ホワイトハウス「怒鳴り合い」 安全保障で米国「まる乗り」 いつかしっぺ返し 平井文夫2025/3/8 15:002月28日、米ホワイトハウスでの、ドナルド・トランプ大統領と、J・D・バンス副大統領、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の怒鳴り合いはなかなかのものだった。 勝ち負けを…
わずかな血液で月経痛のつらさを評価・予測 女性の生きやすさ向上3・8国際女性デー2025/3/8 06:003月8日の「国際女性デー」は、女性の健康や権利などを考える記念日だ。女性が社会で活躍する上で大きな障壁となりうるのが月経痛(生理痛)。日常生活に支障をきたすほど重症の人もいるが、個…
日米首脳会談の「違和感」 2月7日の日米首脳会談および共同記者会見の様子を注意深く観察し、私は違和感を覚えていた。日本では首脳会談の結果について「満額回答」との評価もあったが、そこまで手放しでたたえてよいものだろうか。会談後…
財務省の何が間違っているか 増税には熱心だが歳出削減にはさほど… 「ザイム真理教」という財務省批判の言葉が広まっている。財務省前で減税を訴え、同省解体を求めるデモまでなされているらしい。しかし、デモで財政政策が改善するとも思えない。財政論争の見取り図を示そう。
きらん風月(186)定信、また「きらん屋」へ良く晴れた空に、どこからともなく鶯(うぐいす)の声がする。春先に比べて歌が上手(うま)くなったものだと、定信(さだのぶ)は駕籠(かご)の中で目を閉じて一人、微笑(ほほえ)む。
きらん風月(185)志を胸に生きること「君臣の立場があるからこそ、聞き流していたこともある。それは、そなたがいつも数歩後ろに控えておるからかもしれん。こうして隣に並べば、分かることもあろう」。そして、ふふふ、と小さく笑う。
連載小説「厳島 ITSUKUSHIMA」(183・完)終章・三 武内涼終章 三 「誰かわかる者をつれて参れ」しばらくして千畳閣(せんじょうかく)の方から白髪頭の老武士が二人、つれてこられた。鶴のように痩せた背が高い老武士と、小柄で歯が抜け、頰が窪(くぼ)み、小動物を思わ…
連載小説「厳島 ITSUKUSHIMA」(182)終章・二 武内涼終章 二 こんと、梅は、西へ、九州に逃げたと思われる。何故なら豊前(ぶぜん)の西郷家によって、隆兼(たかかね)が妻子に宛てた手紙が今日までのこされたからである。二人が九州でどのように生きたかはつたわっ…
連載小説「厳島 ITSUKUSHIMA」(181)終章・一 武内涼終章 一 陶晴賢(すえはるかた)の首は翌日、小姓・乙若が生け捕りにされたことで、発見された。厳島(いつくしま)の戦いで毛利方が挙げた首、四千七百八十五級。陶方の溺死(できし)者、焼死者はそれ以上に上っ…
連載小説「厳島 ITSUKUSHIMA」(180)龍ヶ馬場・十二 武内涼龍(りゅう)ヶ馬場(ばば) 十二 夜襲は長くつづき最後の三人――隆兼(たかかね)、隆助、幸阿弥(こうあみ)は満身創痍(そうい)になりながら、降参した味方がすてていった沢山(たくさん)の弓矢をつかい、眼…
野良島の眺めのよい寝室 枕元に残されていたメモ「これは、できれば、で、いいそうなんですが」……もしそれが、まるで大人になったケロが書いたような小説になっていたら、彼はもう、本当に何も思い残すことはないそうです。遠刈田蘭平(とおがったらんぺい)はそ…
純文学畑の作家で芥川賞選考委員 吉田修一が登場!残念ながら、梅田翁は吉田修一を知らず、遠刈田(とおがった)は簡単に経歴を紹介した。「彼は純文学畑の作家で、現在は芥川賞の選考委員なんかもやっておりますが、アクション満載のスパイ小説を書いたりもしていま…
野良島での体験から数日後 遠刈田が受けた新たな依頼もちろん記事には何も書かれていないが、梅田丸百貨店が出資する資金の大部分が、あの宝石の売却金なのであろう。「とはいえ、乃々華さんは大した人ですよ」遠刈田(とおがった)は改めて感嘆した。「乃々華が祖父の…
うまくいけば、流れは変わる 乃々華率いる梅田丸百貨店の未来その香港の投資会社を相手取って、乃々華率いる梅田丸百貨店が、近いうちに裁判を起こそうとしているのである。現在の経営から梅田丸百貨店が完全に弾(はじ)かれてしまっているのは、国際法上、まったく文句のつけ…