放送業界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 18:49 UTC 版)
放送業界では、主にテレビドラマ・テレビアニメの脚本家について、ゴーストライターにまつわる噂が少なからずある。 以下にその例を挙げる。 脚本家の身近に別の執筆家がいる場合には、その執筆家が実制作を担っている。 ベテランの脚本家が、弟子筋に当たる若手脚本家や見習いの育成の一環として、自分名義の仕事を任せて実作業を行わせる。実際に名前が出る脚本家の方では、品質・内容のチェックと修正を適宜行う。 テレビ局のプレゼンで番組企画を通すために、著名な脚本家の名前を表に出し(いわゆる『名義借り』)、実際の執筆は別の脚本家が担当する。グレーな手法ではあるが、著名な脚本家の『ネームバリュー』をマーケティング的な観点から活用したい場合などは、名前を「監修」としてクレジットされる一方、別の脚本家が執筆した内容や世界観をチェックする役割を務める。 実例としては、2008年のNHK大河ドラマ『篤姫』での、脚本家田渕久美子担当分の脚本についての件がある。実際には、シリーズ後半から「脚本協力」としてクレジットされた田渕の兄であるコピーライター田渕高志が、シリーズの当初から事実上のゴーストライターを務めていたのではないかという疑惑が存在している。田渕久美子を巡る民事訴訟の法廷でも、田渕の元関係者が、高志が事実上のゴーストだったことを証言している。
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