二筋樋とは？ わかりやすく解説

二筋樋（ふたすじひ）とも言う。同じ太さの樋を二本、刀身の上部から棟区近辺まで掻き通したものを二筋樋と称する。刀身に施された樋は、構造上の強度を高める為だけでなく、信仰の対象を表現したものとしても重要な意味を持っており、特に二筋樋は護摩箸（不動明王の化身）を意図する。さらに刀身の構成線と軌を一にする樋の曲線は引き締まって力強さを感じさせ、刀身をより美しく見せる要素ともなっている。