Windowsユーザの方でOS Xを使う必要がある、だがしかし、Macを買うつもりもパソコンを構築するつもりもない、という方向けに、読者Bobby PattonによるWindowsパソコンのバーチャルマシン上でSnow Leopardを使えるようにする方法をご紹介!
過去にVMWareでSnow Leopardをインストールする方法をご紹介したことがありましたが、『VMWare』を購入していない方は、『VirtualBox』ならフリーで使うことが出来ます(『VirtualBox以外にもOSX86 ISOが必要となります)。
Hazardというグループが、パッチされたSnow Leopardのインストーラーを公開しているので、ググってみれば見つかるかと思いますが、Snow LeopardのISOをダウンロードするのは気が進まない、という方はコピーを購入して使用して下さい(もちろん、やり方としては購入するのが正規ルートです)。
必要な2つのアイテムが揃ったなら、『Virtualbox』のインストールを開始します。『Virtualbox』を起動し、左上にあるNewをクリック。 Create New Virtual MachineでNextをクリック。
このウィンドウで、名称をOSXと入力すれば、システムやバージョンが自動的に変更されます。
次のウィンドウではRAMの使用量を選択します。:
余裕が十分にある方は、最大限まで引き上げておくと楽ですが、1024MB程度あれば基本的には十分です。
上の画面でハードディスクを作成します。 20GBあれば十分ですが、問題は動的に設定するか、静的に設定するか、です。
動的に設定すると、使用量に応じてハードディスク容量が調整されますが、静的に設定している場合、どれだけのデータが入っているかに関わらず常に20GBとなります。
動的に設定しておくとハードディスクの容量を占拠しないため、都合が良いと言えますが、静的に設定するほうがパフォーマンスは良くなります。自分の場合は動的に設定しています。必要であれば動的の設定、ディスクサイズやファイルロケーションを変更し、Nextをクリック。次の画面では設定の概要が表示されます。 Finishをクリックし、上部にあるSettingsをクリック。このウィンドウの左ペインにあるSystemをクリックし、Enable EFIからチェックを外して無効に設定します。
次に左にあるStorageボタンをクリックし、OSX.vdiの下にあるEmptyをクリック。右側に緑色の矢印のあるフォルダをクリックします。
このウィンドウでは上部にあるAddボタンをクリック。最初の段階でダウンロードしたOSC86 ISOを検索、追加、ハイライトさせ、下部にあるSelectを選択し、OKをクリック。メインVirtualBoxウィンドウの左側にあるStartボタンをクリック。
立ち上がったら、ウィンドウの中をクリックし、 F8を押し、boot:promptで-vを入力、異常がある場合、どこに異常があるのかがすぐに分かるようにしておきます。
全てのサービスが実行され、言語画面に最終的に辿り着くので言語を選択しNextをクリックします。マウスを動かすことが出来ない場合、右側のCtrl+Iを押し、 Continue、Agreeをクリックして進みます。次にメニューバーのUtilitiesからDisk Utilityを起動。
この画面で20GB VBOX HARDDISKをハイライトし、Eraseタブをクリックし、任意の名称を入力し、ウィンドウの右下にあるEraseボタンをクリック。この作業にはそれほど時間はかからないはずです。
それからメニューバーのDisk Utilityをクリックしウィンドウを閉じ、インストーラーに戻ります。表示されているドライブをハイライトし、Continueをクリック。
次のウィンドウがとても重要なところです。左下にあるCustomizeボタンをクリックします。
<AMDユーザは下記をチェック>上部に含まれている更新の有無Kernelsをドロップダウンし、Legacy Kernelを選択。システムサポート下のAMDオプション
<インテルユーザは下記をチェック>上部に含まれている更新の有無ブートローダをドロップダウンし、最新のChameleonをチェック Kernelsをドロップダウンし、Legacy Kernelを選択。
上のチェックが完了したらDoneをクリックし、Installボタンをクリックします。このプロセスをスピードアップしたい場合、Disk Checkがポップアップする際にSkipをクリックして下さい。
インストール完了が表示され、再起動までの時間のカウントダウンが始まったらすぐに右のCtrlキーを押します。VirtualBoxウィンドウの上部にあるDevicesをクリックし、CD/DVD Devicesを選択し、Unmount CD/DVD Deviceをクリック。MachineからResetへと進み、プロプントからResetをクリックするとChameleonローダが表示されOS Xのブートが開始されます。
起動後、OS Xの設定画面が表示されたら設定完了です。この設定を行なっている際に一つ気になったのが、仮想化はコアが一つの状態でしか出来ない、ということ。使用したOS Xディスクの問題なのか、そうでないのかははっきりしないところですが。
また、オーディオを正常に機能しない問題があるのですが、この解決方法はこちらのキャプチャ解説(英語)を参考にして下さい。解像度にも制限がかかってしまうのですが、これを修復するにはFinderの左にあるOS Xドライブへと進み、Extrasというフォルダを開きます。com.Apple.Boot.plistというファイルをTextEditで開き、下記を挿入して下さい。
- Graphics Mode
- 1280x1024x32
または、このファイルに名前をつけて保存を選択し、デスクトップに保存し、Unicodeのチェックを外し、com.apple.boot.plistとして保存し、Extrasフォルダにドラッグアンドドロップするとオリジナルファイルが上書きされます。この際にパスワードの入力が求められる場合があります。
また、システムアップデートは絶対にインストールしないで下さい。アップデートしたい場合、アップデートを含むISOディストリビューションを別途インストールする必要があります。アップルからのアップデートを直接インストールしてしまうとカスタムkext、chameleonが上手く作動しなくなってしまうので注意して下さい。
またブート出来ない、という問題に直面している方はChameleonの違うバージョン、または違うカーネルを選択してみて下さい。上手くいく場合があります。USBエラーが起きる場合、 VirtualBox設定でUSBを無効にしてみて下さい。
試してみた方は感想、Tips、問題点、不明な箇所などをコメントで教えて下さい!
OSX in Virtual Box (Hackintoshed VM) [Tek411]
Bobby Patton (原文/まいるす・ゑびす)