[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

柳川鍋とは? わかりやすく解説

やながわ‐なべ〔やながは‐〕【柳川鍋】

読み方:やながわなべ

背開きにしたドジョウを、浅い鍋にささがきゴボウ敷いた上に並べ味付けして煮て、卵を流し込んでとじた料理。名称は、江戸末期売りだした店の屋号からとも、柳川焼土鍋使ったからともいう。《 夏》


柳川鍋

読み方:ヤナガワナベ(yanagawanabe)

開きどじょうささがきごぼうとを卵とじにして煮たもの

季節

分類 人事


柳川鍋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 17:00 UTC 版)

柳川鍋

柳川鍋(やながわなべ)は、ドジョウを使った江戸生まれの鍋料理どぜう鍋と同じくドジョウの鍋料理であるが、開いたドジョウを予め割下で煮こみ卵とじにしている点で一般的などぜう鍋と区別されることが多い[1]#歴史を参照)。

概要

開いたドジョウと笹掻きにしたゴボウ味醂醤油割下で煮て鶏卵で綴じる。バリエーションとして、一緒にネギミツバを用いる場合もある。類などを柳川と同じように、笹掻きゴボウと共に甘辛く煮て卵で閉じたものを「○○の柳川」あるいは「柳川風」と呼ぶことも多い。

江戸時代にはドジョウもゴボウも精の付く食材とされていたため、柳川鍋は暑中に食べるものとされていた。俳句の世界では「泥鰌」は夏の季語(「泥鰌掘る」は冬の季語)となっている。ドジョウはウナギに劣らない滋養があり、しかも安価である事から、江戸の庶民に好まれていた。 近年はドジョウの生息数が減少しており、柳川鍋自体も高価な食べ物となりつつある。

歴史

ドジョウの鍋料理は、まず、文化元年(1804年)に浅草駒形で越後屋がドジョウを開かずにそのまま使った鍋料理を創始したとされ[2][3](「どぜう鍋」のうち「丸鍋」「まる」と呼ばれる)。

江戸時代の文献『守貞謾稿』は、文政(1818~30年)の初め、江戸南伝馬町3丁目にあった万屋某という店が出したものを柳川鍋の嚆矢としているが[4]、この文政年間の頃の料理は、単にドジョウを背開きにしてゴボウと一緒に調理した鍋である[2][3](「どぜう鍋」のうち「ぬき鍋」「抜き」「裂き」と呼ばれる)。

実際の定番の柳川鍋、すなわちささがき牛蒡や鶏卵を加えたアレンジは、『守貞謾稿』によれば江戸横山町新道の柳川という店の考案であった[4][5][6]

柳川鍋の創始については、そのほか異説が存在する。

「柳川鍋」の名前の由来についても諸説ある。

  • 創始した店の屋号が「柳川」であったことに由来するとの説[7][8]
  • 使われた鍋が福岡の柳川焼であったからとする説[8]
  • 鍋にドジョウを並べた姿がの葉に似ているからという説[9]
  • 柳川で作られたからという説[7]

柳川丼

柳川鍋をご飯に載せて丼物に仕立てた料理もあり、柳川丼という。舞子丼という呼び名もあり、これはドジョウの別名であるオドリコ(ドジョウの身をくねらせる様が踊り子のようなので)に由来する[10]との説があるほか、近江舞子産のドジョウを用いたためともいわれている[11][出典無効]

脚注

  1. ^ マルハ広報室 2000, p. 234.
  2. ^ a b マルハ広報室 2000, pp. 36, 234.
  3. ^ a b おさかな雑学研究会 2002, p. 72.
  4. ^ a b 國文學編集部 編『知っ得「食」の文化誌 古典文学から現代文学まで』學燈社、2008年4月、68頁。ISBN 978-4-312-70034-6 
  5. ^ おさかな雑学研究会 2002, p. 73.
  6. ^ マルハ広報室 2000, p. 36.
  7. ^ a b c d e 岡田 2003, p. 321.(諸説ある中の一説として紹介)
  8. ^ a b おさかな雑学研究会 2002, p. 73.(諸説ある中の一説として紹介)
  9. ^ 岡田 2003, p. 320.(諸説ある中の一説として紹介)
  10. ^ 舞子丼”. どぜう 伊せ喜. 2010年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年4月20日閲覧。
  11. ^ 和食用語集「舞子丼」”. 手前板前. 2015年4月5日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク


柳川鍋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/06 22:36 UTC 版)

どぜう鍋」の記事における「柳川鍋」の解説

詳細は「柳川鍋」を参照 開いたドジョウ割下煮込んだものを、ゴボウと共に卵とじしたもの

※この「柳川鍋」の解説は、「どぜう鍋」の解説の一部です。
「柳川鍋」を含む「どぜう鍋」の記事については、「どぜう鍋」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「柳川鍋」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「柳川鍋」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「柳川鍋」の関連用語

柳川鍋のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



柳川鍋のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの柳川鍋 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのどぜう鍋 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS