趙カ
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趙 嘏(ちょう か、生没年不詳)は、中国・唐の詩人。字は承祐。楚州山陽県の出身。
略歴
武宗の会昌4年(844年)の進士。大中年間(855年頃)に渭南県の尉となり、文名は高まったが、官位は昇らなかった。宣宗はその名を聞き、彼を抜擢しようとしたが、趙嘏の詩集の中の句が気に入らず、取り止めたと言う。また、「長笛一声 人 楼に倚(よ)る」の句が杜牧の激賞を受けたため、趙倚楼とも呼ばれた。
詩人としての彼
作品に、『江楼書感(江楼にて官を書す)』(七言絶句)がある。
江楼書感 | |
独上江楼思渺然 | 独り江楼に上(のぼ)れば 思い渺然(びょうぜん)たり |
月光如水水連天 | 月光は水の如く水は天に連なる |
同来翫月人何処 | 同(とも)に来(きた)って月を翫(もてあそ)びし人は何処(いずく)ぞ |
風景依稀似去年 | 風景は依稀(いき)として去年に似たり |
出典
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