自宅にいながらにして、あるいは思いついたその時に、ネットで読みたい本を注文できるこのご時世にあって、リアル書店から足が遠のいているという方も少なくないようです。しかし、あえて「本屋さんで取り寄せている」というのは、現役科学者のくられさん。くられさんは自身の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』に、書店を利用することのメリットを記しています。
書店注文をしよう!
みなさん本屋さんには行くでしょうか?行きつけの本屋さんはあるでしょうか?
よく、目当ての本が無い!なので、Amazonや楽天、ヨドバシなどの通販でポチるかー…、なんて話はよくありますね。それは本でなくても通販はとにかく品を探すには圧倒的に強いので、本当に便利です。自分もよく通販は利用します。漫画や本もよくポチります。
じゃあ、本屋さんに行く必要なんて無いじゃん、全部ポチれば終わりじゃん!
ぶっちゃけその通りです。
しかし、商業誌というのは同人誌とちがって唯一に近いアドバンテージが1つあります。全国どこの書店でも、在庫さえあれば送料無料で取り寄せができる!という点です。
そんなん送料無料で送ってくれるオンライン店もいっぱいあるし、どうでもよくね?と思うかもしれませんが、さにあらず。
まず書店取り置きをしてもらうと、場合によってはオンライン書店で頼むより早く来ます。特にマニアックな本とかは出版社が倉庫においている場合が大半で、それをオンライン書店が取り寄せて、それをさらに送るという形になるので注文してから届くまで無駄なラグがあるわけです。書店注文だと直行であることが多々あります。
また、同類の本を書店注文していると関連図書が入荷されやすくなります。これも簡単な理由で、この本注文する人多いな…じゃあ関連もとりあえず入れてみるか…みたいな感じです。
言わば、自分の近くの書店を「推し本」だらけにすることも、ぜんぜん可能な訳です。
またマニアックな雑誌も何度も取り寄せていると、そのうち普通に棚に並ぶようになります。実際、自分の最寄りの書店は、クソマニアックな学会誌を毎度取り寄せるのでなぜか置いています(笑)。
しかもなぜか売れてるようで、この前平置きにグレードアップしていました。漫画も推し作品を取り寄せていると、新刊が入るときにドカっと入荷されるようになります。
そしてなにより書店というのは、お?という一期一会の場でもあるので、オンラインでポチポチしてるだけでは絶対に出会わない本に出会えるという点が大きいのです。関連書という形で自分の興味を掘り下げることができるというのは大きいです。
自分はDr.STONEの監修開始時に、科学史に関する本を棚一段買いました。けっこうすごい金額になりましたが、それらをザーっと読み込んで、その上でどんな要望があってもそれなりに答えられるようになったわけで、あのザックリ勉強がなければ、資料不足で初手から詰んでいたかもしれません。
ちなみにネットにある情報、wikiなどをみると情報は膨大なようですが、情報の量としては日本語ベースだと専門書の足下にも及びません。その膨大さ…に気がつくまでにどれくらい時間を使うのか…というのがある意味情報化社会の泳ぎ方かもしれません。
そういうわけで、話がそれましたが本を書店注文するのはオススメなのです。