スマホデビューのシニア(高齢者)世代へ、
スマホのメリットやオススメのスマホをご紹介。
少し前まで、シニア世代の方々はガラケー(フィーチャーフォン)を使用している人が大半でしたが、最近ではスマホを使う方も増えています。また、今ガラケーを使用しているシニア世代の方の中には、スマホデビューしたいと考えている人も多いでしょう。
その際に気になるのはスマホの機種選びです。できれば、あまり知識がなくても使いこなせるスマホを選びたいものです。本記事では、スマホデビューを検討しているシニア世代の方に向けて、スマホのメリットやおすすめの機種を紹介します。
シニア(高齢者)世代にこそスマホ!おすすめする理由
シニア世代だと、まだガラケーのままでいいのではないかと考える人もいるかもしれません。しかしここ数年、シニア世代のスマホの普及率は右肩上がりで伸びています。
モバイル社会研究所の「シニアの生活実態とICT利用※1」によると、2024年に入ってから70代のスマホの所有率は84%に達しました。2019年には41%だったため、5年間で2倍以上に増えたことになります。60代に関しては2022年の段階で既にスマホの所有率が90%を超えていました。このように、シニア世代でも既にスマホを持っているのが当たり前になりつつある状況です。
自分にスマホは難しいのでは、と感じる方も多いかもしれませんが、実はシニア世代だからこそスマホをおすすめしたい点がいくつかあります。その内容を詳しく見ていきましょう。
※1 2023年版|モバイル社会白書Web版|NTTドコモ モバイル社会研究所
大画面で文字が見やすい
スマホの画面はガラケーの画面と比べると大きく、見やすくなっています。シニア世代の方には、小さな画面では文字が小さいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。ガラケーからスマホに変えれば、画面自体が大きくなることで文字が見えやすくなります。
最近では数年前と比べて、画面の大きなスマホが増えてきました。画面が6インチ台後半のスマホも珍しくありません。シニア世代の方でも操作方法に慣れてしまえば、ガラケーよりも快適に使用できるでしょう。
大きな画面でメールや調べもの、YouTubeなどの動画を楽しむこともできるため、ガラケーよりも楽しみが広がります。
LINE(ライン)に加えて高画質の写真や動画でのコミュニケーション
スマホがあれば、LINE(ライン)で子供や孫とコミュニケーションを取ることができます。メールや電話を使うよりも手軽に使えるので便利です。LINEには通話機能もあり、電話と違って料金はかかりません。子供や孫と連絡を取り合う機会が増えるでしょう。
なお、以前までLINEではガラケー向けのサービスも提供していました。しかし現在は終了しており、スマホを持っていないとLINEが使用できません。LINEを使うためという意味でもスマホデビューをするのがおすすめです。
スマホなら大容量のデータを取り扱えるのも魅力です。ガラケーでは扱えない高画質の写真や動画を送受信できます。子供や孫が遠くに住んでいる場合でも、写真や動画でやり取りしていれば身近に感じられるでしょう。
使用中のガラケーが将来使えなくなる可能性
スマホは4GやLTE、5Gといった電波を使用して通信していますが、ガラケーでは大半が3Gの電波を使用しています。この3G電波は古いため、将来的に停波される予定です。そうなると、ガラケーは使用できなくなってしまいます。
3Gの電波が停波される時期は、通信事業者によって異なります。もっとも早いのはauで既に2022年3月に3Gの電波が停波されました。また、SoftBankでも2024年4月15日に石川県以外のエリアで3Gサービスが終了しています。石川県では能登半島地震の影響を考慮して7月31日まで延長されていました。
現在3Gサービスが提供されている通信事業者はNTTドコモのみで、2026年3月31日に終了を予定しています。現在ガラケーを使用している人は、それまでにスマホに乗り換えをする必要があります。
> ドコモのガラケーユーザー必見!2026年3月末「3Gサービス終了」の影響と対策とは?
