業務上、英語でのやり取りが発生するのに、社内に英語に精通した人物がいない、または、生産性の関係から社内で行うのは難しいという場合もありますよね。そんな時には、英語翻訳の外注を依頼するのがいいでしょう。この記事では、外注依頼をする際の見積もりの取り方から見積もり金額の見方、おすすめの外注先まで幅広くご紹介していきます。英語翻訳の外注をご検討の方だけでなく、外注検討には、まだ至っていないという場合も参考にしてください。
英語翻訳の費用相場と見積もり項目
さっそく英語翻訳の費用相場を確認します。
英語翻訳の費用相場
英語翻訳の見積もり金額は文字単価や専門性、納期で決まります。
一般社団法人日本外交協会(SPJD) 翻訳事業担当によると、日本語原稿用紙1枚あたりの文章を英語に訳す場合、6,000円以上、反対に英語を日本語に訳す場合は、原文150ワードあたり2,800円です。
さらに校閲料が日本語200文字あたり2,800円、英語200ワードあたり2,800円になります。
つまり、翻訳会社に依頼した場合の翻訳費用の相場は、
- 英日翻訳:28円/word
- 日英翻訳:20円/文字
ということになります。
ただし、上記の費用相場は翻訳会社に依頼する場合を目安としているため、クラウドソーシングサービスなどを利用してフリーランスに依頼する場合は少し費用が変わってきます。
なぜなら、個人に依頼する場合、とても簡易な内容の翻訳や翻訳会社に勤めた経験はないが現地に住んでいた人に依頼する場合もあるからです。
そのため、個人に英語翻訳を依頼する場合の費用相場は、
- 英日翻訳:6~8円/word
- 日英翻訳:5~6円/文字
以上のようになります。
もちろん、専門性が高い場合は、翻訳会社に依頼する金額に近しくなることは想定しておくといいでしょう。
英語翻訳の見積もり価格を左右する要素
英語の見積もり金額を左右する要素には、大きく分けて「翻訳する言語の種類」「翻訳する文字数」「翻訳内容の専門性」「翻訳後のチェック体勢」「納期までの期間」の5つがあります。それぞれの詳しい内容を解説していきます。
翻訳する言語の種類
日本語から英語への翻訳なのか、それとも、英語から日本語への翻訳なのかによっても1文字当たりの金額が変わってくるでしょう。例外もあるかもしれませんが、英語から日本語の方が、1文字当たりの翻訳価格が高くなってくることが多いようです。
翻訳する文字数
文字当たりの金額で翻訳する文字数が見積もり金額に反映されます。単純に、1翻訳する文字が多いほど高く、少ないほど安くなるのです。ただ、1文字当たり翻訳にかかる金額は、外注先の企業それぞれで異なってきますので、見積もりを複数取ってその違いを比べてみることは重要です。
翻訳内容の専門性
翻訳するものがビジネス文書だけでなく、専門性のある文章だとその分見積金額も高くなってきます。
専門性のある分野というのは、例えば「医学・薬学分野」をはじめ、遺伝子変異や皮膚科学などの「ライフサイエンス分野」、「物理学・工学分野」「人文社会科学分野」などが想定できます。
専門性の高い分野には、特殊な用語もたくさん含まれていますので、それに対応することができる翻訳者やチェッカーを使わなければなりません。また、専門分野に精通していない翻訳者を使う場合でも、特殊な用語などを調べるために時間を要しますので、いずれにせよ見積金額に影響を与えることになるでしょう。
また、一般社団法人日本翻訳連盟の定めている翻訳金額の目安を参照すると、経営管理・財務・契約書の分野では、英日翻訳が英語1ワードあたり30円(税別)、日英翻訳が25円(税別)となっています。
翻訳後のチェック体勢
英語翻訳に関わる作業は、翻訳作業だけではありません。具体例を挙げてみると、工程は大きく3つ。
1.翻訳作業2.チェッカーによる翻訳原稿のチェックと修正3.ネイティブによる、より綿密なチェックと修正
工程が増えるほど見積もり金額は高くなってきます。
また、翻訳後のチェックが1回のみでいいのか、それとも複数回必要なのかによっても異なります。
ネイティブのチェッカーを使うのかという点によっても金額が違ってくることが想定できます。
そのことをしっかり考慮したうえで、自分の希望する英語翻訳はその程度まで必要なのかをあらかじめ考えておくようにしましょう。
納期までの期間
最後に、納期までにかかる時間によっても見積もり金額が異なってきます。例えば、短い文章で30分以内に納品してほしいというのと、短い文章だけど24時間以内の納品でいいというのでは、金額も違ってきます。反対に、ある程度の長さがある文章の翻訳に関しても、納期までの期間によって見積もり金額が変わってきます。翻訳する分量によっては、依頼主が考えている希望納期ではとても間に合わなくて請け負うこと自体ができないということもあるかもしれませんので、確認が必要です。
精度の高い英語翻訳を外注したい!見積もりを取る際の注意点
英語翻訳を外注依頼するのにあたって、見積もり金額も大切ですが、精度と費用のバランスを取りたい場合には、見積もりを取る場合にどのような点に注意する必要があるのでしょうか。また、精度と費用のバランスを取りたい方に向けておすすめの外注先をご紹介します。
英語翻訳の見積もりを取る際の注意点
英語翻訳の見積もりを取る際には、まず外注依頼先候補との事前打ち合わせを欠かさないということが重要です。精度の高い翻訳を希望するといっても、どこまでの工程を行うのか、チェック回数はどのくらい行うのかということについては、依頼主の状況によって異なってきます。それを確実に見積もり作成者に伝えることができないと、複数取った見積もりから自分に合ったものを見つけることはできません。
専門業者だけでなく個人への依頼も可能
英語翻訳の外注先は専門業者だけでなく個人への依頼も可能です。どちらのほうがいいのかということについては、時と場合によりますので一概には言えませんが、見積もりをとる際には、業者だけでなく個人に視野を広げてみることもポイントです。
個人への依頼はクラウドソーシングの利用がおすすめ
個人にも見積もり作成を頼んでみようと思っている方におすすめなのがクラウドソーシングの利用です。クラウドソーシングとは、ネットを通じて個人に仕事依頼することを指します。クラウドソーシングの中でも、たくさんの人が登録しているところを選んで、英語翻訳を専門として行っている人を見つけることができれば、その人が自分の希望通りの仕事をやってくれる可能性もあります。
希望に合う人材を見つけるならランサーズ
英語翻訳を外注依頼する場合の見積もりの取り方から見積もり金額のことまで、幅広くご紹介してきました。見積もりを取る場合には、専門業者だけでなく、個人への依頼もぜひ検討してみてはいかがでしょう。
個人への依頼に活用できるのがクラウドソーシングです。