LPGタンカー
LPG船
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 14:01 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動LPG船(LPG carrier)、またはLPGタンカー(LPG tanker)はブタン・プロパンなどを液化した液化石油ガス(LPG)を輸送する貨物船である。
種類
液化方法により、主に2つのタイプに分けられる。
- 加圧式(圧力式)
- 石油ガスに圧力を加えることにより液化する方式。加圧式で大容量のタンクは難しいため、主に内航用など小型のLPG船に用いられる。
- 冷却式(低温式)
- 石油ガスを冷却することにより液化する方式。プロパンでもマイナス42度程度で液化できるため、LNG船よりも技術的には容易である。外航用の大型LPG船は冷却式である。
歴史
加圧式のLPG船はアメリカでは1930年代から存在していた。冷却式ではより高度な技術が必要なLNG船の方が先に開発され、1958年に貨物船を改造した「メタン・パイオニア」が完成した。
日本では1960年に建造された加圧式の内航LPG船「第一えるぴい丸」が初で、1962年には世界初の本格的な冷却式外航大型LPG船「ブリヂストン丸」が建造された。
1960年代頃までLPGとナフサ等の兼用船も建造されていた。衝突炎上事故で有名な第拾雄洋丸もLPG/ナフサ兼用船であった(第十雄洋丸事件参照)。
参考文献
- 糸山直之『LNG船がわかる本』成山堂書店 1996年 ISBN 4-425-32122-7
- 海人社『世界の艦船』2000年12月号 No.576
- 船舶技術協会『船の科学』1960年3月号 第13巻第3号
LPGタンカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 17:56 UTC 版)
詳細は「LPG船」を参照 LPGタンカーはプロパンやブタンを主成分とするLPG(液化石油ガス)を輸送する専用の船舶である。LPGは常温でも最大8気圧以下で容易に液化できるため、LNGより扱いやすいが、低温にするか加圧する、またはその両方を行なって火気に注意するなどの配慮が求められる点でLNGタンカーと非常に近い船舶である。
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