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小豆郡とは? わかりやすく解説

小豆郡

読み方:ショウズグン(shouzugun)

所在 香川県

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

小豆郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/05 00:07 UTC 版)

小豆郡()の県内位置図(2006年以降)
香川県小豆郡の範囲(1.土庄町 2.小豆島町)

小豆郡(しょうずぐん)は、香川県讃岐国)の

人口24,706人、面積169.93km²、人口密度145人/km²。(2024年5月1日、推計人口

以下の2町を含む。

概要

小豆島の全域と周辺島嶼が属している。古代から続く本土の郡とは異なり、小豆郡という行政区画は1878年(明治11年)7月22日郡区町村編制法施行に伴い新設された単位である。それ以前のこの地域は単に「小豆島」と呼ばれ、この名称は小豆島本体だけでなく豊島など周辺島嶼を含む総称的なものであった。すなわち、江戸期の小豆島とは現在の小豆郡に相当する広域的な単位である[1]。小豆郡設置当初は愛媛県に属したが、1888年(明治21年)12月3日に同県より香川県が独立し、今日に至る。

郡域

1878年(明治11年)に行政区画として発足して以来、現在まで上記2町の地域のまま変わっていない。

歴史

近代以降の沿革

  • 「旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での支配は以下の通り。本土とは違って本村・支村に分かれており、同帳には本村のみ記載されている。幕府領は倉敷代官所が管轄。(9村)
    • 幕府領(3村)
      • 草加部村(支村に西村、安田村、木庄村、橘村、岩谷村、当浜村、苗羽村、古江村、堀越村、田浦村、坂手村。本村は上村、下村、片城村より構成)
      • 大部村(支村に小部村、田井村、琴塚村)
      • 福田村(支村に吉田村)
    • 津山藩(6村)
      • 池田村(支村に蒲生村、中山村、二面村、室生村、吉野村、神浦村、蒲野村。本村は浜村、迎地村、北地村、上地村より構成)
      • 土庄村(支村に鹿島村、大木戸村。本村の支村[2]に家浦村、唐櫃村、甲生村
      • 淵崎村(支村に伊喜末村、黒岩村[3]、小馬越村[3]、赤穂屋村)
      • 小海村(支村に見目村、屋形崎村、馬越村、小江村、長浜村、滝宮村)
      • 上庄村(支村に北山村)
      • 肥土山村(支村に笠ヶ滝村、黒岩村[3]、小馬越村[3]
  • 1868年慶応4年) - 5月16日 - 新政府が倉敷代官所に倉敷県を設置。
  • 1871年(明治4年)
  • 1872年(明治5年)1月25日 - 小豆島西部が北条県から香川県(第1次)に移管。全域が香川県(第1次)の管轄となる。
  • 1873年(明治6年)2月20日 - 名東県の管轄となる。
  • 1875年(明治8年)9月5日 - 香川県(第2次)の管轄となる。
  • 1876年(明治9年)8月21日 - 第2次府県統合により愛媛県の管轄となる。
  • 1878年(明治11年)12月16日 - 郡区町村編制法の愛媛県での施行により、行政区画としての小豆郡が発足。郡役所を土庄村に設置。
  • 1880年(明治13年)(33村)
    • このころ田井村、琴塚村、鹿島村、大木戸村、赤穂屋村、北山村を除く各支村が独立したとされる。
    • このころ草加部村が上村、下村、片城村に分村したとされる。
    • このころ土庄村本村の支村(家浦村、唐櫃村、甲生村)が独立したとされる。
  • 1888年(明治21年)12月3日 - 香川県(第3次)の管轄となる。
1.土庄村 2.淵崎村 3.大鐸村 4.池田村 5.二生村 6.三都村 7.西村 8.草壁村 9.安田村 10.苗羽村 11.坂手村 12.福田村 13.大部村 14.北浦村 15.四海村 16.豊島村(紫:現在の土庄町 桃:現在の小豆島町)
  • 1890年(明治23年)2月15日 - 町村制の香川県での施行により、以下の町村が発足。(16村)
    • 土庄村(単独村制。現・土庄町)
    • 淵崎村 ← 淵崎村、上庄村(現・土庄町)
    • 大鐸村 ← 肥土山村、笠ヶ滝村、黒岩村、小馬越村(現・土庄町)
    • 池田村 ← 池田村、蒲生村、中山村(現・小豆島町)
    • 二生村 ← 二面村、室生村(現・小豆島町)
    • 三都村 ← 吉野村、神浦村、蒲野村(現・小豆島町)
    • 西村(単独村制。現・小豆島町)
    • 草壁村 ← 上村、下村、片城村(現・小豆島町)
    • 安田村 ← 安田村、木庄村、橘村、岩谷村、当浜村(現・小豆島町)
    • 苗羽村 ← 苗羽村、古江村、堀越村、田浦村(現・小豆島町)
    • 坂手村(単独村制。現・小豆島町)
    • 福田村 ← 福田村、吉田村(現・小豆島町)
    • 大部村 ← 大部村、小部村(現・土庄町)
    • 北浦村 ← 小海村、見目村、屋形崎村、馬越村(現・土庄町)
    • 四海村 ← 伊喜末村、小江村、長浜村、滝宮村(現・土庄町)
    • 豊島村 ← 家浦村、唐櫃村、甲生村(現・土庄町)
  • 1898年(明治31年)2月11日 - 土庄村が町制施行して土庄町となる。(1町15村)
  • 1899年(明治32年)4月1日 - 郡制を施行。
  • 1917年大正6年)1月1日 - 草壁村が町制施行して草壁町となる。(2町14村)
  • 1923年(大正12年)3月31日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 1926年(大正15年)6月30日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 1929年昭和4年)5月5日 - 池田村が町制施行して池田町となる。(3町13村)
  • 1951年(昭和26年)4月1日 - 草壁町・安田村・苗羽村・坂手村・西村が合併して内海町が発足。(3町9村)
  • 1954年(昭和29年)10月1日 - 池田町・二生村・三都村が合併し、改めて池田町が発足。(3町7村)
  • 1955年(昭和30年)4月1日 - 土庄町・北浦村・四海村・豊島村・大鐸村・淵崎村が合併し、改めて土庄町が発足。(3町2村)
  • 1957年(昭和32年)
    • 3月31日 - 福田村が内海町に編入。(3町1村)
    • 7月1日 - 大部村が土庄町に編入。(3町)
  • 2006年(平成18年)3月21日 - 内海町・池田町が合併して小豆島町が発足。(2町)

