイスのように(例:ローカル・ディスクのように)扱える。ストレージデバイス側は複数ある物理ディスクの任意のものから容量を切り分けてサーバーに提供する。注:SANはNASと異なり一般に"ファイル"は共有しない。SANのサーバ間でファイルを共有したい場合は、ファイルサーバを通してLAN上でやり取りを行うか、SANファイルシステムを導入し共有を行うサーバ間で排他制御を行う必要がある。

ストレージ

ハードディスクと磁気テープが主なストレージである。ハードディスクは通常RAIDで使用する。一般にファイバーチャネル(FC)HDDは高価なため、SASSATAなどの安価なHDDを使用してサーバーを構成し、これら間をFCで接続する事でコストダウンを図った機器もある。磁気テープはDDSLTOIBM 3592等の規格が用いられる。磁気テープテープドライブ及びテープライブラリが主なハードウエアであり、バックアップアーカイブに用いられる。

技術的な特徴

論理ユニット

SANのディスクスペースの切り出しは物理ディスクもしくはRAID単位に限らず論理的な単位で行われる[4]。RAIDや物理ディスクを論理的に分割し、それぞれに論理ユニット番号(: Logical Unit Number、LUN)を割り当てる[5]。サーバー側はこれを必要に応じて1つもしくは複数にパーティショニングした上でファイルシステムを構築する。

IP-SAN

SANはファイバチャネルを用いることが多いが、iSCSIを用いることもできる。iSCSIはIPネットワーク上に載るため、iSCSIを用いたSANはIP-SANと呼ばれることもある。また、IPベースでSANを結ぶ新しいプロトコルとして、ファイバチャネルをIP上に載せるためのプロトコルFCIPやiFCPがあり、ブロケード(含む McDATA、CNT、Nishan)、シスコシステムズなどから提供されている。

関連項目

脚注・出典

  1. ^ 日経クロステック(xTECH). “SAN / NAS (ストレージ・エリア・ネットワーク/ネットワーク接続ストレージ)” (日本語). 日経クロステック(xTECH). 2022年7月16日閲覧。
  2. ^ SAN(サン)とは
  3. ^ SANのメリット
  4. ^ SAN LUN
  5. ^ LUN

外部リンク


「Storage area network」の例文・使い方・用例・文例

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