文頭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/27 16:26 UTC 版)
奥のほそ道といふ文を、讀初しより、何とおもひわく心はなけれど、たゞその跡のなつかしくて年々の春ごとに、霞と共にとは思へど、年老し尼の身なれば、遙なる道のほども覺束なく、または關もりの御ゆるしもいかがと、この年月を、いたずらに過しけるに、ことしの春は、さる道祖神の憐み給ふにやはからずも、只言ほうにし誘はれ參らせて、逢坂の關のあなたに、こえ行く事とはなりぬ、都の空はいふも更なり、住なれし草の戸も、亦いつかはと思ふ、名殘の露を置そふここちす。 — 諸九尼、秋風記(近代デジタルライブラリー、田中紫江校註本)
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