[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

SoftEther_VPN_2.0とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > SoftEther_VPN_2.0の意味・解説 

SoftEther

(SoftEther_VPN_2.0 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/07 16:46 UTC 版)

SoftEther(ソフトイーサ)は、登大遊が開発したL2-VPNソフトウェアと、それに端を発して開発されるソフトウェア、及びそれらの開発・配布に関わるプロジェクトや組織に広く用いられている名称または商号。

組織・プロジェクト

ソフトイーサと深く関わりのある組織・プロジェクトを記載する。

ソフトイーサ
登が代表を務める、日本のソフトウェア開発企業[1]。後述するPacketiX VPNシリーズの開発・配布等を行う他、ソフトウェア サービス提供(Desktop VPNなど)や、電気通信事業(Hard Ether)等も行っている。
ソフトイーサVPN
かつて存在したソフトイーサの子会社で[2][3]、後にソフトイーサへ吸収合併された[4]。VPN製品の販売を行っていた。
UT-VPN プロジェクト
ソフトイーサと筑波大学との共同研究によって運営されるプロジェクトで、ソフトイーサのPacketiX VPNのオープンソース版を開発・配布していた[5]。SoftEther VPN 1.0の配布開始に伴い、SoftEtherプロジェクトへ移行した[5]
SoftEther VPNプロジェクト
筑波大学における研究プロジェクトとして運営される、筑波大学の研究メンバーを中心に構成するプロジェクトで[6]、後述するSoftEther VPNをオープンソース プロジェクトの中で開発・配布している[7]。かつてソフトイーサが研究に携わっていたUT-VPNの後継プロジェクトである[8]

ソフトウェア

登が中心となり開発したSoftEtherを冠するソフトウェア、およびソフトイーサが開発したソフトウェアを記載する。

SoftEther 1.0
登が個人で開発し、2003年に公開された無償のVPNソフトウェア[9]。後に登が設立するソフトイーサの名称の由来にもなった。
SoftEther CA
ソフトイーサが開発した、上記の商用版ソフトウェア。三菱マテリアルが販売した[10]
PacketiX VPN
ソフトイーサが開発・販売を行う、商用のL2-VPNソフトウェアのブランド。初版であるPacketiX VPN 2.0は、当初SoftEther 1.0の後継ソフトウェアとしてSoftEther VPN 2.0の名称で開発が進められていたが[11]2005年の完成版のリリースに伴ってPacketiX VPNのブランドに変更された[12][13][14]
現在までにバージョン 3.0、4.0がリリースされており、相互に互換性を保っている[15]
UT-VPN(University of Tsukuba Virtual Private Network)
先述のUT-VPNプロジェクトにより2010年に発表され、GPLライセンスで配布されているオープンソースのL2-VPNソフトウェア[16]。実質的にPacketiX VPN 3.0をベースとした機能制限版に当たる。
SoftEther VPN
先述のSoftEtherプロジェクトにより2013年3月より配布されている[6]、オープンソースのマルチプロトコル対応VPNソフトウェア[7]。PacketiX VPN 4.0に相当するフリーバージョンである。
当初はSoftEther VPN 1.0がPacketiX VPN 4.00に対応するバージョンとして、続けてSoftEther VPN 2.0がPacketiX VPN 4.02に対応する形で、ソース非公開のフリー版として公開された。バージョン 3.0はスキップし、SoftEther VPN 4.0以降はPacketiX VPNのバージョン表記と統一されており、併せてソースコードが公開されている[17]

サービス

上記ソフトウェア製品に端を発する、各種実験サービスを記載する。

PacketiX.NET ASP 型 VPN 実験サービス
ソフトイーサが無償提供する[18]、PacketiX VPN 2.0を利用した ASP型の VPN サービス[19]
PacketiX.NET セキュアインターネット実験サービス
かつてソフトイーサが無償提供していた、インターネット通信を暗号化するセキュアゲートウェイサービス[20]。接続にPacketiX VPN向けのクライアントを利用した。現在はサービスを停止しており、VPN Gateへの移行を推奨している。
MobileFree.jp VPN実験サービス
かつてソフトイーサが学術実験として無償提供していた、モバイル環境向けにHTTPSのみを利用するインターネット中継サービス[21]。接続に PacketiX VPN 向けのクライアントを利用した。VPN Gate 学術実験プロジェクトよりサービス停止中である事と、代替サービスとして VPN Gate が案内されている[22]
グローバル固定IPv6割当サービス
ソフトイーサおよび筑波大学システム情報工学研究科産学間連携推進室が共同で無償提供する、IPv6インターネットへの接続性を実験的に提供するサービス[23]。接続に PacketiX VPN 用のクライアントを利用する[24]
VPN Gate 学術実験サービス
筑波大学が学術研究を目的として提供する、SoftEther VPN の分散型公開VPN中継サービス[25]。ボランティアが運営するVPNサーバーの一覧を公開しており、サーバ提供に SoftEther VPN を利用する[26]

