独立して働いているのでもない限り、あなたも同僚も上司の念頭に自分に対する良い印象を持ち続けてもらえるようにしているものでしょう。職場の雰囲気が協力的というよりは競争の場に近い場合は特に、そのような考え方により、目立つ仕事をやりたがったり、時には同僚の足を引っ張ったりさえするような、不健全な行動につながります。ここに名案があります。組織図で自分の上にいる人に認知され、良く思ってもらうために、それほど大変なことや、道徳的に問題あることをする必要はありません。以下にあげる5つのことを言えば、どんな上司でも良い印象をもってくれます。

1. 「私に解決策があります」

上司というのは常に多くの問題を抱えているもので、通常は、それらの問題に対して、すべての解決策を見つける責務を負っています。今度上司に知らせなくてはいけない問題が発生したときは、解決策も準備して持って行きましょう。実行済みであってもなくても、自ら解決策を見つけることで、主体性、思慮深い取り組み方、そして創造性をアピールすることができます。

2. 「それは私が対処済みです」

どんなに優秀な人であっても、誰もが間違いを犯すものです。何か間違いを犯したときは、上司のところに行って、私はミスを犯しましたが、対処しておきました、と言えるようにしましょう。可能なら、再発防止のためにどんな対策をしているかも報告しましょう。そうすれば、一番印象に残るのはミスではなく、あなたの責任感と信頼性です。

3. 「私がそれをやります」

すでにプレッシャーが多くかかる地位にいればなおさらですが、より多くの責任を背負いたい人はいません。しかし別の視点から見れば、それは自分の前向きさ、協力する意志、チームプレーヤーであること、そして信頼に足ることを上司に示す絶好の機会であり、自然と「困ったら頼れる」人になるでしょう。確かに、余分な仕事も増えますが、見返りはとても大きなものです。

4. 「お手伝いします」

行き詰まったり、仕事があふれていたり、突然呼ばれてしまったりした同僚の手助けを申し出ることは、他者への心遣いと、さらに多くのことをやろうとする意志の現われになります。また、自分の業務だけでなく大局的な視点を持っていることの表れでもあります。これにより、仲間意識と共同作業を体現する人として認識されていきます。

5. 「私に考えがあります」

あなたが物事を解決し、期待より高い貢献をしようとしていることを知れば上司はうれしいものですが、あなたが最も輝くのは、新しいアイデアを提示したときです。これは、今やっていることに対しての真剣さ、そしてチームや組織に対して、本当に価値ある存在になろうという意志の現れです。

もちろんこれらは、上司と良好な関係を築いて保つためにすることの一部にすぎません。言葉だけでなく、実行に勝るものはありません。

最初のステップは、常に自分がどんな人物で、何ができるのかを見せることです。これまであげたような、上司が喜ぶことを言うのは、キャリアにプラスになるからではなく、自分が賢く、機転が利き、責任感があり、チームにとって価値あるメンバーであるからです。

The 5 Things Your Boss Really Wants to Hear|Inc.

Lolly Daskal(訳:Conyac

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