シニア世代のスマホ選び
シニア世代の方の中には、IT機器の扱いがあまり得意ではないという方も多いでしょう。ガラケーからスマホに変える際には、次のような点を重視して契約する会社(通信事業者)やプランを選ぶ必要があります。
サポートの有無
スマホを使い始める際には、初期設定が必要です。スマホの扱いに慣れている人なら簡単にできますが、初めてスマホを使用するシニア世代の人が自分で行うのは難しいでしょう。
大手通信事業者など店舗を展開している通信事業者であれば、店舗でサポートを受けられます。初期設定を店舗のスタッフに行ってもらうことも可能です。スマホを使っていて、困ったことがあったときにも、店舗に行けばサポートが受けられます。
一方、店舗のない通信事業者の場合、初期設定や困ったときのサポートも受けられないため注意が必要です。
ただ、これからスマホデビューをしようとしているシニア世代の人の中には、子供と同居している人もいるでしょう。子供など家族からサポートを受けられる環境なら、店舗でのサポートがなくても問題ありません。
セキュリティ対策
スマホはインターネットに接続して使用するものであるため、情報流出などのセキュリティ対策には十分に注意する必要があります。よくあるのが詐欺広告やスパムアプリによる被害です。いずれも個人情報を盗もうとしたり、クレジットカードで支払いを促したりするケースが多いです。広告を踏んで遷移した先で安易に個人情報を入力したり支払いをしたりすることは避けましょう。よく分からないアプリなどもむやみにインストールしないことが大切です。
通信事業者が提供しているセキュリティオプションを付けていれば、そのような詐欺広告やスパムアプリの被害はある程度防止できます。通信事業者のサービスとは別にセキュリティアプリなどもアプリストアで販売されています。
また、スマホの挙動がおかしくなったり怪しいと感じたりした場合には、無理に自己解決しようとするのは避けましょう。家族に相談するか店舗のサポートを利用するのが無難です。
料金
以前までと比べると、安い料金でスマホを利用できるプランが増えてきました。例えば、NTTドコモなら1か月で実際に利用したデータ容量により月額料金が変わりますが、1GBまでであれば4,565円(税込)、1〜3GBだと5,665円(税込)、3GB以上なら7,315円(税込)です。
一方でNTTドコモでは、ガラケー向けの「ケータイプラン」も提供しています。月額料金は1,507円(税込)です。データ容量は1か月100MBまで使用できます。
これらを比較すると、スマホを持つにはお金がかかると感じる方も多いかもしれません。その場合はぜひ格安SIMも検討してみてください。
格安SIM(シム)だと料金が抑えられる
大手通信事業者を利用する場合には、店舗でのサポートを受けられる反面で料金がやや高めなのが難点です。以前よりは安くなっているものの、まだ高いと感じる人もいるでしょう。その場合には、格安SIMを利用すれば、料金を抑えることができます。
大手通信事業者ならデータ容量の少ないプランでも2,000〜3,000円程度です。auなら「スマホミニプラン5G/4G」でデータ使用量を1か月1GBまでに抑えれば2,178円(税込)で利用できます。SoftBankなら「スマホデビュープラン+」の4GBライトというプランがあり、月額2,728円(税込)です。
これに対して格安SIM(シム)なら、1〜4GB程度のプランなら月額1,000円前後で利用できるところも珍しくありません。
スマホの料金についてはこちらの記事でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
シニア世代向けのスマホ選びとは?
シニア世代の方がガラケーからスマホに替える際は、通信事業者だけでなくスマホ本体の選び方も重要です。では、どのような点に着目してスマホの機種を選べばいいのか見ていきましょう。
OS(オーエス)
OS(オーエス)とは、スマホを動かす頭脳にあたるものです。スマホのOSにはiOS(アイオーエス)とAndroid(アンドロイド)の2種類があります。iOSはiPhone(アイフォーン)のみで、それ以外のスマホのOSはすべてAndroidです。
iPhoneに搭載されているiOSは操作性に優れていてセキュリティが堅牢なのが特徴です。新しいiPhoneを購入する場合、発売から5〜6年程度はOSのアップデートが提供されるため長く使えます。しかし、iPhoneは価格が高めで新品だと最安のスマホでも6〜7万円程度かかります。スマホの種類もiPhoneのみのため、1年に4種類程度発売されるだけでそう多くはありません。
これに対して、Androidはカスタマイズ性に優れていてスマホの種類が豊富なのが特徴です。国内外の多くのメーカーからAndroidスマホが発売されています。価格帯も幅広く1〜2万円で購入できるスマホから10万円以上のスマホもあります。ただし、セキュリティはiOSほど強くはありません。スマホによっては、発売から2〜3年間しかアップデートに対応しないケースもあります。
Androidのおすすめスマホについてこちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
> オススメのAndroidの格安スマホ 高コスパ機種から高性能の機種までご紹介!
