メモった。間違い等あるかもしれませんが、その場合はごめんなさい。
何を移行するのか
- 一部システムがAWSに向かないため移行検討が進まない
- All or Nothingではない
- 大多数のエンタープライズはハイブリッド型
- 移行対象は選定が必要
- AWS技術制約確認
- 物理機器(USBドングル、プリンター、テープ装置、物理ストレージ装置)
- 共有ディスク
- ネットワーク
- 未対応OS(RHEL4以前、Windows2000以前、AIXなど
- ミドルウェア・パッケージ
- 性能(CPU36コア、メモリ244GBを上回るサーバ)
- 業務要件確認
- コスト・移行合理性確認
どのように移行するのか
- セキュリティポリシー
- オンプレミスシステムとの結合度
- ランニングコスト、移行コストを算出し、ROIを試算
- コスト比較だけではなくAWSを使うメリットを再確認
- 移行後のアーキテクチャ
- 移行計画の検討
- RTO(目標復旧時間)、RPO(目標復旧地点)は?
- 現行環境の構成は?
- 現行環境は目標サービスレベルを達成しているか?
- 目標サービスレベルは本当に必要か?
- クラウド移行時のアーキテクチャパターン
- Rehost, Refactor, Revise, Rebuild, Replace
- 既存のマネージドサービスすべてで使われている機能を、AWSのマネージドサービスで実現できるとは限らない
- RDS(データサイズがRDSの最大容量を超える、DBパラメータを細かくチューニングしたい)
移行後どのように運用するのか
- 運用変更項目の洗い出し
- 役割分担の整理
- AWSの権限管理
- ガバナンス方針
- コスト管理
- セキュリティチェック
ケース:社内標準ガイドライン作成
- サービスレベル・インフラ・運用の標準を定義
- 標準ガイドラインを作成
- サービス時間、可用性、バックアップ、災害対策、拡張性
- サービスレベル毎にインフラ構成を定義
- 標準インフラ構成ごとにCloudFormationテンプレートを作成
AWSへの移行方式
- サーバの移行
- サーバ再構築+アプリ導入(既存のオンプレミスな環境での移行イメージと同様)
- 仮想マシンのインポート(VM ImportでOSイメージを丸ごと移行可能)
- データの移行
- ファイル単位、ブロックデバイス単位、ミドルウェアの機能を利用
VM ImportによるOS変更点
- OS起動、ネットワーク接続等、AWS上で稼働するための最低限の変更が加えられる
- CentOS 6.6での例
- ブートローダー関連(ttyS0追加)
- ネットワーク関連(内部DNS参照、DHCPによる取得)
- ファイルシステム群(UUID追加)
VM Importのこれまでの課題
- 転送に時間がかかる
- 失敗した場合、ファイル転送からやり直し
- 複数ボリュームの仮想マシンが移行できない
- 同時にImporできる数が少ない
新しいVM Import API
- EC2インスタンスを作るのではなく、AMIを作るようなイメージ
- イメージ転送と、IMport処理を分離
- S3にあるイメージを起点としてAMI/EBSスナップショット作成を実行
- OVA形式への対応
オンプレミスからAWSへ接続
- 接続方法
- Internet
- Internet VPN
- DX(Public)
- DX(Private)
※ Direct Connectを使う場合、S3はVPC外にあるため、Public経由か、Privateであれば要Proxy
- 移行時のダウンタイムをいかに短くするか
- データ同期までの時間がシステムのダウンタイムに直結
- 帯域を有効に使いきれる方式を取る
ファイルの移行方式
- S3へ
- 専用線接続を利用する
- 大きいファイルはマルチパートアップロード
- 並列で転送
- EC2へ
- ソリューションを活用(WAN高速化ソリューションを使う)
ブロックデバイスの移行
- S3
- VM Importを利用
- AWS Storage Gateway
- EC2
- DRBD
- DataKeeper
ミドルウェア機能を利用したデータ移行
- バックアップ・リストア
- 一般的に移行時間は長くなるが、十分なダウンタイムが取れる場合に利用
- 各ミドルウェアのレプリケーション機能
- Active Directoryなど
- レプリケーション専用ソフトウェア
- ライセンスが必要になるケースがある(Oracle GoldenGateなど)
データ移行時間を考慮したシステム切り替え方式の選択
- 一括移行
- 一括移行+差分同期
- バックアップを使ってある断面でのシステム移行を行い、切り替え時に差分を同期
- 並行稼働による段階的移行
- データを同期しながら利用ユーザを徐々に移す
データ移行方式のポイント
- 十分なネットワーク帯域を用意
- 帯域を有効に使える移行方式を選択
- ミドルウェアレベルでの機能が使えるか検討
- ダウンタイムを考慮して方式を検討
まとめ
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