- コーディングAIツールCodyの紹介
- ITエンジニアの合理性と人間関係
- 実践セキュリティ監視基盤構築
- 年末年始の無料学習資料まとめ
- マルチテナントSaaSアーキテクチャ構築
- AIエージェントの未来展望
- イーロン・マスク氏とH-1Bビザ問題
- 斑鳩町立図書館のランサムウエア被害
- Go言語の互換性
- ISMS規格改訂への対応状況
- Gmail不達問題とDMARC対応
- データベースパフォーマンスチューニング
- fishシェルのRustへの書き換え
- OpenAI APIを用いたGit作業自動化
- systemdトラブルシューティング
- AI搭載スマートグラスの展望
- PostgreSQL向け自動データベースプラットフォームAutobase
- 子供の命名支援ツール開発
- チーム開発におけるDesign Doc活用
- GPSデータロガーの利用と注意点
- 生成AI活用事例集
- ポモドーロテクニックとTogglTrack
- GMOペパボ退職とテイラー株式会社入社
- GovTech東京のデジタル公共財開発
- Windows TerminalでのSixelグラフィックス表示
- スクラムにおけるマネージャーの役割
- DuckDBにおけるストレージとコンピューティングの分離
- 年末年始の無料学習資料まとめ(2)
- GhosttyによるiTerm2風クイックターミナル設定
コーディングAIツールCodyの紹介
CodyはVisual Studio Codeなどに対応するコーディング補助AIツールで、コード補完やAIチャット機能、@-mentionによるファイルやURLの容易な利用を特徴としています。複数のAIモデルに対応し、無料プランでも多くの機能が利用可能ですが、月額9ドルのProプランでは機能制限なく利用でき、コストパフォーマンスに優れています。オープンソースで開発されているため、安定した運用が期待できる点も魅力です。
ITエンジニアの合理性と人間関係
ITエンジニアは、高給と合理性を重視する職場の文化から、全ての人が論理的に行動すると誤解し、自身の論理で他人を納得させられると考える傾向がありますが、実際には感情的な判断で行動する人が多く、この認識の差が職場での非効率や摩擦を生み出しています。そのため、エンジニアは技術力に加え、ユーザーの感情や直感への配慮、他者との協調や妥協といった要素も重要であると説いています。
実践セキュリティ監視基盤構築
セキュリティ監視システムの構築に関する解説書で、導入の基礎から、基盤設計における機能・非機能要件、アーキテクチャ、データ(ログ・アラート)といった詳細、実装フェーズでのログ収集・保全、アラート検知・対応自動化、さらには生成AIの活用までを網羅的に解説しています。
年末年始の無料学習資料まとめ
2024年のAI技術革新の加速と、ITmedia NEWSやITmedia AIによるAI技術動向の情報発信、2025年以降のAI開発進展と社会への影響拡大予測、JavaScript、Web、AI関連技術の26以上の開発プロジェクト、AIセキュリティ対策とLinux関連技術開発の重要課題についてまとめた記事です。
マルチテナントSaaSアーキテクチャ構築
2025年1月に発売された「Building Multi-Tenant SaaS Architectures」の日本語翻訳版『マルチテナントSaaSアーキテクチャの構築』の紹介記事では、AWSシニアアーキテクトTod Golding氏がマルチテナントSaaS構築における課題解決のためのテクニック、戦略、パターンを全17章で解説しており、SaaSの基本概念から、EKS、サーバーレス、データパーティショニングなどの具体的なAWSアーキテクチャパターンまで網羅的に説明しているため、マルチテナントSaaSに関わる中級者以上におすすめです。
AIエージェントの未来展望
2024年はRAG(Retrieval Augmented Generation)の限界が明らかになりつつあり、自律的に目標達成のためのタスクを実行するAIシステムであるAIエージェントが注目されています。AIエージェントは、環境認識能力、自律的な意思決定能力、実行・学習・改善サイクルを備え、複数のAIエージェントが連携して複雑な問題を解決するマルチエージェントシステムへの発展も期待されています。ただし、エージェント間の連携、システム全体の一貫性維持、信頼性の確保といった課題があり、これらはヒューマンインザループによる制御によって解決されると考えられています。2025年にはAIエージェントがRAGに取って代わる主要なAI技術となる可能性が示唆されています。