変遷表

自治体の変遷
明治23年以前 明治23年2月15日 明治23年 - 大正15年 昭和元年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和29年 昭和30年 - 平成18年 平成18年 - 現在 現在
土庄村 土庄村 明治31年2月11日
町制
土庄町 土庄町 昭和30年4月1日
土庄町
土庄町 土庄町
小海村 北浦村 北浦村 北浦村 北浦村
見目村
屋形崎村
馬越村
伊喜末村 四海村 四海村 四海村 四海村
小江村
長濱村
瀧宮村
家浦村 豐嶋村 豐嶋村 豐嶋村 豊島村
唐櫃村
甲生村
肥土山村 大鐸村 大鐸村 大鐸村 大鐸村
笠ヶ瀧村
黒岩村
小馬越村
淵﨑村 淵﨑村 淵﨑村 淵﨑村 淵崎村
上庄村
大部村 大部村 大部村 大部村 大部村 昭和32年7月1日
土庄町に編入
小部村
上村 草壁村 大正6年1月1日
町制
草壁町 昭和26年4月1日
内海町
内海町 平成18年3月21日
小豆島町
小豆島町
下村
片城村
安田村 安田村 安田村 安田村
木庄村
橘村
岩谷村
當濱村
苗羽村 苗羽村 苗羽村 苗羽村
古江村
堀越村
田浦村
坂手村 坂手村 坂手村 坂手村
西村 西村 西村 西村
福田村 福田村 福田村 福田村 福田村 昭和32年3月31日
内海町に編入
吉田村
池田村 池田村 池田村 昭和4年5月5日
町制
昭和29年10月1日
池田町
池田町
蒲生村
中山村
二面村 二生村 二生村 二生村
室生村
吉野村 三都村 三都村 三都村
神浦村
蒲野村

行政

愛媛県小豆郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治11年(1878年)12月16日
明治21年(1888年)12月2日 香川県に移管
香川県小豆郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治21年(1888年)12月3日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

  1. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典37 香川県』角川書店、1985年9月、416頁頁。ISBN 978-4-04-001370-1 
  2. ^ 「角川日本地名大事典」の表現。
  3. ^ a b c d 「角川日本地名大辞典」には淵崎村、肥土山村2村の支村として記載。

参考文献

関連文献

  • 宮脇長四郎『小豆郡史いろは歌』山本栄治、1891年。NDLJP:855384 

関連項目


小豆郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 23:38 UTC 版)

香川県小学校の廃校一覧」の記事における「小豆郡」の解説

土庄町立土庄小学校〈旧〉(2015年統合により土庄町立土庄小学校〈新〉へ) 土庄町渕崎小学校同上土庄町立北浦小学校同上土庄町四海小学校同上小豆島町福田小学校2009年小豆島町立安田小学校統合内海町苗羽小学校堀越分教場1959年)☆壺井栄小説二十四の瞳』の舞台「岬の分教場」のモデル内海町福田小学校吉田分校1966年5月内海町当浜小学校1969年福田小へ統合内海町橘小学校1969年8月安田教場となり、1971年廃止内海町安田小学校岩谷教場1971年内海町苗羽小学校田浦分校1971年)☆1954年映画二十四の瞳』の舞台「岬の分教場」のロケ地内海町苗羽小学校〈旧〉(1976年統合により小豆島町立苗羽小学校〈新〉〈当時内海町立〉へ) 内海町坂手小学校同上池田町立池田小学校瞼岨山分校(1969年池田町立池田小学校〈旧〉(1980年統合により小豆島町立池田小学校当時池田町立〉へ) 池田町中山小学校同上池田町立二生小学校同上池田町蒲生小学校1996年池田小〈新〉へ統合池田町三都小学校1999年池田小〈新〉へ統合

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