ちゅう‐かんせつ〔チウクワンセツ〕【▽肘関節】
読み方:ちゅうかんせつ
ひじの関節。上腕骨・橈骨(とうこつ)・尺骨(しゃっこつ)から成る。腕の曲げ伸ばしを行う。ひじかんせつ。
[補説] 上腕骨と尺骨がつくる腕尺関節、上腕骨と橈骨がつくる腕橈関節、橈骨と尺骨がつくる上橈尺関節の3つの関節からなる複関節で、これらが一つの関節包に包まれている。
ひじ‐かんせつ〔ひぢクワンセツ〕【肘関節】
読み方:ひじかんせつ
「ちゅうかんせつ(肘関節)」に同じ。
肘関節
学名:Articulatio cubiti
【英】:Elbow joint
肘関節は上腕骨と橈骨、尺骨の3骨の間に生じた複関節で、肘の屈伸を行う。したがって分類状は1軸性の蝶番関節とみることができる。上腕骨滑車と尺骨の滑車切痕との間の腕尺関節、上腕骨小頭と橈骨頭との間の腕橈切痕との間の上頭尺関節が共通の関節包におおわれる。しかし後者は機能的には下橈尺関節とともに前腕の回旋に関係するので、前2者とは別に記載するのが通例である。上腕骨の内側および外側上顆は関節包におおわれない。関節包の内側と外側はそれぞれ内側側副靱帯および外側側副靱帯によって補強される。橈骨輪状靱帯は、関節包の内面が肥厚した幅約1cmの靱帯で、尺骨の橈骨切痕の前縁からおこり、橈骨の関節環状面を輪状にとりまいたのち、再び尺骨の橈骨切痕の後縁につく。この靱帯の関節腔に面した部分は軟骨性となり、尺骨の橈骨切痕とともに上橈尺関節における関節窩を形成する。肘関節における屈伸運動の役割を演ずるのは腕尺関節である。しかし上腕骨滑車の内側部の直径が外側部のそれよりやや大きいため、肘を伸ばすと、その時の尺骨の長軸は、上腕骨長軸よりも外方へ約10~20°の傾きを示す。この角をcarrying angleという。しかし肘を曲げたときは、両骨の長軸は重なり合う。
肘関節
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