テナントビルに開いた賭博場で客にバカラ賭博をさせて利益を得ていたとして、大阪府警保安課は1日、賭博開帳図利容疑で、経営者の森近浩城容疑者(41)=大阪市浪速区桜川=を逮捕したと発表した。容疑を認めているという。店には隠し部屋や隠し階段が設置されていたといい、同課が営業実態の解明を進める。
同課によると、店は24時間営業でビルの3~4階にあった。2重扉になった入り口は常時施錠され、客が来店すると中から防犯カメラなどで顔を確認して解錠するしくみだったとみられる。賭け金の最低額が3万円に設定された台もあった。
同課は9月30日に賭博容疑で男性客1人を逮捕したほか、店舗に家宅捜索を実施。賭博開帳図利などの疑いで居合わせた従業員や客の男女計29人を現行犯逮捕した。一部の客は隠し階段を使って2階に逃げていたという。同課は営業期間や売り上げなどを調べる。
森近容疑者の逮捕容疑は、1月下旬ごろから8月上旬までの間、大阪市中央区日本橋のビルに賭博場を開設し、利益を得ていたなどとしている。