写真を加工して、ちょっと気の利いた画像を作りたい。しかしPhotoshopは持っていない。...そんな状況のとき、オフィスのパソコンに大抵入っているあのソフトが代わりをつとめます。そう、おなじみのプレゼンソフト、PowerPointです。
とはいえ、たいしたことは出来ないでしょ? と侮るなかれ。味気ない普通の画像を、壁にペタペタ貼ったポラロイド写真風に加工することくらいは出来るんです。
ウェブサイト「Digital Inspiration」ではDavid Anderson氏のチュートリアル動画が紹介されています。この動画では鮮やかな手並みでみるみる画像が加工されていくものだから、PowerPointがいっぱしの画像編集ソフトに見えてきますよ。5分間の動画は以下からどうぞ。
使用しているのはPowerPoint2007。プレゼンテーションに新しいスライドを作ったら、加工したい画像を挿入して、編集開始です。
どうやって加工するかは工夫とアイデア次第なのですが、この動画ではポラロイド写真風にする方法をレクチャーしています。
まずは影を作るところから。画像より少し大きめに図形を作って、「書式」メニューから「頂点の編集」を選びフリーフォームでグニャグニャいじって、適当な形にします。次に「図形のスタイル」→「図形の効果」でエッジをぼかし、右クリック→「図形の書式設定」から「透過性」のバーを調整して、透けた感じに。
次にポラロイドのフチとなる白い四角形を作って画像の背面に敷き、さらにその背面に先ほど作った影を配置。影の大きさや形を微調整したら、出来上がり。ただの画像が、立体的なポラロイド写真みたいになってしまいました。
こういう動画を見ると、どんなツールでも、使う人の技術とアイデアで驚くほどいろいろなことが出来るんだなぁとしみじみ思います。当たり前かもしれませんが、創造性というのは、道具ではなく人間に宿っているものなんですね。
他にも「このツールでこんなことが出来る!」という意外な使い方などご存知の方がいたら、ぜひとも教えてください。
Create Photo Effects in PowerPoint without Touching Photoshop [Digital Inspiration]
Kevin Purdy(原文/訳:吉川晶子)