構造別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 21:45 UTC 版)
2種類の地下ダムがあり、1つはサブサーフェイスダム (sub-surface dam) と呼び、もう1つはサンドストレージダム (sand-storage dam) と呼ぶ。 サブサーフェイスダムは、帯水層の中に、水を通さない材料で作成した地中壁を、地表の直下に設置して建設する。地中壁の材料としては、煉瓦や石、コンクリート、鋼鉄、ポリ塩化ビニル樹脂など多様である。このタイプのダムを設置すると、地中壁によって地下水の流れが妨げられて、地下水が溜まり、容易に井戸から地下水の汲み上げが可能となる。 サンドストレージダムは、水位を上昇させるダムで、砂漠の川やオアシスなどの付近の水の流れに対して、貯水を目的として構築される。地表を流れていた水面よりも、堤の高さを高く作る点は、普通のダムと変わらないものの、ダム湖の部分が堆砂によって埋まる事を前提として建設される点が異なる。したがって、ダム本体の強度が強固でないと決壊の可能性があるため、充分に強固な構造になるように設計され、建設される。このタイプのダムは、貯水を実施するとダムの中に砂などが溜まり、その溜まった砂が水の蒸発を妨げる点が重要である。溜まった水は、ダム本体やパイプにより井戸を通して地上に出される。水位が上昇した分だけ、灌漑なども行い易くなる。
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