バロム・1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/23 06:57 UTC 版)
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2021年6月) |
バロム・1 | |
---|---|
ジャンル | SF、ヒーローアクション |
漫画 | |
作者 | さいとう・たかを |
出版社 | 講談社(連載) / リイド社(単行本) |
掲載誌 | 週刊ぼくらマガジン |
ドラマ:超人バロム・1 | |
原作 | さいとう・たかを、さいとう・プロ |
監督 | 田口勝彦、折田至、 小山幹夫、山田稔 |
脚本 | 伊上勝、山崎久、滝沢真理、 島田真之、村山庄三 |
音楽 | 菊池俊輔 |
制作 | よみうりテレビ、東映 |
放送局 | 日本テレビ |
放送期間 | 1972年4月2日 - 11月26日 |
話数 | 全35話 |
白鳥健太郎 木戸猛 バロム・1(声) | 高野浩幸 飯塚仁樹 上田耕一、桑原たけし、村越伊知郎 |
アニメ:バロムワン | |
原作 | さいとう・たかを |
監督 | 冨永恒雄 |
シリーズ構成 | 田口成光 |
脚本 | 田口成光 |
キャラクターデザイン | 中武学 智秋(メインキャラクターデザイン) |
音楽 | 元倉宏 |
アニメーション制作 | E&G FILMS |
製作 | バロムワン製作委員会 |
放送局 | AT-X |
放送期間 | 2002年12月7日 - 2003年3月22日 |
話数 | 全13話 |
白鳥健太郎 木戸剛 バロムワン | 浪川大輔 吉野裕行 高野浩幸 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・特撮・テレビドラマ・アニメ |
ポータル | 漫画・ドラマ・アニメ |
『バロム・1』(バロムワン)は、さいとう・たかをによる漫画作品。1970年から約1年間『週刊ぼくらマガジン』に連載。
1972年に特撮テレビドラマ『超人バロム・1』(ちょうじんバロムワン)として実写化、2002年にテレビアニメ『バロムワン』としてアニメ化された。
『超人バロム・1』『バロムワン』のどちらも、デザイン・設定・ストーリーは『バロム・1』とは大幅に変更されている。
ストーリー
大宇宙で何千年も戦い続ける二つの力があった。一つは、平和と正義の力であるコプー、もう一つは、悪と呪いの力であるドルゲ。
激しく永い戦いの果てにドルゲは地球に到達し、地底深くに住処であるドルゲ洞を構え、地球を悪の世界にするための活動を開始する。ドルゲ自身は直接手を下さず、人間を自らの分身=悪のエージェントとして超能力を与え、人類滅亡計画を実行させる。
コプーもまたドルゲを追い地球に到ったが、彼の生命は寿命を迎えようとしていた。
その時出会ったドルゲの戦闘員・アントマンと勇敢に戦う2人の少年、白鳥健太郎と木戸猛の友情と正義感に心を打たれたコプーは、彼らに「超人バロム・1」に合体変身(バロム・クロス)する能力を与え、ドルゲとの戦いを託したのである。
健太郎と猛はドルゲ魔人に対抗する正義のエージェントとして、ドルゲ魔人探知機ボップを使い、暗躍するドルゲ魔人の企みを見破り、彼らと闘う。
漫画『バロム・1』
超人バロム・1は、成人男性の姿(コスチューム自体はほぼテレビと同じだが、完全な顔出しになっている)をしており、衣服や光線銃、そしてボート状の宇宙艇に変形したり、ドルゲに対する警報を発する万能武器ボップをコプーから授けられている。白鳥健太郎と木戸猛は超人バロム・1の力を授かった後、変身の方法を自ら見つけ出さなければならなかったように、基本的にコプーはバロム・1に「私を頼るな。自ら考えて戦え」と語り、干渉しない。バロム・1の状態でも、健太郎と猛は互いの意識を残しており、会話をすることができる。なお、超人バロム・1が意識せずに叫ぶ「バローム」は、コプーの語るところによると、地球の言葉で「友情」を意味している。