イーロン・マスク氏とH-1Bビザ問題
イーロン・マスク氏が、アメリカの技術者ビザ「H-1B」の重要性を訴え、同ビザの縮小に反対するトランプ支持者と対立しているという日本経済新聞の記事です。マスク氏は、H-1Bビザがアメリカのテクノロジー企業の競争力を維持するために不可欠だと主張しており、この論争は米国の移民政策とテクノロジー業界の将来に大きな影響を与える可能性があるとされています。記事では、この対立の詳細が報じられています。
斑鳩町立図書館のランサムウエア被害
奈良県斑鳩町立図書館の新図書館システムが本番稼働直前にランサムウェア攻撃を受け、約2万2000人分の個人情報流出の危険性がありました。攻撃原因はシステム構築ベンダーである京セラコミュニケーションシステム(KCCS)のセキュリティ設定の不備、具体的には安易なパスワード設定などによるもので、KCCSは全面的に責任を認め謝罪しています。この事件は、ITベンダーのセキュリティ対策の徹底と、発注者側による適切なベンダー選定・管理の重要性を改めて示しています。
Go言語の互換性
Go言語の高い互換性により、古いコードが動作しなくなることはほとんどありませんが、依存ライブラリの削除や非互換な変更、cgoの使用、HTTP/TCP等の細かい挙動への依存などが原因で問題が発生する可能性があり、vendor
ディレクトリによるソースコード保存やGo Modulesによる依存バージョンの固定化が有効ですが、後者にはソースコード消失リスクがある点に注意が必要です。
ISMS規格改訂への対応状況
日本経済新聞電子版の記事によると、国際的なサイバーセキュリティ規格ISMSの改訂版への対応期限が2025年に迫っており、2024年11月時点で約7割の企業が未対応と推測されています。特に中小・ベンチャー企業は専門人材不足が課題となっており、対応に苦慮している状況です。ISMS未対応は顧客企業からの契約条件に影響するため、中小企業は委託サービスなどを活用し、早期対応を急ぐ必要があると指摘されています。
Gmail不達問題とDMARC対応
Googleの迷惑メール対策強化により、多くのメールが受信されない「Gmail届かない問題」が発生しており、なりすましメール判定技術であるDMARCへの対応が急務となっています。大企業ではDMARC導入率が9割を超えるものの、認証失敗時の処理を「none」に設定するなどポリシーが甘く、十分な効果が得られていない現状があります。迷惑メール対策を強化するには、DMARC導入に加え、認証失敗時にメールを拒否するなど、適切なポリシー設定が重要です。
データベースパフォーマンスチューニング
スマートバンクは、決済処理レスポンスタイムの遅延をNewRelicを用いて特定のSQLクエリの実行時間が原因だと特定し、複数のインデックス追加案を検証、実行計画と実行時間を比較することで最適なインデックスを追加、クエリ実行時間を65%削減、API全体のレスポンスタイムと99パーセンタイル値を改善しました。
fishシェルのRustへの書き換え
fishシェルが、C++からRustへと書き換えられた大規模プロジェクト「Fish 4.0: The Fish Of Theseus」について解説します。C++のツール不足、安全性の低さ、小さなコミュニティといった問題点を解消するため、Rustの優れたツール、安全な並行処理、人間工学的な設計が採用されました。14ヶ月に渡る段階的な移行を経て、fish 4.0のベータ版がリリースされましたが、Rustの移植性やローカライズに関する課題も明らかになりました。
OpenAI APIを用いたGit作業自動化
GMOインターネットグループグループ研究開発本部が、OpenAI APIを用いてGit commitメッセージとコードレビューを自動生成するツールを開発しました。このツールは、Git履歴から変更点を分析し、日本語でcommitメッセージやレビューを生成します。LangChainやVectorDBなどの外部ライブラリは使用せず、OpenAI APIのみで実現されており、生成された結果はクリップボードにコピーされるため、作業効率の向上に役立ちます。コストと精度のバランスを考慮し、gpt-4-0314
