6月30日の日本選手権男子100メートル決勝で優勝した坂井。「リレー侍」の1走としても期待される
ギャラリーページで見る日本陸連は4日、パリ五輪の日本代表を発表した。男子100メートルは、坂井隆一郎(26)=大阪ガス=が初の代表入り。6月30日閉幕の日本選手権で2連覇を達成し、五輪ランキングで逆転した。「カミソリスタート」が持ち味で、サニブラウン・ハキーム(25)=東レ=や個人での代表入りを逃した柳田大輝(20)=東洋大=らとともに、男子400メートルリレーの1走としても、大きな期待が集まる。
男子100メートルの日本選手権覇者が、逆転で五輪代表入りをつかみ取った。初の大舞台へ、坂井が決意を示した。
「オリンピックは自分が目指す最大の舞台で、ずっと夢だったので、出場が決まって大変うれしく思っています。初のオリンピックとなるので気負うものはなく、挑戦者として挑むつもりです」
6月30日の日本選手権決勝は悪天候の中、10秒13で優勝。わずか100分の1秒差でライバルたちに競り勝ち、2連覇を達成した。
2大会ぶりのメダル獲得を狙う400メートルリレーでも代表の座をつかんだ。リレーメンバーの選考で日本選手権前は優先順位が低かった26歳だが、100メートル優勝で大逆転の代表入りとなった。