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流鉄とは? わかりやすく解説

流鉄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/02 18:51 UTC 版)

流鉄株式会社
Ryutetsu Co., Ltd.
流鉄線で運用されている5004編成(若葉)
種類 株式会社
本社所在地 日本
270-0164
千葉県流山市流山1丁目264番地(流山駅隣接)
北緯35度51分21.4秒 東経139度54分6.1秒 / 北緯35.855944度 東経139.901694度 / 35.855944; 139.901694座標: 北緯35度51分21.4秒 東経139度54分6.1秒 / 北緯35.855944度 東経139.901694度 / 35.855944; 139.901694
設立 1913年大正2年)11月7日[1]
業種 陸運業
法人番号 3040001038165
事業内容 旅客鉄道事業、不動産業
代表者 小宮山英一(取締役社長、旧・平和相互銀行元・常務)
資本金 3800万円[1]
売上高
  • 2億9246万2000円
  • (鉄道事業営業収益)
  • 1億6977万5000円
  • (付帯事業営業収益)
(2023年3月期)[2]
営業利益
  • △2592万7000円
(全事業営業損失 2023年3月期)[2]
経常利益
  • △3432万2000円
(2023年3月期)[2]
純利益
  • △2364万7000円
(2023年3月期)[2]
純資産
  • 4億3643万1000円
(2023年3月31日現在)[2]
総資産
  • 17億9132万9000円
(2023年3月31日現在)[2]
従業員数 48人(2020年3月31日現在)[3]
決算期 3月31日
主要株主
  • ティー・ジー・シー 39.50%
  • 新東京観光 24.65%
  • 妙高観光開発 14.08%
  • オーイ 7.37%
  • 城西産業 6.71%
  • (2018年3月31日現在)[4]
関係する人物 中大路氏道(社長)
外部リンク http://ryutetsu.jp/
特記事項:流山軽便鉄道として設立。
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流鉄株式会社(りゅうてつ)は、千葉県にある流山線を経営する鉄道会社である。本社所在地は千葉県流山市流山1丁目264番地で、流山線の終点流山駅に隣接している。

鉄道沿線の保有資産を活用した小規模な不動産業を行うほかに関連事業はほとんどなく、ほぼ鉄道専業に近い状態である。鉄道の路線延長は5.7kmと短い。かつては貨物輸送も行っていたが、既に廃止されている。ただし、鉄道事業は2005年に開業した首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス (TX) によって大きな打撃を受け赤字が常態化しており、近年は安定した収益が得られる不動産業で鉄道事業の損失を埋め合わせる経営が続いている。

概要

2008年平成20年)8月1日に社名を総武流山電鉄(そうぶながれやまでんてつ)から流鉄に変更し、経営する総武流山線も流山線に改称した[5]。「流鉄」は元々略称であるが、松戸駅前のビル(流鉄松戸ビル)や、かつて行っていたタクシー事業などで使用される程度で、鉄道路線の案内などでは使用されていなかった。

創業以来どこの鉄道会社系列にも属さない独立系の鉄道会社であり、他に有力な副業を持たずに経営している小規模な鉄道事業者である。日本民営鉄道協会にも非加盟である。「町民鉄道」として沿線業者や住民が出資して開業させたことに端を発し、流山市も出資[6]しているものの、その後の紆余曲折を経て旧・平和相互銀行のグループ企業であった総武都市開発が経営を掌握し(旧社名「総武流山電鉄」の「総武」は総武都市開発に由来)、市の出資比率は僅かにすぎないため[注 1]第三セクター鉄道とはみなされていない。総武都市開発が会社解散(事実上の経営破綻)に至った後も、なお代表取締役は平和相互銀行のオーナーであった小宮山家から送り込まれ、株式の過半数は小宮山家の影響下にある企業が保有している。

PASMOSuica等の交通系ICカードについては2015年(平成27年)の時点で「対応する予定はない」とし[7]、その後も導入に向けた動きはない。

歴史

年表

路線

詳細は以下の項目を参照。

車両

流山線の5000形「流星」(鰭ヶ崎 - 平和台間、2011年〈平成23年〉5月15日)

脚注

注釈

  1. ^ 平成30年度末で2.63%[6]

