預託証券
英語「Depositary Receipts」の略で、「DR」とも言います。日本企業では、ソニーが初めてニューヨーク証券取引所に預託証券を上場させました。海外市場で株式を上場する場合、日本の証券取引所で売買されている株式をそのまま上場することは、海外各国の法制度などの面で困難がつきまとう場合があります。そこで、株式をそのまま上場するのではなく、現地の銀行や信託銀行などに株式を預託し、その株式の権利を表した証券を発行して、それを海外の証券取引所に上場するという方法が取られることがあります。この証券が「預託証券」です。預託証券が発行される市場によって、米国預託証券(ADR)、欧州預託証券(EDR)、ドイツ無記名証券(GBC)などがありますが、なかでもADRが最も有名です。
預託証券
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/12/26 14:18 UTC 版)
預託証券(よたくしょうけん、英:Depositary Receipt)とは、代替証券の一種で、信託銀行等が海外企業が本国で発行した株式の預託を受けて、発行するものである。これを証券取引所に上場することにより、海外企業は直接上場せずに、第三国での資金調達が可能となる。投資家にとっては、自国の証券取引所において自国通貨によって、海外企業の株式を取得するのとほぼ同じ権利(配当の受取や議決行使権)享受したり、それを売買することが可能となる。各国において株式に関する規制や制度が異なり、海外からの上場が難しい場合や資金調達を容易に行いたい場合などに、用いられる手段である。
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