モデルが採用されています。
systemdトラブルシューティング
systemdの設定ミスによるトラブルシューティング事例と、Restart=on-failure
の誤解、systemctl
コマンドの正しい使用方法、timer unitの設定、LogRateLimit
の誤用、After=
やRequires=
の適切な設定、drop-inの使用方法、cgroup v1/v2、User=
ディレクティブ、journaldの重要性、/etc
以外へのunit file編集の危険性、su/sudoの使用禁止、NFS bind mountの設定に関する注意点などを解説した記事です。
AI搭載スマートグラスの展望
Google、サムスン、Qualcommが共同開発したAI搭載スマートグラス/ヘッドセット向け新技術「Android XR」の概要と、2025年のサムスン製ヘッドセット「Project Moohan」発売予定、Googleによるスマートグラスプロトタイプのテスト状況、高性能AI「Gemini」による周囲状況認識と自然な会話アシスタント機能、プライバシー設定の開発状況、及び、AI進化による真に便利な複合現実体験実現への期待と市場浸透にかかる時間についての記述です。
PostgreSQL向け自動データベースプラットフォームAutobase
GitHubで公開されているAutobaseは、Amazon RDSのようなクラウド管理データベースのオープンソース代替として、PostgreSQLの高可用性クラスタを自動的に構築・管理するプラットフォームです。Ansibleなどを用いて、高可用性のみ、ロードバランシング付き、Consulサービス発見付きの3種類の展開方法を提供し、Patroni、etcd、HAProxyといったツールと連携することで、様々なLinuxディストリビューションとPostgreSQLバージョンに対応しています。
子供の命名支援ツール開発
第二子の命名に苦労した経験から開発された、名前候補探索ツールが紹介されています。Linux、macOS、Windowsに対応し、JSON形式で条件設定が可能です。常用漢字、人名用漢字、ひらがな、カタカナを網羅しており、姓名判断、性別、文字数、読み仮名などを条件に絞り込みができます。全空間探索と頻出空間探索の2つのモードが搭載されています。
チーム開発におけるDesign Doc活用
一休.comとYahoo!トラベルのフロントエンド開発チームは、機能開発チームと改善チームに分かれており、機能開発チームはDesign Docを用いてチームを跨いだ開発を円滑に進めています。Design DocにはURL命名、コンポーネント構成、データ取得方法などが記述され、コードレビューの負担軽減に役立てられています。Pull Request作成時にはDesign Docとの差異を明確化し、セルフレビューによる問題点の洗い出しも行われています。この取り組みは、開発者にとって重要な課題であるレビュアーの負担軽減に貢献しています。
GPSデータロガーの利用と注意点
友人がGPSデータロガーのデータ改ざんを依頼してきたという事例から、GPSデータロガーのデータ処理、NMEA0183形式のデータ抽出(GPSBabel使用)、データ改ざんの代替案(データ取得監視と一部データ改竄)、そしてGPSデータロガーの悪用可能性と位置情報共有・追跡の現状について解説しています。
生成AI活用事例集
Google Cloud Platform (GCP)の概要と、仮想マシン、ストレージ、データベース、AI/機械学習といったサービス、Kubernetesやサーバーレス環境といったコンテナ技術への対応、マネージド型サービスによる運用負荷軽減、セキュリティ、モニタリング、移行ツールなどの充実した機能について説明し、生成AIの活用事例集として、具体的な事例は提示されていませんが、GCPが生成AI開発・運用に役立つ基盤を提供することを示唆しています。
ポモドーロテクニックとTogglTrack