漫画版におけるドルゲは、円盤状の宇宙生物という設定であり、メカニカルな身体に脳らしきものが見えることからサイボーグであることが示唆されている。円盤状の本体から、黒い霧状の魔人の姿を投射することができ、このイメージが特撮版のドルゲの元となっている。ドルゲは一個体ではなく、「悪の友」と互いに呼び合う同族を宇宙から呼び寄せようとしているが、コプーの力により、日本以外の地域への地球侵入が不可能と説明されている。ドルゲの操る力は強大で、古代生物の化石を甦らせたり、死体を含む動物、人間(犯罪者)など、あらゆるものを怪物に変えることが可能であり、バロム・1が最後の武器である全エネルギー放射を行なっても、ドルゲの本体である円盤と相打ちになるのがやっとであった。なお、怪物が出現した際に、超人バロム・1の存在はマスコミによって報道され、周辺に殺到してくる人々のため、ドルゲへの反撃ができず危機に陥ったこともある。
書誌情報
- 『バロム・1』さいとう・プロダクション 全5巻[1]
- 発行日不詳
- 発行日不詳
- 発行日不詳
- 発行日不詳
- 発行日不詳
- 『バロム・1 愛蔵復刻版』リイド社 A5サイズ 上下巻
- 『バロム・1』リイド社 文庫サイズ 全3巻
テレビアニメ『バロムワン』
2002年12月7日から2003年3月22日まで、AT-Xにて『バロムワン』とのタイトルで放送。特撮版と同様に設定やストーリーが大幅に改変されている。
ストーリー(アニメ)
時は西暦2014年[2]、謎の巨大生物が人間を襲撃する事件が次々と発生していた。同じ日の同じ時刻に同じ病院で誕生した白鳥健太郎と木戸猛は、14歳の誕生日にインターネットを通じて突然現れたコプーから、悪の使いであるゴーモンが覚醒したことや、自分たちが「選ばれし者」であることを告げられる。
翌日、半信半疑の2人は岬の灯台のもとへ導かれ、そこで謎の巨大生物に遭遇する。巨大生物に為す術のない2人は逃げまどい、最後には海へ飛び込んで脱出を試みた。コプーは海底に沈みゆく2人をエージェントに任命し、正義の使者バロムワンに変身するための腕輪とボップを授けるのだった。
キャスト(アニメ)
- 白鳥健太郎 - 浪川大輔
- 木戸剛 - 吉野裕行
- 杉野ゆう子 - 榎本温子
- 白鳥健一 - 稲葉実
- 白鳥まり子 - 日野由利加
- 木戸麟太郎 - 楠見尚己
- 木戸よし子 - 西宏子
- 木戸紀子 - 坂本真綾
- 松おじ - 星野充昭
- バロムワン、ナレーション - 高野浩幸
- コプー - 塚田正昭
- 浜田先生 - 金月真美
スタッフ(アニメ)
- 原作 - さいとう・たかを
- 監修 - さいとう・プロ
- 企画 - 今西和人
- 監督 - 冨永恒雄
- シリーズ構成、脚本 - 田口成光
- メインキャラクターデザイン、キャラクター原案 - 智秋
- キャラクターデザイン - 中武学
- 総作画監督 - 斉藤浩信、細野明美
- 美術監督 - 中原英統
- 音響監督 - 高橋秀雄
- 音楽 - 元倉宏
- 音楽プロデューサー - 折本雄一
- エグゼクティブプロデューサー - 成澤章、円谷粲
- プロデューサー - 土橋哲也、有福幸子、早川均、安西智
- コンテンツプロデューサー - 柴田幹雄
- アニメーションプロデューサー - 荻原攷司、Paul Park
- アニメーション制作 - E&G FILMS
- 製作 - バロムワン製作委員会
主題歌(アニメ)
- オープニングテーマ「キ・ミ・ダ・ケ」
- 作詞・作曲・歌 - DASEIN
- エンディングテーマ「夏の夕陽」
- 作詞・作曲 - Jeni-Jeni / 編曲 - THE JENI JENI / ストリングスアレンジ - 平野義久
各話リスト(アニメ)
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|
1 | 運命 | 冨永恒雄 | 木村寛 | 菅井ケイシ |
2 | 暴走 | 大和直道 | 村上勉 | |
3 | 狂騒 | 木村寛 | 細野明美 | |
4 | 波動 | 加藤顕 | 松下純子 | |
5 | 予兆 | 大和直道 | 福島喜晴 | |
6 | 敵意 | 羽生尚靖 | 村上勉 | |
7 | 転機 | 加藤顕 | 中武学 | |
8 | 浮上 | 大和直道 | 細野明美 | |
9 | 告白 | 岡崎ゆきお | 加藤顕 | 木村圭市郎 |
10 | 暗黒 | 大和直道 | 村上勉 | |
11 | 陰謀 | 加藤顕 | 細野明美 | |
12 | 反撃 | 榎本明広 | 西村大樹 | 山口達夫 |
13 | 未来 | 冨永恒雄 | 榎本守 | 細野明美 |
脚注
- ^ 変身ヒーロー大全集 1995, p. 155, 「変身ヒーローコミック書誌」