脚注

  1. ^ 登 大遊 (2004年4月1日). “報道発表資料 - 新会社「ソフトイーサ株式会社」を設立”. ソフトイーサ株式会社. 2013年7月30日閲覧。
  2. ^ 登 大遊、中村 満 (2005年9月16日). “ソフトイーサ株式会社の次世代VPNシステム(仮称:VPN 2.0) 商用利用についてのお知らせ”. ソフトイーサ株式会社、ソフトイーサVPN株式会社. 2013年7月30日閲覧。
  3. ^ 小野亮、加藤雅浩 (2005年9月16日). “ソフトイーサが新会社を設立、新VPNソフトを販売へ”. Nikkei Business Publications, Inc.. 2013年7月30日閲覧。
  4. ^ 沿革 - ソフトイーサWebサイト”. 2021年3月13日閲覧。
  5. ^ a b UT-VPNWebサイト - 筑波大学VPNオープンソースプロジェクト”. 2021年3月13日閲覧。
  6. ^ a b SoftEther VPNプロジェクトについて - SoftEther VPNプロジェクト”. 2021年3月13日閲覧。
  7. ^ a b SoftEther VPN プロジェクト - SoftEther VPN プロジェクト”. 2021年3月13日閲覧。
  8. ^ 「SoftEther VPN 1.0」の正式版が無償公開 - 窓の杜”. 2014年12月28日閲覧。
  9. ^ 登 大遊 (2003年12月15日). “報道発表資料 - 仮想ネットワーク構築・通信ソフトウェア『SoftEther』を発表”. softether.com(現:softether.jp). 2013年7月30日閲覧。
  10. ^ 登 大遊 (2004年8月9日). “報道発表資料 - SoftEther の商用版 "SoftEther CA" の販売開始について”. ソフトイーサ株式会社. 2013年7月30日閲覧。
  11. ^ SoftEther VPN 2.0 RC2リリース、次世代VPNシステムの価格も公表”. 2021年3月13日閲覧。
  12. ^ 登 大遊 (2005年12月28日). “報道発表資料 - PacketiX VPN 2.0正式版のダウンロード提供を開始”. ソフトイーサ株式会社. 2013年7月30日閲覧。
  13. ^ PacketiX VPN 2.0 - ソフトウェアバージョンアップ履歴”. 2021年3月13日閲覧。
  14. ^ ソフトイーサVPN、次世代版SoftEther「PacketiX VPN 2.0」製品版を発売 - ITmedia エンタープライズ”. 2021年3月13日閲覧。
  15. ^ Ver 3.0から4.0へのバージョンアップ - ソフトイーサWebサイト”. 2021年3月13日閲覧。
  16. ^ 報道発表資料 - PacketiX VPNをオープンソース(GPL)化し筑波大学VPNプロジェクト(UT-VPN)としてダウンロード開始”. 2021年3月13日閲覧。
  17. ^ バージョン更新履歴(ChangeLog) - SoftEther VPN プロジェクト”. 2021年3月13日閲覧。
  18. ^ PacketiX.NET - PacketiX.NET 実験用オンラインサービス 実験概要”. 2021年3月13日閲覧。
  19. ^ PacketiX.NET ASP型VPN実験サービ Webサイト”. 2021年3月13日閲覧。
  20. ^ PacketiX.NET セキュアインターネット実験サービス”. 2021年3月13日閲覧。
  21. ^ 報道発表資料 - 「MobileFree.jp VPN 実験サービス」を開始”. 2021年3月13日閲覧。
  22. ^ VPN Gate - MobileFree.jp 実験サービスについて”. 2021年3月13日閲覧。
  23. ^ グローバル・固定IPv6アドレス割当型トンネル接続実験サービス トップページ”. 2021年3月13日閲覧。
  24. ^ グローバル・固定IPv6アドレス割当型トンネル接続実験サービス サービスの使い方(ヘルプ)”. 2021年3月13日閲覧。
  25. ^ VPN Gate の概要”. 2021年3月13日閲覧。
  26. ^ あなたのコンピュータをVPN Gateサーバーとして提供する方法”. 2021年3月13日閲覧。

「SoftEther VPN 2.0」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「SoftEther_VPN_2.0」の関連用語

SoftEther_VPN_2.0のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



SoftEther_VPN_2.0のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのSoftEther (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS