大相撲の新横綱豊昇龍は14日、東京都台東区の立浪部屋で幕内明生、出稽古の御嶽海と取って15勝1敗と、春場所(3月9日初日・エディオンアリーナ大阪)に向け、充実の内容だった。「忙しい時期も終わった。稽古が何よりも大事だ」と力強く話した。
相撲を取る稽古は今週から再開したという。この日は、鋭い出足で圧倒。左前まわしなどを引いて、休まず前へ出る取り口が目立った。「いいのではないか。横綱になってから何か変わった。気のせいかもしれないが、自信を持って取れていると思う」と独特の感覚を口にした。
初場所は12勝3敗の3人による優勝決定戦の末、2度目の制覇。春場所では一人横綱として、さらに好成績での賜杯獲得が期待される。「新横綱場所は緊張すると思う。何が起きても、最後まで自分らしく取りたい。そのために、稽古を積んでいくだけ」と表情を引き締めた。
元大関の御嶽海は初場所で2勝13敗だった。横綱の胸を借り「気持ちをしっかりつくって、自分もしっかりやっていく」と気合を入れた。