初めて『骨折』を経験しました…骨折箇所は肋骨。
なんと4台の衝突による交通事故に巻き込まれ…
その事故での怪我は皆無だったのですが、その翌日スノボーに行ったら転んでポッキリいってしまいました!
初めての骨折、それも肋骨となると日常生活が本当に大変です。
元の生活を取り戻すまでの1ヶ月は地獄でした。
僕のように骨折が初めての場合、肋骨骨折後の生活や、治るまでの感覚など、わからないことばかりです。
今日は、同じ境遇の人が少しでも参考になるように、肋骨骨折のリアルを時系列で残しておこうと思います…
治療中に助かるアイテムや、生活を楽にするヒントなどもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
肋骨骨折の瞬間
骨折した原因
原因はスノボーでの転倒。
”致命傷になりにくい”コケかたはマスターしてるつもりでしたが、バランスを崩して緩斜面でアバラからダイブしてしまいました…
ダメだったのが”傾斜面”でコケたこと。
急斜面で転倒する人はよく見られますが、彼らはケロッと立ち上がってまた滑っていきます。
急斜面では、転倒の勢いで転がったり滑ったりと、衝撃が分散されやすいため、意外と大ケガしないものです。
対して、僕が転んだのはほぼ平らな雪面。
アイスバーンも原因ですが、致命的だったのは衝撃を全て肋骨で受け止めたこと。
受身も取れず、肋骨にすべての体重がかかってしまいました。
息ができない!と思ったら以外と大丈夫?
『……ゼェー…ゼェー…ゼェー』
ダイブした瞬間に呼吸困難になり、雪上にうずくまりました。
痛みはほとんど感じなかったのですが、胸全体に衝撃が走り、上手に息を吸えません。
肋骨の中の臓器を思いっきり揺さぶられた感覚です。
呼吸が整ってきたのは、骨折から1分から2分経った後。
なんとか立ち上がりました。
痛みは感じるものの、触ったり衝撃を与えなければ痛みが消えました。
そのため、この時は骨折しているとは気づかず…
そのまま滑って下りた後、さらにゴンドラで頂上からもう1回滑ってから帰って来ました。
温泉に入ってしばらく休めば治ると思ったのですが…
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【治療開始】怪我の状態、コルセットなど
結局病院に行ったのは、骨を折ってから3日後でした。
痛みが治まらなかったため、レントゲンを取ってもらうと…
きっちり両サイドの同じ場所が折れていました。第8肋骨です。
右側は完全骨折です。ポッキリ。
左側は亀裂骨折。いわゆるヒビですね。
重症の患者では、折れた肋骨が内臓に刺さることも。
主に肺の損傷が多いみたいですが、担当医によると、心挫傷や心臓破裂を引き起こすこともあるとのこと。
胸に鈍くて強い痛みを感じたら医者に相談しましょう!
重症の場合はコルセットを装着して固定します。
僕はなんとか耐えられる痛みだったので断りました。
購入したのは、医者が指定した胸部固定サポーターだけ。
肋骨骨折の治療法は基本的に『放置』です。
よく言えば安静…。
胸に負担をかけないように過ごすしかありません…。
痛みがヒドい時には痛み止めももらえますので、無理せず医者に相談しましょう。
肋骨骨折から完治までの変化
さて、肋骨を骨折すると、翌日からが地獄です。
しばらく病院に行かないで過ごしていたものの、痛みは消えず…
日常生活もままなりません。
翌日〜1週間
起き上がれない翌日
『あれ…?起きれない…?』
骨折当日は軽い痛みだけ。
ぐっすり眠れたのですが、翌朝から地獄!