ポモドーロテクニック(25分作業・5分休憩の繰り返し)を用いた集中力向上のための取り組みと、その実践に役立つタスク管理ツールTogglTrackの紹介です。TogglTrackはスマホとPC両方に対応し、作業時間の記録と可視化、API連携によるカスタマイズも可能なため、作業効率と集中力の向上に役立ちます。
GMOペパボ退職とテイラー株式会社入社
GMOペパボで6年間勤務し、100以上のOSS開発、子育てとの両立を経験したソフトウェアエンジニアが、ペパボでの「開発者のための開発」と「0からの開発」の経験を活かし、2025年2月よりテイラー株式会社へ入社したことを報告しています。
GovTech東京のデジタル公共財開発
東京都が設立したGovTech東京は、デジタル人材61名体制でDX推進、行政職員不足やデジタル化遅延解消のため人材獲得に注力し、区市町村のDX支援や新サービス開発、ブロードリスニング技術を用いた意見収集分析、内製開発によるデジタル公共財創出、他自治体への波及効果を狙ったデジタル人材マッチングサービスやガイドライン共有などに安野貴博氏をアドバイザーに迎え取り組んでいます。
Windows TerminalでのSixelグラフィックス表示
Windows Terminalプレビュー版(v1.22)において、Sixelグラフィックス機能が追加されました。Sixelは、6ドット単位でグラフィックを描画する機能で、エスケープシーケンスを用いて画像データを表現します。ImageMagickなどのSixelに対応したアプリケーションを使用することで、WindowsとLinux環境下でSixel画像を表示できます。この機能は、1980年代にDEC VT200シリーズターミナルで開発されたユーザー定義文字機能を起源とし、10×10ピクセル(日本語は20×10ピクセル)の解像度で、2色によるグラフィック描画が可能です。
スクラムにおけるマネージャーの役割
地方自治体向けSaaS開発におけるスクラムマネージャーの役割と実践について、スクラムガイドにおけるマネージャーの不在理由や適切な関わり方、チームの自己管理化、フィーチャーチームへの移行、DoD(完成の定義)の重要性、個人の成長、チームのオーナーシップ、学習機会の確保、ステークホルダー連携、無駄なプロセスの排除、内製化といった点に焦点を当てて考察しています。
DuckDBにおけるストレージとコンピューティングの分離
MotherDuckは、クラウドデータウェアハウスにおいてストレージとコンピューティングを分離するアーキテクチャを採用したDuckDBベースのサービスを発表しました。BigQueryのような既存サービスと同様、ストレージとコンピューティングの独立したスケーリングを実現し、コスト効率とデータ増加への柔軟な対応を可能にしています。独自の差分ストレージエンジンとゼロコピー技術により、複数ユーザー間でのデータ共有と効率的なデータアクセスを実現しており、将来的にはマルチライター対応やタイムトラベル機能の追加も計画されています。
年末年始の無料学習資料まとめ(2)
年末年始の休暇期間を利用して学習できる、ITやAIに関する企業などが無料公開した研修・教材資料をまとめた記事です。特に、大規模言語モデル(LLM)の開発、運用・保守におけるMLOpsの重要性、LLMの性能向上とMLOpsによる効率化、LLMトレーニングにおける膨大な計算資源とMLOpsによるコスト削減、AIモデル運用におけるMLOpsの必要性(500台以上のサーバーが必要となるケースも紹介)、AIモデル開発・運用における課題と解決策といった内容が解説されています。
GhosttyによるiTerm2風クイックターミナル設定
Qiitaの記事「GhosttyでiTerm2風のVisor(クイックターミナル)を設定する」では、クロスプラットフォーム対応の高速ターミナルエミュレータGhosttyを用いて、iTerm2のVisor機能と同様の、グローバルホットキーで呼び出せるクイックターミナルを設定する方法を紹介しています。設定ファイルによる表示位置、アニメーション、自動非表示などのカスタマイズや、Ctrl+Command+` といったホットキーの設定例も示されており、GhosttyでiTerm2のVisorのような利便性を手軽に実現できる手順を解説しています。