スマホカメラの品質向上により、カメラが無くても高品質な動画を撮ることが可能になりました。
スマホカメラが良いのは、いつでも携帯しているため、手軽にぱっと撮れるのが魅力の1つ。しかし、スマホで撮った動画をあとから見返すと気になるのが手ブレ。
手を動かさないよう、気をつけて撮っても手ブレは防ぎきれません。
そんな手ブレを解消してくれるアイテムが、以下の画像のような「ジンバル」です。
ジンバルを利用すると、手の動きなどに応じて水平を維持してくれるため滑らかな動画が撮ることが可能になります。
非常に便利なアイテムではありますが、出かける度に持ち歩いたり、取り付けるのでは、せっかくのスマホ動画の手軽さが損なわれてしまいます。
そんな中登場したのが、ドローンメーカーでおなじみDJIから発売された「Osmo Pocket」。
今までありそうで無かった、ジンバルとカメラが一体となったカメラです。
画質が良く、スキの無いこのカメラは発売前からYoutubeなどで話題となり、一瞬でトリコに。
前置きが長くなりましたが、発売から3ヶ月、やっと購入することができました。
既に紹介記事はたくさんありますので、細かい機能の説明ではなく、使ってみて気になった点、良かった点、OsmoPocketの使用するのに向いている人、向いてない使い方などを紹介します。
GoPro Hero7 Blackと迷った
Osmo Pocket発売より数カ月前に発売し、ジンバル並みの手ぶれ補正「HyperSmooth(ハイパースムース)」を搭載したGoPro Hero7と最初は迷いました。
理由は4K/60pの撮影ができて耐久・防水性能、アクセサリーの豊富さから。
スペックなどの違い
型式 |
Osmo Pocket
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GoPro Hero7
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動画 |
4K 60p
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4K 60p
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静止画 |
1200万画素
|
1200万画素
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防水 |
-
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水深10m
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バッテリー |
内蔵
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交換式
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対応メディア |
microSD
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microSD
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重量 |
116g
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116g
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まったく別物ではあるものの、共通点も多数あり。
ただしGoProを使用する場合、ジンバルか小型三脚(自撮り棒)などがあったほうが撮りやすいため、この組み合わせだとスマホ+ジンバルと変わらなくなってしまいます・・・。
また、Youtubeの比較動画を見たり、レビュー記事を読み漁って出た結論は、
・Osmo Pocketは小型で手軽に使える
・GoProを必要とするようなアクティブな使い方はしない
このような感じでしたので、Osmo Pocketを購入することにしました。
Osmo Pocket レビュー
同梱品
小さいお弁当箱のような箱に入っていた同梱物はこちら。
今どきのガジェットらしく、分厚い説明書も無く必要最低限のものしか入っていないです。
同梱物
- Osmo Pocket本体
- ケース
- USB-Cアダプター、Lightnigアダプター
- USBケーブル
- ストラップ
充電用アダプターと記録メディア(microUSB)は別売りですので別途用意する必要があります。
SDカードは公式サイトでも推奨のSandisk Extreme Pro 64GBにしました。
64GBあれば4K動画を2時間保存できます。もっと長時間撮影+写真も保存する場合はもっと大きい容量のmicroSDを買ったほうが良いでしょう。
手ブレなしのヌルヌル動画に感動
まずはざっくり撮ってみた動画をご覧ください。
さすがジンバル搭載カメラだけあって、手ブレはまったくなし。非常にスムーズなのがわかるかと思います。
動画内でも触れていますが、平らな場所を撮ろうとするときに限って、やや傾いてしまいこの時点では水平に撮れていません。
数週間使ってみて、タッチパネルから「中心に揃えるか」「モードを切り替え」をすることで垂直にすることができることがわかりました。
