QuCPE-7012

Intel® Xeon D マルチコアプロセッサ搭載のネットワーク仮想化設備は、マルチユーザーおよびマルチタスキングのビジネスシーンにおいて最適です。

入手可能なモデル：

• QuCPE-7012-D2166NT-64GB
• QuCPE-7012-D2146NT-32GB
• QuCPE-7012-D2123IT-8GB

QuCPE-7012-D2166NT-64GB

Intel® Xeon® D-2166NT 12コア/24スレッド 2.0GHzプロセッサ（最大3.0 GHz）、64 GB DDR4 ECCメモリ（4 x 16GB）、4 x 10GbE SFP+ ポート、8 x 2.5GbE RJ45ポート

QuCPE-7012-D2146NT-32GB

Intel® Xeon® D-2146NT 8コア/16スレッド 2.3GHzプロセッサ（最大3.0 GHz）、32GB DDR4 ECCメモリ（2 x 16GB）、4 x 10GbE SFP+ ポート、8 x 2.5GbE RJ45ポート

QuCPE-7012-D2123IT-8GB

Intel® Xeon® D-2123IT 4コア/8スレッド 2.2GHzプロセッサ（最大3.0 GHz）、8 GB DDR4 ECCメモリ（2 x 4GB）、4 x 10GbE SFP+ ポート、8 x 2.5GbE RJ45ポート

SMBおよびマイクロエンタープライズ向けに、マルチサイトネットワークインフラストラクチャを構築

QNAPの高性能QuCPEには、QuWAN SD-WANソリューション、AMIZcloudプラットフォーム、WireGuard VPNが統合されています。スモールビジネスおよびマイクロエンタープライズは、本部にQuCPE Series 7を、ブランチやワークプレースにQuCPE Series 3を展開することで、柔軟にマルチサイトネットワークインフラストラクチャが構築できます。

2-in-1 構内設備によって、仮想ネットワーク環境を容易に展開

仮想化環境を展開する際、企業はしばしばエッジサーバーでの経費のかかる企業クラスソリューション、または限られた技術サポートの無料ソリューションを選択していますが、リソースに限りのあるSMBにとっては難しい選択です。加えて、複数のVMを同時に稼働させると、ネットワークパフォーマンスに影響を与えます。QNAPのQuCPE ネットワーク仮想化装置はハードウェアアクセラレーションテクノロジを搭載、QNAP専用QNE NetworkオペレーティングシステムおよびAMIZクラウド集中化管理プラットフォームにより、高度に最適化された仮想ネットワークインフラストラクチャをスモールビジネスが構築するサポートをします。

QNE Networkオペレーティングシステムが仮想ネットワークインフラストラクチャを完成

QNAP専用QNE Networkオペレーティングシステムは、直感的に操作可能なNetwork Service Composerおよびソフトウェア定義WAN（SD-WAN）に対応しており、柔軟なネットワーク展開やマルチサイトのネットワークインフラストラクチャ拡張が可能です。仮想ネットワーク機能(VNF)、仮想マシン、コンテナに対応するQNEは、ネットワーク、コンピューティング、アプリケーションサービスを統合し、ネットワーク仮想化、アプリケーション仮想化、効率的な管理を実現、管理およびメンテナンスでの複雑さを大幅に軽減させます。

追加情報: QNE Network

AMIZcloud - 強力なVM集中管理プラットフォーム

AMIZcloud集中管理プラットフォームによって、IT管理者は本部において全てのエッジデバイス、仮想マシン、コンテナを集中的にモニタ可能です。Account Centerによるトラブルシューティングおよびリモート管理に対応するQuCPE-7012は、企業のゼロタッチプロビジョニングを支援しており、これによりIT展開効率が向上し、管理コストが削減されます。

追加情報: AMIZcloud

トポロジーを可視化するService Composer経由での効率的な管理

Network Service Composerのトポロジー可視化により、ドラッグアンドドロップによってVNFおよびVMのセットアップ、仮想スイッチの作成、チェーンサービスに対する物理ネットワークリソースの割り当てが容易に実行できます。設定を変更する際は、Service Composerを使って個々のVNFを直接追加・削除でき、稼働ネットワークの結合をシンプルにします。