あらゆる動きを肋骨が拒否します。
横向きになるのも無理、腹筋で起き上がるのも無理…
手をついて起きようにも、肋骨が痛くて、仰向けから動けません。
しかたなく、仰向けのままイモムシのように布団から抜け出しました。
ポールのある場所まで動いてから捕まってなんとか起き上がります。
起き上がる時にも激痛が…
ただ起きるだけでも死に物狂いです。
寝方に注意!痛くて寝られない…
横向きは論外、うつ伏せも無理。
そのため、寝る時は仰向けなのですが、これはこれでキツイ…。
仰向けだとどうしても肋骨がピンと張ってしまいます。
僕の枕はかなり低く、胸の張りに耐えられませんでした!
高さがある枕と交換して、頭を高くするとなんとか眠ることができました。
フカフカの羽毛枕や、ビーズクッションは厳禁!
沈んだまま動けなくなります。
硬めの低反発枕がベストですね。
寝返りも打てません。
朝起きるまでこの体制です。
徐々に痛みが引いていくものの、2週間近く寝返りが打てませんでした。
物を拾えない
前屈姿勢ができないので、床に落ちたものを拾えません。
背筋を伸ばしたままゆっくりしゃがみ、前を向いたまま拾うしかありません…。
肋骨骨折は猫背の矯正になるかもしれませんね。
”良い姿勢”をキープしないと…
重い物を持てない
仕事で20kgの段ボールを運ぼうとしたのですが、もちろん無理!
この時は先輩に運んでもらいました。
腕の力のみで持ち上げられるもの以外は持てません。
咳・うがいができない
家に帰ってから…これが困りました!
うがいのガラガラも無理ですし、咳をすると胸に激痛が走ります。
この日から僕はマスクとのど飴を常備し、寝る時は加湿機を最強にしていました。
肋骨を骨折した人が風邪を引くと地獄です。
咳、うがい、鼻をかむたびに、胸を思いっきり殴られたように痛みます…。
深く息を吸い込む動作が肋骨を刺激するためです。
根本的に力む動作ができないと考えてください。
骨折してから数日はウンコも満足にできません。
ウォシュレットで無理やり刺激してなんとかひねり出しました…。
くしゃみとは死
咳、クシャミ、鼻づまり、ウンコ…
どれもキツイですが、一番地獄なのが『くしゃみ』です。
くしゃみをする瞬間、一気に息を吸い込む動作…
この時、肋骨に激痛が走り、くしゃみが止まります。
急激に息を吸い込むので、痛みも大きく、数日かけて引いてきた痛みが再発するレベルです。
『せっかく治ってきたのに…』
くしゃみで全て台無しです。
1週間〜2週間
骨折から病院にいくまで、少しラグがありました。
日常生活は大変ですが、骨折した瞬間の痛みは大したことないので、骨折と気づかない人も多いようです。
わりと簡単にヒビが入る場所なので、異変を感じたらすぐ病院に行きましょう…。
物を拾えるようになる
1週間経つと、少しだけ背中を曲げることができるようになります。
不自然な体勢ですが、かがんで床のモノを拾うこともできます。
自力で起きられる
最初は腕を動かすだけで激痛が走ったのですが、少しずつ痛みも引いてきます。
この時点でやっと自力で起きられるようになりました。
ただし、普通には起き上がりません。
床に手をつき、腕に思いっきり力を入れて上半身を起こします。
背中を床に向けたまま腕立てふせをする感覚ですね。
腹筋を使うと激痛が走ります…
2週間め〜
小走りできるようになる
2週間経つと、痛みが一気に引いてきます。
大体の日常生活を取り戻せます。
小走りしたり、軽くジャンプすることもできます。
ただし、骨折箇所を触ったり、刺激を与えたりするとまだ痛みます。
寝っ転がった時にピキッ!となるのも変わらず…
寝たまま動ける
寝る時は相変わらず仰向けのまま。
ただ、少し寝相を変えたり、動いたり…
寝たまま少しずつ体を動かせるようになります。
3週間め〜
ここまでくると完治まであと一歩。
骨が結合するのはまだ先ですが、痛みはほとんど消えます。
寝返りを打てる
少し痛みますが、柔らかいマットレスなら横向きに寝ることもできます。
それまでは、『起きる!』と思ってから立ち上がるまでに1分以上かかっていましたからね。
圧迫するとまだ痛むので、結局仰向けに戻るのですが…
寝返るを打てるだけで人生が変わりますよホント。
クシャミにも耐えられる
クシャミや咳もほぼ問題ありません。
全力で鼻をかんだりすると少し痛みますが…
この時点でやっと日常生活を取り戻せた感じです。
1ヶ月以降はほぼ完治だが…
残りの痛みも徐々に引き、約2ヶ月で骨が完全にくっつきました。
僕の場合はキレイに骨折していたので治りも早かったみたいです。
ただし、僕の同僚が骨折した時は、2ヶ月ベッドで寝られなかったとのこと…
痛みが引いてから、骨が完全に結合するまでにはラグがあります。
再骨折もしやすいので、油断しないで安全に過ごしましょう!
