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角膜炎とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 眼科 > 角膜炎 > 角膜炎の意味・解説 

かくまく‐えん【角膜炎】

読み方:かくまくえん

角膜炎症細菌・ウイルスなどの感染アレルギーなどで起こり異物感流涙痛みなどがみられ、角膜混濁生じる。


角膜

(角膜炎 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/18 04:07 UTC 版)

ヒトの目の構造
角膜の層。
フクロウの角膜

角膜(かくまく、: cornea)は、を構成する層状の組織の一つであり透明である。最も外界に近い部分に位置する。

視覚器官はさまざまな種に見られるが、角膜を備えるのは節足動物軟体動物環形動物脊椎動物に限られる。ヒトの場合は、直径約12mm、厚さは中央部が約0.5mm、周辺部が約0.7mm。角膜には目に光を取り入れるの役割があるほか、光を屈折させて水晶体とともに目のピントを合わせる働きがある。また角膜表面は常にで覆われ、乾燥と眼球内部への細菌感染を防いでいる。

発生学的には、角膜内層は前眼房の中皮由来であり、中胚葉由来である。角膜外層は体表外胚葉に由来する。

組織学的構造

角膜の構造は種によって異なる。以下では脊椎動物特に、ヒトの角膜の構造を示す。角膜を構成する層の数はほ乳類においても異なる。イヌネコなどは4層、ヒト以外の霊長類は5層である。

ヒトの角膜は、体表側から順に、以下の6つの層からできている。角膜が透明なのは、これらの層の結合組織(主にコラーゲン)が規則正しく配列しているからである。

  • 角膜上皮 - 一番外側(体表側)にある層で、重層扁平上皮からなる。再生可能。
  • ボーマン膜(外境界膜)
  • 固有層
  • デュア層 - イギリスの眼科学教授ハーミンダー・デュア英語版によって2013年に発見された厚さ15µmの層。
  • デスメ膜(内境界膜)
  • 角膜内皮 - 一番内側(網膜側)にある層で、単層立方上皮からなる。再生力に乏しい。

角膜には血管が侵入せず、酸素や栄養分は涙や前眼房水から供給される。コンタクトレンズの酸素透過性が重要視されるのはこのためである。

角膜には、三叉神経第一枝の眼神経が分布しており、刺激を与えると目を閉じる瞬目反射が起こる。この反射は両側性で、片目だけ刺激しても両方の目を閉じてしまう。瞬目反射は、中枢神経系の働きを調べる点で、臨床的に重要である。

角膜移植

角膜は水晶体とならび、眼球の中で移植可能な部位である。水疱性角膜症をはじめとする難治性疾患については、角膜移植英語版による治療が広く行われている。

京都大学に備蓄されている人工多能性幹細胞から作られた角膜の細胞を移植する手術が大阪大学で検討されている。

中国ではブタ由来の人工角膜(艾欣瞳)による手術が行われつつある。

ハーバード大学医学部によると、角膜移植がより一般的になっている[1]

角膜炎

角膜に傷がついたり、アレルギーなどが原因となって炎症を起こすことを角膜炎(かくまくえん)という。

主な原因

おもな症状

治療法

主な角膜炎(結膜炎)

脚注

  1. ^ Godman, Heidi (2022年6月30日). “Corneal transplants becoming more common” (英語). Harvard Health. 2022年6月30日閲覧。

関連項目

外部リンク


角膜炎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/12 08:35 UTC 版)

アカントアメーバ」の記事における「角膜炎」の解説

アカントアメーバコンタクトレンズから検出する方法としては、ヒツジ血清添加した寒天培地大腸菌塗布したものが用いられる。ここにコンタクトレンズ破片を置くと、アカントアメーバ存在する場合にはレンズ周辺大腸菌消化されるので、間接的かつ視覚的にその存在判定できるアメーバ細胞自体可視化法としては、グラム染色ギムザ染色などが用いられる。またPCR法もよく利用される方法である(右図参照)。こちらは特にコンタクトレンズ使用伴わない角膜炎の診断向いている。 アカントアメーバ角膜炎は、角膜ヘルペス角膜真菌症として誤診されやすい。アメーバ角膜炎の外見的な特徴としては、潰瘍輪状分布呈することが挙げられる治療に際してミコナゾールフルコナゾールなどの抗真菌剤中心とした投薬のほか、硫酸フラジオマイシンのような抗生物質点眼界面活性剤である塩酸ポリヘキサニドPHMB)を用いた殺菌などが行われる。

※この「角膜炎」の解説は、「アカントアメーバ」の解説の一部です。
「角膜炎」を含む「アカントアメーバ」の記事については、「アカントアメーバ」の概要を参照ください。

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