追加情報: Service Composer, QNE Network Manager

QuCPE上でのVM/VNF直接稼働

QNE Networkは、QNAP QTSシステムから有用な仮想化アプリケーションを継承しています。QuCPEでは、複数の仮想マシン、ソフトウェアコンテナ、またVirtualization StationおよびContainer Stationからのカスタムメイドの仮想マシンさえも同時に稼働可能で、中小企業がハードウェアのコストを抑えつつ、展開および管理の柔軟性を向上させるのをサポートします。

高可用性によってサービスダウンタイムをほぼゼロに

HA Managerアプリをインストールして設定することで QuCPE-7012 はアクティブスタンバイ高可用性システムに対応します。プライマリホストQuCPEから同じサービスを備えたセカンダリホストQuCPEへのフェイルオーバーが可能になります。Device HA技術は、オンサイトでのメンテナンスの必要なく、QuCPEのサービス停止時間をほぼゼロにすることを保証します。

パワフルなサーバークラスのハードウェアアーキテクチャ

マルチポート機能および拡張可能なアーキテクチャを備えたQuCPE-7012により、ストレージ、コンピューティング、展開の柔軟性を最適化でき、パフォーマンスおよびアプリケーション多様化のニーズを満足させます。

QuCPE-7012

• 1
• 2
• 3
• 4
• 5
• 6
• 7
• 8
• 9
• 10
• 11
• 12

1. 1x PCIe Gen3x8拡張スロット

   アプリケーションの可能性を広げるには、QNAP 25Gbps/10GbEネットワークカード、QM2カード、USB 3.2 Gen 2（10Gbps）カード、ワイヤレスアダプタカードをインストールしてください。

2. 1xネットワークモジュールスロット

   10GbE RJ45/SFP+ポート増設により、QNAPネットワークモジュールをインストールします。

3. システムファン

   システム温度によってファン回転数を自動調節します。

4. Intel® Xeon® プロセッサ

   高性能 Intel® Xeon® Dシリーズ マルチコア2.2 GHz プロセッサ

5. DDR4 メモリ

   8つのDDR4 2133/2400バッファなしDIMMメモリモジュールで、最大128GB/256GB RAMに対応します。

6. 電源装置

   300Wの電源により、継続的なシステムのアップタイムを実現。

7. 2x 2.5インチSATA 6Gb/sドライブベイ

   アプリケーションデータを安全に保存するには、ハードドライブまたはSSDをインストールします。

8. 8x RJ45 2.5GbEポート

   スイッチまたは他のLANデバイスを接続します。

9. 4x 10GbE SFP+ポート

   次世代10GbEルーター、スイッチ、サーバーへの高速接続性能が提供されます。

10. 1x RJ45 Consoleポート

    ホスト管理専用のRJ45 Consoleポート。

11. 1 x USB 2.0ポートおよび1 x USB 3.2 Gen 1ポート

    QuCPE-7012にUSBカメラなどのUSBデバイス(外部制御デバイスには未対応)を接続して使用します 。

12. LCDモニタとコントロールボタン

    LCDモニタには、スイッチとQNE NetworkシステムのリアルタイムIPとファームウェア情報が表示され、ネットワーク状況を容易に理解できます。コントロールボタンでは、システムの直接設定や再起動を行うことができます。

Intelハードウェアアクセラレーションテクノロジが、仮想ネットワークのパフォーマンスを向上させます。

仮想化アプリケーション実行を対象として特に設計されたQuCPE-7012ネットワーク仮想化設備は、複数のIntelハードウェアアクセラレーションテクノロジを採用、ハードウェアへの直接アクセスを可能にし、VMおよび仮想ネットワークの転送性能を強化します。

注記：QuCPE-7012-D2166NT-64GとQuCPE-7012-D2146NT-32GのみがIntel® QATに対応します。

• DPDK (データプレーン開発キット)

  データがOSカーネルをバイパスして直接ユーザー空間に転送されることで、2倍のパケット転送速度 (トータル T/R x L2) を実現、全体的な仮想化アプリケーション性能を向上させます。

• Smart NIC SR-IOV (シングルルートI/O仮想化)

  SR-IOV互換PCIe SmartNICをNASにインストールすることで、帯域幅リソースを物理的ネットワークカードからVMに直接割り当てることが可能になります。Hypervisor vSwitchに対するトラフィックバイパスにより、I/Oのスループットおよびネットワーク効率が向上、VMアプリケーションの信頼性を強化し、CPUオーバーヘッドが減少します。

• Intel QAT (Intel QuickAssistテクノロジ)