その他、平らな場所でジンバルのキャリブレーション(調整)も試したのも良かったかもしれないです。
手のひらサイズで撮影している感ゼロ
スマホやアクションカメラで撮りながら歩いていると「いかにも撮ってる感」が出てしまいますが、Osmo Pocketは撮ってる感ゼロ。
スマホを接続すると撮影の幅が広がりますが、それだとこのサイズのメリットが半減してしまいますので私は接続しません。
全機能単独で使えるようになってくれると嬉しいですね。
接続部はやや無理がある
Osmo Pocketを最大限に活用するには、スマホを接続して専用アプリDJI Mimoを使う必要があります。
しかし見ての通り、スマホと接続するとせっかくの携帯性が活かせずスマホで撮ってるのと同じ状態。
LightningとUSB-Cに切替可能な接続端子部も負荷がかかると折れそうでちょっと怖い。
手帳型のスマホケースが干渉して接続する場合ケースを外す必要があるのと、単独機能で充分だったのでとりあえず接続せず使ってます。
接続端子部分が少ししか出ていない形状のため、ケースによっては外さないと接続できない場合あり。購入検討していてスマホケースを使っている方は注意。
フェイストラック、アクティブトラックが凄い
フェイストラックはセルフィーモードにすると自動で有効に、アクティブトラックは追尾したい被写体を2回タップするだけで追尾してくれます。
カメラが追尾できない無理な角度でなければ、対象を追っかけ続けてくれるので便利。
予期せぬ動きをする小さい子供を撮るには非常に良いですね。
フェイストラックとは
アクティブトラックとは
パン・チルト操作などが単独使用だと難しい
単独使用でパン・チルトをする場合、タッチパネルの端をスクロールする必要があるのですが なかなか難しい。
後から発売したコントローラーホイールを使用すると正確な操作ができるそうなので、そのうち欲しいと思っています。単体で買うよりコントローラーホイール/ワイヤレスモジュール/アクセサリーマウント/microSDがセットになった拡張キットがオトク。
microSDはいらないのでもうちょっと安くして欲しい・・・。
ドーリーを使ったようなタイムラプスやハイパーラプスが簡単にできる!
2019.05.16のアップデート(v01.07)からハイパーラプスが追加されました。
タイムラプスはドーリー(撮影用のスライダー)を使ったような動画を撮影することが可能。
本体のみなら2点、Mimoアプリを利用するなら4点まで撮影位置をセットすることができてインターバル撮影ごとに動いてくれます。
作例は以下を御覧ください。
ハイパーラプス(x5)は歩きながら撮りましたが、縦揺れが若干気になります。秒数の調整や歩き方の工夫でどうなるか気になるところ。
また、日中の日差しが強い時間帯だとNDフィルターも欲しくなります。
Osmo Pocketを使用するのに向いている人
スマホ動画よりクオリティの高い動画を撮りたい人
スマホで動画の撮影にハマっていて、もっとクオリティの高い動画を撮りたいという方にはピッタリです。
わたしはこのタイプで、ちょっとした行事ごとにスマホで動画を撮っては編集をして家族や友人に共有することが多くなっていたので購入に至りました。
専用アプリの目玉機能でもあるストーリーモードではプリセットされた構図やカメラワークに沿って撮るだけでインスタ映えする動画が手軽に作成可能です。
街歩き動画を撮りたい人
手ブレのない滑らかな動画は旅行中・街歩きなどの動画にピッタリ。
VLogなどでも使いやすいことからYoutuberにも人気なのでしょう。
セルフィーモードは画角がやや狭いので、自撮り棒や広角レンズを利用するのも良いかもしれません。
Osmo Pocketには向いてない用途・出来ないこと
Osmo Pocketは非常に優れた3軸スタビライザー搭載カメラではありますが、決して万人向けではありません。
購入を検討している方は、以下でも問題ないか確認してから決めることをオススメします。
ズームができない
ズームはできないため、子供の発表会や運動会といった遠くから撮影するような用途には向いてません。
遠くからの撮影でも使いたい場合は、ハンディカムが使い勝手が良いです。
ソニーのハンディカムは空間光学手ブレ補正が高性能で手ブレも少なく綺麗な動画が撮れるのでオススメ。
長時間撮影向けでは無い
バッテリーが交換式ではないため長時間撮影には向いてません。
モバイルバッテリーで充電しながらの撮影も可能ですが、長い時間の撮影なら交換バッテリー可能なタイプのほうが使い勝手は良いでしょう。
もちろん大容量のSDカードを入れて、モバイルバッテリーを備えておけば長時間動画も撮ることは可能です。
アクティビティ(スノーボード、マリンスポーツなど)での利用は向いてない。
アクティビティ用途の場合は、Osmo Pocketは向いていません。
防塵・防水・耐衝撃性能を備えているGoProなど、アクションカメラに分があるでしょう。
最後に
本記事ではOsmo Pocketを使ってみて良かった点、気になった点、向いている使い方、向いてない使い方などについて紹介しました。
現在Osmo Pocket購入で迷っている方の参考になればと思います。
まずはどんな感じか使ってから決めたいという方はレンタルで試してから決めるという選択肢もあります。お試し利用にもオススメ!【Rentio】は往復送料無料でいろんな商品を使えるのでオススメです!