出典

  1. ^ a b 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 3頁
  2. ^ a b c d e f 2023年版 決算報告”. 流鉄株式会社. 2023年7月19日閲覧。
  3. ^ 国土交通省 鉄道統計年報 令和2年度版
  4. ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成30年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会
  5. ^ a b 総武流山電鉄 社名と線名を変更”. 鉄道ホビダス. ネコ・パブリッシング (2008年6月27日). 2021年3月6日閲覧。
  6. ^ a b 平成30年度一般会計財務諸表” (PDF). 流山市. p. 12 (2019年3月31日). 2021年3月6日閲覧。
  7. ^ 流鉄株式会社に対する業務監査の実施結果” (PDF). 平成27年度の業務監査実施結果及び監査所見に対する回答. 国土交通省関東運輸局. 2021年3月6日閲覧。
  8. ^ a b c d e 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 26頁
  9. ^ 大蔵省印刷局 編『官報』第167号、528頁、1927年7月20日。NDLJP:2956627/10 
  10. ^ 『総武流山電鉄七十年史』総武流山電鉄、1986年3月、224頁。NDLJP:11950418/119 
  11. ^ a b 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』21号 27頁
  12. ^ 流鉄HP開設しました!”. 流鉄 (2013年3月21日). 2021年3月6日閲覧。

参考文献

  • 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 21号 関東鉄道・真岡鐵道・首都圏新都市鉄道・流鉄、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年8月7日。 

関連文献

  • 青木栄一「日本鉄道土浦線と流山」『鉄道忌避伝説の謎 - 汽車が来た町、来なかった町』(吉川弘文館、2006年11月、ISBN 978-4642056229
  • 山本鉱太郎『新編・川蒸気通運丸物語 - 利根の外輪快速船(新書)』(崙書房、2005年2月、 ISBN 978-4845511075
  • 散歩の達人』(2003年11月号 p27、交通新聞社
  • 山本鉱太郎『江戸川図志』(崙書房、2001年6月、 ISBN 978-4845510801
  • 山下耕一「常磐線の流山通過案と流山鉄道敷設について - 線形からの一考察」『流山市史研究』第16号(流山市立博物館 編、2000年3月、流山市教育委員会 発行、流山市立図書館 蔵)
  • 『流山糧秣廠』(流山市立博物館調査研究報告書13、流山市立博物館 発行、1996年、流山市立博物館 販売/蔵、流山市立図書館 蔵)
  • 白土貞夫「総武流山電鉄」『ちばの鉄道一世紀』(崙書房、1996年、 ISBN 4-8455-1027-8
  • 山本文男『流山電鉄七十八年 ぬくもりの香る町と人の物語』(流山新聞社、1994年)
  • 北野道彦、相原正義『新版利根運河 - 利根・江戸川を結ぶ船の道』(崙書房、1989年)
  • 総武流山電鉄七十年史編纂委員会 編『総武流山電鉄七十年史』(崙書房 製作、総武流山電鉄株式会社 発行、1986年)
  • 小林茂多『幻の鉄道 - 千葉県鉄道計画史(ふるさと文庫)』(崙書房、1984年)
  • 野口冬人「総武流山電鉄」『ローカル私鉄の旅』(刊々堂出版社 発行、星雲社 発売、1980年12月25日 新装1刷発行)
  • 山本鉱太郎『川蒸気通運丸物語 - 明治・大正を生き抜いた利根の快速船(ふるさと文庫)』(崙書房、1980年11月)
  • 北野道彦『「町民鉄道」の60年 - 総武流山電鉄の話』(崙書房、1978年)
  • 吉川文夫:文、廣田尚敬:写真「総武流山電鉄」『カラー 日本の私鉄1 ローカル編』(山と溪谷社、1976年)
  • 流山市立博物館友の会 編『東葛流山研究』(崙書房、流山市立図書館 蔵)

関連項目

外部リンク


流鉄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 14:08 UTC 版)

馬橋駅」の記事における「流鉄」の解説

島式ホーム1面2線を持つ地上駅ホーム上に自動券売機改札口駅事務室(券売・出窓口)・待合室改札内)があり、流山方のホーム先にトイレがある。なお、流山線ではどの駅でも改札省略される発車ベル東京近郊鉄道としては数少ないジリジリ~」と鳴る電磁タイプ使用している。装置流山線入口付近にある。音量大きい。 待合室内には、かつて総武流山電鉄→流鉄時代活躍していた車両写真飾られている。また、幸谷寄りには流山市観光案内図が設置されている。

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「流鉄」を含む「馬橋駅」の記事については、「馬橋駅」の概要を参照ください。

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