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CX-5の車中泊の実力を教える
美しい風景に出会い、それを写真に収めるためには、フォトグラファーを撮影する場所へ導く車の存在が欠かせません。写真家・吉村和敏さんも愛車MAZDA CX-5を「撮影旅行に欠かせない」と語ります。
そして、吉村さんの撮影旅行では、CX-5はときに車中泊にも使われ、移動手段としてだけでなく、撮影の拠点としても活躍するそうです。
さまざまなシーンでCX-5を活用する吉村さんに、写真家にとっての車選びのポイントと、CX-5での車中泊のノウハウを聞きました。
「撮影旅行に出かけたい!」という方だけでなく、「CX-5で車中泊ってどうなの?」と気になっている方もぜひ参考にしてみてください!
吉村和敏(Kazutoshi Yoshimura)
1967年、長野県松本市で生まれる。高校卒業後、東京の印刷会社で働き、退社後、1年間のカナダ暮らしのさなか、写真家としてデビューする。以後、東京を拠点に世界各国、国内各地を巡る旅を続けながら、意欲的な撮影活動を行っている。カナダメディア賞大賞(2003年)、日本写真協会賞新人賞(2007年)、東川賞特別作家賞(2015年)受賞。写真集、個展などを通じた作品発表活動だけでなく、フォトコンテストの審査員も多数担う。
そして、乗っていて楽しい。
旅する写真家の車選びのポイント
ー 撮影旅行には「車が欠かせない」と聞きましたが、吉村さんが車選びで重視しているポイントを教えてください!
吉村さん:ひとつは、やはり積載性の高さですよね。作品撮りともなれば、複数の中判・大判カメラや三脚など、かなりの量の重たい機材を運びますから、これらを問題なく積める車であることがとても大事です。
もうひとつは、AWD(4WD)を備えていることですね。撮影場所を求めて悪路を走ることが多いですから、走破性の高い車であることが重要です。雪景色をテーマにした写真集を出そうと、雪深い地域を走ったことがあるのですが、CX-5はかなりの雪道でもぐいぐい進んでくれるので、非常に頼りになります。
ー CX-5を選んだのは、積載性、AWD(4WD)が決め手だったのですか?
吉村さん:それだけでなく、ディーゼルエンジン搭載車があったこと、MT(マニュアルトランスミッション)車があった※ことが決め手でしたね。雪道のような悪路を走るときは、自分でギアチェンジする方が僕は走りやすいですし、操作していて楽しいので、MT車が大好きなんですよ。
積載性、AWD(4WD)、ディーゼルエンジン、MT車という条件ではCX-5以外に候補が見つからず、試乗もせずに購入してしまいました(笑)
※ 現行のCX-5にはMT車の設定はありません。
ー そう言っていただけてうれしいです!CX-5のパフォーマンスは期待通りでしたか?
吉村さん:ずっと乗り続けていきたいと思うほど気に入っています。実際に撮影旅行に使って分かったのは、エンジン性能の高さですね。CX-5のディーゼルエンジンは力強いだけでなく、燃費も良好です。高速道路で燃費を意識した走りをすると、リッターで22kmくらい走ってくれます。東京から九州や北海道など、長距離を走ることが多い僕にとって、この燃費性能の高さはとても助かりますね。それに、車内の静粛性の高さにも驚きました。「このクルマ、本当にディーゼル?」と思うほど静かです。
それに、足回りもタフで良いですね。重い機材を満載していても車体が沈みすぎず、元気に走ってくれますから。そしてなにより、運転していて楽しい!1人で長距離を運転していると、どうしても退屈になってしまいがちですが、CX-5はクルマを操る歓びに満ちているので、どこまで走っても運転が苦になりません。
CX-5で車中泊するためのポイントとアイテム
ー さて、撮影旅行では車中泊することもあると教えてくださいましたが、CX-5は車中泊することを想定して購入されたのでしょうか?
吉村さん:前はワゴンタイプの車に乗っていて、その車でも車中泊できていたので、CX-5でも十分に車中泊できるだろうな、と購入前からイメージしていました。購入後はいろいろ研究し、アイテムを揃えて、CX-5で快適に車中泊する方法を確立していったんです。
ー その車中泊のやり方、ぜひ教えてください!
吉村さん:では、順を追って説明していきますね。
1.シートアレンジ
1-1:まずは寝床になるスペースをつくります。
左側後部座席のヘッドレストを外し※、倒します。今回は荷物が少ないので、右側は倒しません。
1-2:助手席を少し前に出します。運転時、左側の視界を妨げないように、あまり前に出しすぎないように!
