女性を対象にしたアユ釣り大会、「第7回芭蕉の里くろばね那珂川レディース鮎釣り大会(鮎レディ)」が25日、栃木県大田原市内を流れる那珂川で行われた。県内外から64人が参加した。

この大会、アユ釣りを女性にも楽しんでもらおうと、地元大田原市と那珂川北部漁協などで企画された。初心者歓迎で、アユ釣りのベテランである男性インストラクターがすべてを手取り足取り教えてくれる。中には、「今日はダンナが私の先生役です」と、友釣り経験者である夫に指導してもらう女性もいた。

アユの友釣りといえば、ウエア、ブーツ、サオ、仕掛け、釣ったアユを入れておく「フネ」に年券など、一式購入すれば軽自動車の新車1台分はかかる。ここでは用具もウエアも一式取りそろえており、すべてレンタル可能。着替えも、近くの施設を押さえてある。賞品だって、釣り具とかではなく、地元特産の農産品などにしてある。午前9時から正午までの大会の後には、アユの塩焼きとおにぎりなどの昼食まで付いている。

もともと、アユを観光資源として押し出し、「アユの里」として売り出したい自治体と、友釣り人口の裾野の拡大を目指していた漁協の考えが一致して始まった。今では募集をかけるとすぐに埋まってしまう、人気の大会となっている。

すべてはやり方次第。アユ釣りは、おおよそ6月から9月まで全国の河川で楽しめる。釣り人口を増やす例として、各地で参考にしてもらえればうれしい。

大会ではオトリも含め、釣果は190匹。優勝は松本雅子さん(群馬県桐生市)の8匹、準優勝は薄井奈美さん(栃木県那須塩原市)の6匹、第3位曵地睦美さん(栃木県小山市)5匹だった。