そこう‐しょう〔ソカウシヤウ〕【×鼠×咬症】
鼠咬症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/13 09:01 UTC 版)
鼠咬症(そこうしょう)とは、異なる2種の原因菌により起こる、別の感染症の総称であり、人獣共通感染症の一つ。鼠咬熱(そこうねつ、英: rat-bite fever)とも呼ばれる。鼠咬症スピロヘータ感染症および、モニリホルム連鎖桿菌感染症が存在する。
原因
鼠咬症スピロヘータ感染症の原因菌はSpirillum minus、モニリホルム連鎖桿菌感染症の原因菌はStreptobacillus moniliformis(ストレプトバチルス・モニリホルム)。
疫学
ヒトはネズミの咬傷により感染する。日本では前者による疾病が多い。
症状
前者では感染1~2週間後に発熱、咬傷部の潰瘍、局所リンパ節の腫脹。後者では感染10日以内に発熱、頭痛、多発性関節炎、局所リンパ節の腫脹。両者とも心内膜炎、肺炎、肝炎などを発症することもある。両者とも一般にネズミに対しては無症状。
診断
治療
感受性のある抗生物質を使用する。
予防
- ネズミの防除。
関連項目
参考文献
出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。 |
- 清水悠紀臣 ほか『動物の感染症』近代出版、2002年、375頁。ISBN 4874020747。全国書誌番号:20262769。
- 明石博臣, 木内明男, 原澤亮, 本多英一『動物微生物学』朝倉書店、2008年、209頁。ISBN 9784254460285。全国書誌番号:21413575。
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