※ ヘッドレストをはずした状態で走行しないようにしてください。取りはずした状態で走行すると、急ブレーキや衝突時、頭部への衝撃を防ぐことができなくなり、重大な傷害につながるおそれがあります。
2.後部座席足下にある空間を埋める
2-1:後部座席の足下に空間がありますが、このままでは、寝床をつくっても横になったときに頭が沈んでしまいます。この空間を埋めるために、エアクッションを入れます。多少空気を抜いた状態にしておくと、ピッタリはまりやすいです。
2-2:後部座席を倒すと、ご覧のとおり空間が埋まり、フラットになります。
3.寝床をつくる
3-1:続いて、寝床をつくっていきます。ここでのポイントは、寝床をできるだけフラットにすることです。CX-5は後部座席を倒すと、ラゲッジスペース底面に段差ができてしまいますが、この段差を埋めるためにすのこを置きます。使っているすのこのサイズは縦85cm、横56cm、高さ3.5cmです。
3-2:すのこの上にマットを敷きます。愛用しているのは空気を入れて膨らませるインフレータブルタイプのマットで、サイズは縦190cm、横60cmです。マットの端が少し余りますが、折り込んでしまいます。これで寝床は完成です!
4.収納スペースをつくる
4-1:撮影旅行の場合、カメラや三脚など荷物が多いので、メタルラックを設置して収納スペースをつくります。
4-2:ラックの下には三脚などの長い荷物を置き、カメラやその他の荷物はラックの上に置きます。これで車中泊スタイルの完成です。
吉村さん流CX-5車中泊スタイルの完成版がこちら。右側後部座席も倒せば、さらに多くの荷物を載せられそうです。
実際に横になってもらいました。身長175cmの吉村さんでも快適な様子!
ー ありがとうございます!簡単に快適な車中泊スペースができあがってびっくりしました。その他、車中泊に必要なアイテムはありますか?
吉村さん:排水を貯めておくポリタンク(上写真左)、カーテンの代わりになるウインドシェード(上写真右上)、窓を開けておきたい暑い時期は、防虫ネット(上写真右下)が欠かせませんね。さっき使ったマットやすのこなども含めて、ほとんどはオンライン通販で購入したものです。車内のあちこちをメジャーで測って、必要なサイズのアイテムを探すのがポイントですね。
純正アクセサリーの中には、車中泊に便利なものがラインナップされているのをご存じでしょうか。いずれも車種専用設計で、CX-5にピッタリはまるので使い勝手抜群です。代表的なものをいくつかご紹介しましょう!
後部座席を倒した状態のラゲッジスペースにピッタリ置けるマットレスです。折りたたんで収納できるので、通常のラゲッジスペースにも収まります。
目隠し、日よけに便利なサンシェードは、CX-5のフロントウインドにピッタリフィットします。小さく丸めて収納可能です。
サイドウインド用、リアウインド用がセットになったシェードです。前後ドアウインド部を網戸にすることもできるので、車内で休憩中の虫除けや換気にも便利です。
ー いろいろ教えてくださったおかげで、CX-5の車中泊のポテンシャルがよく分かりました。吉村さんは、撮影旅行において車中泊にはどんな意味があると思いますか?
吉村さん:宿の場所にとらわれずに行動できるのは、大きなアドバンテージですね。朝焼けを撮影したいと思って、現場近くで車中泊できるようなら、すぐに現場に駆けつけて撮影できます。それに、宿泊コストも比較的抑えられます。車中泊は、行動に選択肢を与えてくれる手段だと思いますね。
ー そういった意味でも、CX-5は吉村さんにとって、この上なく心強い撮影の相棒といえそうですね。
吉村さん:オンリーワンの相棒だと思います。それほど気に入っていますね。これから先、なん10万kmでも乗れるだけ乗っていきたいと思っています。
ー 今日はありがとうございました!
ーマツダスタッフよりー
吉村さんが慣れた手つきで作業するのを見ながら、CX-5がこんなに手軽に車中泊仕様になるのか、と驚きました。
そして、言葉の端々から、吉村さんの「CX-5愛」が感じられ、なんだかうれしくなってしまいました。
「なん10万kmでも乗っていきたい」という言葉のとおり、CX-5ライフが続いていくことをスタッフ一同願っています!
(2024年6月 取材撮影)
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