肋骨骨折であると便利だったもの
肋骨を骨折すると日常生活が本当に大変になります。
寝返りも打てず、起き上がれず、しゃがめず、重いものを持てず…
普段は自然とできていた動きで、いかに体の筋肉を使っていたのかがわかりますね。
肋骨骨折の痛みで関節、筋肉の動きが制限されるなか、使ってみて便利だったものをまとめておきます。
高めの低反発まくら
これは普段僕が使っている枕ですが、肋骨骨折の時も大活躍でした。
肋骨骨折で大変なのが、
- 寝返りが打てず、仰向け固定
- 頭が低いと胸が張って痛い
- 枕が柔らかいと頭が沈んで起き上がれない
ということです。すなわち、固めで高さがある低反発枕がベストというわけです。
その条件を満たすのがこの枕。
単純に枕としても高品質なので、完治後はそのまま使えばぐっすり眠れます。
睡眠障害気味の僕が使っていた高品質の枕。肋骨骨折関係なくおすすめですよ。
よりリーズナブルな枕が欲しいなら『フランスベッドのエアレートピロー』も推薦したい!
ハードタイプは普段使いには固すぎるかもしれませんが、高さがあって頭と首にフィットするのでかなり楽に動けます。
マジックハンド
肋骨骨折、動けない、しゃがめないとなると、一時的ではありますが寝たきりになります。
日常生活や仕事はできますが、とにかく小さな動きで痛みが出る…。
動くのが嫌になりますね。
そんな中、マジックハンドは笑ってしまうほど便利でした。
近くのお菓子やゴミ、小物、リモコン、スマホくらいなら、このマジックハンドでその場から動かずに取れます。
体が不自由な時に遠くまで手を伸ばしてくれるマジックハンドは心強かったです…(涙
胸部固定サポーター(バストバンド)
肋骨を骨折した時、胸の動きを固定してくれるのがサポーター、またはコルセット。
とても便利ですが、これらは自分の判断で購入するべきではありません。
伸縮性があっても、下手に圧力がかかると激痛が走ります。
必ず医者と相談して、自分の症状にあったサポーター、コルセットを選んでもらいましょう。
冬の乾燥対策!喉の痛みを防止するマイ必須ツールを全部紹介してみる
肋骨を骨折した時、咳やくしゃみをすると今まで感じたことの無い激痛が走ります。
この記事では風邪や喉の痛みを防止する乾燥対策について書いています。
特にのど飴とマスクは必須でした。
僕はノドが弱いので、マスクが無いと寝起きにどうしても咳が出てしまうのです。
特に乾燥する冬の季節はツラい…
せっかく治ってきたのに、1回の咳やくしゃみで痛みが戻ることも…
あの激痛を経験してから、しばらくのど飴とマスクを手放せなくなりました。
おわりに
初めての骨折でしたが、本当に地獄でした。
何をしても肋骨が痛むので、辛い反面『日常生活って、こんなに肋骨(胸筋)使ってるんだ…』という気づきもありましたね。
新しいボードも買ったのに結局使えずじまい…。
さっさと完治させて、また滑りに行きたいですね!
今度は安全に…