唐津商工共済協同組合の自社ビル=唐津市東城内

 唐津商工共済協同組合(唐津市)が、裁判所に破産手続き申し立てを行って組合を清算する方針であることが25日までに分かった。組合員から出資を募り、積み立てや貸し付けなどの事業を手がけていたが、資金繰りが困難になったという。負債総額は約7億円を見込む。28日に市内で債権者説明会を開く。

 同組合や東京商工リサーチ佐賀支店によると、組合は1962年3月に法人設立。唐津市や東松浦郡の組合員から一口千円の出資を募り、積み立てや払い出し、貸し付けなどを行っていた。テナントや貸し駐車場など不動産業務も手がけていた。今年5月時点の組合員数は約730人という。2020年3月期の売上高は2585万円で、純損失199万円を計上した。

 債権者説明会は、28日午後2時半から、唐津市の大手口センタービル3階会議室で開くとしている。