画面のサイズ
シニア世代の方がスマホデビューする場合は、画面のサイズが大きめのスマホを選ぶのがおすすめです。画面が小さいと文字などが見づらいため、スマホを快適には使えません。大きな画面の方がよく見えて快適に使えるため、使い方を覚えたり慣れたりするのも早くなるでしょう。
また、画面に表示されるボタンや文字の大きさなどは設定を変えて大きく表示できます。初期設定ではシニア世代の方にとっては小さすぎるため、大きく表示されるように設定を変えるとよいでしょう。
実際に触ってからの購入を推奨
スマホ本体は店頭のほか、ネットショッピングでも購入できます。どちらで購入する場合も、スマホの実物を実際に触ってみてから購入するようにしましょう。
特に、ネットショッピングでは実物を見たり触ったりできません。イメージと違っていたり扱いづらかったりすることもあるかもしれません。
大手通信事業者の店舗や家電量販店に行けば、スマホの実物を自由に触ってみることができます。実物の持ちやすさ、画面の見やすさなどを確認したうえで、購入を検討しましょう。
LIBMO(リブモ)のシニア向けおすすめスマホ
格安スマホのLIBMO(リブモ)では、スマホ本体の販売も行っています。LIBMOで取り扱っているスマホの中でシニアにおすすめなのはiPhoneとAQUOS wish3、モトローラ moto g24の3つです。
iPhone(アイフォーン)
iPhoneは日本では非常に人気が高く、国内シェア率が約69%と世界的に見て高い水準です。人気が高い理由は、セキュリティが堅牢なことに加えて、直感的な操作がしやすく、動作も軽快などの点が挙げられます。
また、Androidのスマホと違って、iPhoneは異なる世代(シリーズ)であっても操作方法はほとんど変わりません。そのため、家族でiPhoneを使用している人がいれば、使い方を教えてもらうことができます。初めてスマホを使用するシニアの方でも安心して使用できるでしょう。
iPhoneのスマホの中で、現在LIBMOでの取り扱いがあるスマホはiPhoneSE(第2世代)です。iPhoneの中では小型軽量なタイプでホームボタンが付いています。
> iPhoneを安く使いたい!格安で購入・利用する方法をご紹介
AQUOS wish3(アクオス ウィッシュ3)
AQUOS wish3は、画面サイズが5.7インチとやや小ぶりなAndroidスマホです。ストレージ容量は64GBでRAMは4GBあります。おサイフケータイ機能も利用可能です。主要な機能にフォーカスしたジュニアモードやかんたんモードを利用できるため、シニア世代の方でも使いやすいでしょう。
モトローラ moto g24(モト ジー24)
モトローラ moto g24は、画面サイズが6.6インチの大きめのAndroidスマホです。ストレージ容量は128GBでRAMは8GBあります。カメラはメインカメラが5,000万画素、マクロカメラが200万画素です。見やすいように大きな画面のスマホを使いたいシニア世代におすすめです。
格安スマホならLIBMO(リブモ)
スマホデビューをしたいシニア世代の方で、料金の安い格安スマホが良いと考えている方には、LIBMOがおすすめです。
LIBMOのなっとくプラン(3GB)なら、月額980円(税込)で、音声通話に加えてデータ容量が月間3GB使用できます。スマホを初めて使う人であれば、容量が足りなくなることはほぼないでしょう。また、データ容量が月間8GBと少し多めのなっとくプラン(8GB)であれば月額1,518円(税込)で利用できます。遠方の家族とよくビデオ通話をする方など、通信量が多くなりそうな方はこちらもご検討ください。
申込みと同時にスマホ本体も購入できます。LIBMOで販売中のスマホについてはこちらで詳しい情報を紹介しています。
通話が多い方向けのお得なオプションも
シニアの方のスマホの使い道として、データ通信よりも通話の方が多いケースもあるでしょう。その場合におすすめしたいのが、通話定額オプションです。
1回で5分までの通話であれば追加料金がかからない「5分かけ放題」なら、550円(税込)で付けられます。5分を超えた場合には、超えた部分にのみ通常の通話料金がかかる仕組みです。なっとくプラン(3GB)に5分かけ放題をプラスすると、合計で月額1,530円(税込)となります。
かけ放題オプションについて詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ
スマホは既にシニア世代にも普及しており、70代でも8割以上の人が使用しています。今後はNTTドコモの3Gサービスの終了により、ドコモのガラケーも使えなくなるため、早めにスマホデビューをしておくのが無難です。
シニア世代であれば、通信事業者選びでは、サポートの有無やセキュリティ、料金などが重要です。スマホ選びではOSや画面サイズなどを重視して決めるとよいでしょう。
スマホがあればLINEで子供や孫とコミュニケーションを取れて、高画質な写真や動画も撮影できます。ぜひスマホデビューをして楽しく使いこなせるようになりましょう。
- ※本記事の情報は2024年10月8日時点のデータに基づくものです。