  演算負荷の高い圧縮からの負荷をなくし、IPSec暗号化VPN性能を向上させます。

SD-WANによるネットワークサービスのチェイニングを実現

QNEはQNAPのQuWAN SD-WANソリューション（サブスクリプション不要）を装備しており、マルチサイトにある他のQNAPデバイスとの暗号化VPNトンネルを生成して、マルチサイトのネットワークサービスチェイニングを実現します。例えば、Service Composer UIにおいて、ドラッグ＆ドロップを使ってファイアウォールネットワーク (QuWANおよびpfSense VNFを使用) を作成し、WANセキュリティを強化できます。

追加情報: QuWAN, クラウド経由でのQVPNサーバー展開, WireGuard装備のQVPN Service

LAN/WANパフォーマンスを最適化

また、Service ComposerはSR-IOVおよびQuWAN SD-WANに対応しており、QuWANを実行するQuCPE-7012 のWAN伝送を大幅に向上させると同時に、ユーザーが高速で安全なLANおよびWANネットワーク転送を利用できるよう支援します。

強化されたセキュリティ

例えば、Service Composer UIにおいてドラッグ＆ドロップを使ってファイアウォールネットワーク (QuWANおよびpfSense VNFを使用) を自動作成して、WANセキュリティを強化できます。

効率的なネットワーク管理を対象としたSmart IT ツール

QNE Networkは、Smart ITネットワーク管理を対象に、包括的な管理機能を提供します。

• 通知センター

  すべてのQTSシステムイベント、アラートを統合し、複数のアプリで個別の設定を行うことなく、単一のアプリソリューションを提供します。通知は、Eメール、SMS、その他通信アプリ経由で送信可能です。

• QuLog Center

  エラー/警告事象およびアクセスの一元的な統計ランキングを提供、ITスタッフがシステムに潜むリスクを素早くモニタし、対応できるようサポートします。

• セキュリティセンター

  ITスタッフ用に、SSL認証管理を含む、セキュアな管理を可能にします。他の機能には、悪意のある改変を防止するための履歴編集自動検知機能が含まれます。

• Zabbix

  Zabbixはサードパーティーソリューションで、デバイスの自動検知およびネットワーク状態のモニタリングを行います。Zabbixはユーザーフレンドリーなトポロジーとネットワークレポート機能を提供、企業ネットワーク管理に最適です。

サードパーティーの仮想ネットワーク機能に対応

Application StoreおよびVM Marketplaceは、ユーザーがオンデマンドでインストール可能な、各種無料で高性能のVNFおよびアプリを提供します。

• 

  ファイアウォールソフトウェア

  仮想ファイアウォールソフトウェア(pfSenseやFortiGateなど) は、企業がローカルネットワークを分けたり、保護したりし、複数のセキュリティポリシーを適用できるように支援します。
  
  詳細を見る：QNAP x pfSense
  
  

• 

  仮想ルーター

  QuCPE-7012は、RouterOSまたはOpenWrtをインストールすることで、セキュリティルーターに変身します。また、企業ネットワークデータ伝送を保護しながら、本社と支社の間にサイト間VPNトンネルを形成することができます。
  
  詳細を見る：QNAP NASによるMikroTik RouterOSルーターソフトウェアの展開、Virtualization Stationを利用した pfSense、RouterOS、OpenWrtルーターソフトウェアの展開

帯域幅拡張のニーズに対応するネットワークモジュール

	PulM-10G4SF-XL710	PulM-10G4SF-MLX	PulM-25G2SF-MLX
速度	10 GbE	10 GbE	25 GbE
ポート	4	4	2
インタフェース	SFP+	SFP+	SFP28
プロセッサ	Intel XL710	Nvidia Mellanox ConnectX-4	Nvidia Mellanox ConnectX-4
バス	PCIe 3.0 x8	PCIe 3.0 x8	PCIe 3.0 x8

註記

QuCPE QNE Networkは、2.5インチドライブの全容量をアプリケーションボリュームとして割り当てます。デフォルトでは、VM、コンテナ、vDiskのデータはアプリケーションボリュームに保存されます。2つの同一規格の2.5インチドライブが QuCPE-7012 にインストールされた場合、QNE NetworkエディションのデフォルトではRAID 1として構成されます。NAS QTS OSのすべてのストレージ管理機能（ファイルストレージやスナップショット用のストレージプールの作成など）は、QuCPE QNE Networkエディションでは対応していません。