- ^ 第4話のテレビアナウンスより。
参考文献
- 『テレビマガジン特別編集 変身ヒーロー大全集』講談社、1995年11月30日。ISBN 4-06-178419-6。
外部リンク
バロム・1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 01:27 UTC 版)
白鳥健太郎と木戸猛がお互いの右腕をクロスさせることによって、二人の友情のエネルギーから生み出される正義のエージェント。バロムクロスと同時に、健太郎と猛の友情エネルギーがボップに内蔵されたバロム・1への変身機能と反応、そこから閃光とともに放出されたエネルギーが二人を包み込み、同時に友情波がお互いの心臓に流れて二人の肉体を融合させた後、二人だけが持つ特殊なバロムDNA(コプー染色体)とバロムエネルギーが融合した身体を超人として変異させる。健太郎の頭脳がバロム・1の知性となり、猛の体力がバロム・1の力となる。超人の身体に変異した後、プロテクターが身体を包み込んで正義の超人バロム・1が誕生する。変身が完了すると同時に、両目とヘルメットの矢印部分=エネルギーチャージランプが矢印の方向に光り出し、身体全体にバロムエネルギーが充填される(第1話ほか)。ただし、両目の中で会話する場面がたびたび挿入されるように変身前の自我も残っているため、二人が喧嘩をしたりお互いを信頼しない状況に陥った場合、バロム・1の変身は解けてしまい、お互いの信頼関係が回復するまで再び変身することはできない。友情エネルギーが300バロム以上あればバロム・1に変身できるが、普通の人の友情エネルギーは50バロム。二人がピンチに陥った場合など、友情エネルギーが急速に回復するケースも多かった。 体は特殊な細胞でできており、7千度の高温、零下210度の低温、100気圧、10万ボルトの電撃、あらゆる劇薬に耐えるが、中盤以降は魔人が強力になったのか、敵の毒や炎で苦しむ場合もあった。また、人質を取られて抵抗を封じられ、一方的に痛めつけられるような局面も再々あった。超能力とシューズに装備されている重力反発装置によって空を飛ぶことができる。バロムヘルメットは500トンの圧力に耐えることが可能で、マスクに装備されているどこでも酸素が取り出せる装置=バロムブレスによって海底、地底とも千メートルの移動もできる。目は赤外線増幅器が装備されており、2km先まで見えるほか、遮光シャッターで光による攻撃を防ぐ(第7話)。全身の神経を耳に集中させることで人間の千倍の聴力が得られ、4km四方の音を聴ける。胸に巨大なトゲが刺さっても、全身のエネルギーを胸に集中させれば引き抜ける(第32話)。児童誌向けの設定では、体内の善悪ろ過器により絶対的な善のエネルギーを生み出し、決して悪に染まることがない。
※この「バロム・1」の解説は、「超人バロム・1」の解説の一部です。
「バロム・1」を含む「超人バロム・1」の記事については、「超人バロム・1」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
漫画作品 は | 花の係長 VS騎士ラムネ&40炎 バロム・1 パタリロ! 春風いちばんっ |
漫画原作ドラマ | 紺野さんと遊ぼう 斉藤さん バロム・1 無用ノ介 小さな恋のものがたり |
アニメ作品 は | 花の係長 VS騎士ラムネ&40炎 バロム・1 パタリロ! 伯爵と妖精 |
漫画の登場人物 | ヤングくん 風間真 バロム・1 鵺野鳴介 拝一刀 |
アニメの登場人物 | ケンさん 風間真 バロム・1 ブラック博士 鵺野鳴介 |
テレビドラマの登場人物 | 岡倉節子 岡倉葉子 バロム・1 風車の弥七 拝一刀 |
2002年のテレビアニメ | 真・女神転生デビルチルドレン Witch Hunter ROBIN バロム・1 PIANO 幻魔大戦 神話前夜の章 |
AT-Xのアニメ | あそびにいくヨ! AYAKASHI バロム・1 京四郎と永遠の空 フィギュア17 つばさ&ヒカル |
読売テレビのテレビドラマ | マドモアゼル通り オーイわーいチチチ バロム・1 青春はみだし刑事 名探偵コナン |
日本テレビの特撮番組 | 兄弟拳バイクロッサー 星雲仮面マシンマン バロム・1 恐怖のミイラ 宇宙空母ギャラクティカ |
さいとう・たかを | 捜し屋禿鷹登場!! ゴルゴ13 ホテル探偵DOLL バロム・1 無用ノ介 |
- バロム・1のページへのリンク