セールスコーチング協会は、セールスパーソンの能力開発を支援する特定非営利活動法人です。有益なコンテンツを届けるために、無償の診断ツールの開発・提供を検討しました。ところが開発を依頼したエンジニアには、難易度が高いという理由で断られて……。ユーザーが満足するサービス提供に成功した理由を伺いました。
ランサーズ活用前に感じていた課題
気軽に受けられる診断コンテンツを公開したい
多くの人にヒューマンリソース系コンテンツに触れてもらう目的で、無料でカンタンに受けられる診断コンテンツを作成したかった。
予算・スキルが見合ったエンジニアに出会いたい
別のサービスで探したエンジニアに「複雑で受けられない」と断られたため、求めるコンテンツに対応できるエンジニアと出会いたかった。
信頼できるフリーエンジニアと長く付き合いたい
開発会社は営業担当を挟むことでコミュニケーションロスが発生したため、エンジニアと直接やりとりできるフリーランスを見つけたかった。
ランサーズでこう解決!
公開したコンテンツがユーザーから好評を得られた
診断コンテンツを開発・公開するだけにとどまらず、関係者や利用したユーザーから好評のサービスとなった。
問題解決力に秀でたエンジニアとのマッチングに成功
慎重に発注相手を探すことで、実績豊富なフリーランスを発見。一緒に課題解決に取り組める、提案型のエンジニアに依頼できた。
信頼のおけるエンジニアを発見し指名で追加依頼済み
診断コンテンツの依頼時に、スキル・人間性を含めて総合的に満足。このエンジニアが受けてくれるならと、予算外の別案件も依頼済み。
ランサーズを活用した企業様の声
無償コンテンツを開発し、個人が自主的な能力開発に目覚めるきっかけを提供したい
お話を伺ったのは、特定非営利活動法人 セールスコーチング協会の理事長を務める宍戸 由希子さんです。セールスコーチング協会は営業職のための資格認定団体で、『セールススキルの客観的測定』『セールス職の雇用・就職支援』などの事業活動を行なっています。
営業職に対する表層的な印象、顧客にペコペコ頭を下げている、地味できつい仕事……を覆し、セールスパーソンの社会的地位向上に寄与する目的で運営される非営利団体です。
同協会がフリーランスに依頼した仕事は、診断コンテンツの開発でした。協会理事長の宍戸さんは「ヒューマンリソースのコンテンツに触れてもらい、ひとりでも多くの能力開発と自己実現に寄与したかった」と、コンテンツ開発の理由を語ります。
開発した適性診断コンテンツが公開されているのは、『リーダーシップドック』というWebサイト。キャリアやコミュニケーションなどの記事コンテンツと合わせて、リーダー気質の診断が受けられます。しかも、診断は登録不要・完全無料で。
ところが診断コンテンツの公開は、一歩目の開発段階で大きくつまずくことになりました。
開発会社に依頼するよりも、フリーランス活用のほうが効率的でメリットがある
無償の診断コンテンツ提供に向けて、予算を用意し依頼する準備は整ったのに、開発できるエンジニアがいない。社内のエンジニアが退職し、外部リソースを頼ることにしました。人材確保の手段として選んだのは、宍戸さんがインターネットで見つけた、(ランサーズではない)フリーランスエンジニアとのマッチングサービス。
ところがやっと見つけた依頼相手には、『やりたいことが複雑で受けられない』と断られてしまったそうです。「フリーのエンジニアさんに依頼したんですが、ロジックが複雑すぎてつくれないと断られてしまいました。何ヶ月か時間を要したんですけど、最終的にできないという回答で」と宍戸さん。
エンジニアが見つからないのであれば、フリーランスにこだわらずに、開発会社へ依頼する選択肢もあります。同協会においても以前は、受託会社に依頼したことがあったそう。ところが宍戸さんには、「法人に頼むと、エンジニアとの間に営業担当の人がいますよね。でも結局は、エンジニアと直接話す方が意図が伝わりやすかった」という過去の経験がありました。
それでいて「人が関わるので当然ですが、二人分の人件費を含めた予算を提示されます。それなら最初からフリーランスに頼む方が効率的ですし、経済的でもあるんです」という考えがあったそうです。
プロフィールと実績での絞り込み、駆け引きのない相談が最適なパートナー発掘の鍵
開発会社よりも、効率的かつ経済的なフリーランスへの依頼を決めていた宍戸さんですが、肝心のエンジニア探しでつまずきました。第二の選択肢として選んだのがLancersの利用。ではLancersに登録することで、お目当のフリーランスがすぐに見つかったのでしょうか。
「断られたエンジニアさんに、複雑すぎてできないと言われたのが衝撃でした。ランサーズでエンジニアを探してみるものの、一度断られたことはずっと頭に残っていて」と語るように、Lancersでエンジニアを探し始めても不安はつきまとったようです。
宍戸さんが優秀なエンジニアを探しつつも実現したかったプラン自体を諦めかけていた時に、目に飛び込んできたのが依頼相手である松田拓也さんでした。「最初に目に飛び込んできたのは、松田さんのご経歴でした。当時はプロフィールに出身大学や経歴と実績が書いてあって、こんなに優秀な人がいるんだと驚いたのを覚えています」と出会いのときを振り返ります。
松田さんのプロフィール画面に表示された、Lancersでの取引実績が豊富であることも、仕事相談の後押しになったそう。過去の失敗や現在の課題を包み隠さずに話した結果、「予算内でできること、できないことを細かく提示してくださったので、この人になら任せられると感じることができました。依頼した後になって、無理でしたと言われるのはもう懲りごりでしたから(笑)」と、実直な人柄や仕事経験が安心材料となり発注を決定しました。
自社で採用できないほどの人材も、フリーランスであればパートナーになれる
診断コンテンツの出来栄えは、「同僚はもちろん、診断を受けたユーザーさんからも高評価で、この人に依頼して良かったと満足しています」と100点満点だったそう。むしろ「仕事やコミュニケーションが丁寧なのはもちろん、気の毒になるくらいレスポンスが早くて(笑)」と、即対応が過ぎて心配するほどでした。
課題を解決するために必要な情報を、海外のWebサイトまで調査して、最適な提案をしてくれたそう。宍戸さんによる松田さんの評価は、「技術力や英語力もそうですが、一番優れていると思ったのは問題解決力。こちらが実現したいことを、世の中にあるものを結びつけて解決してくれました。限られた予算のなかで、実現可能な解決方法を提示してくれたのが素晴らしい」。
納品物を公開した結果、ユーザーが喜んでいるという点からも合格。信頼関係を構築できた宍戸さんは、別の仕事も発注していらっしゃいます。「もともとやりたいと思っていたことがあって、松田さんが受けてくれるならと思えたので、予算化すらしていなかった案件を相談してみました」。初回発注の体験が良かったため、計画になかった仕事まで依頼してしまうという高評価。
松田さんとの出会いによって、「フリーランスと一言でくくってしまうと語弊はありますが、技術力も人間性も素晴らしい人は、確実にいることがわかりました。彼みたいな人材を雇おうとしても絶対に無理」とフリーランスに対する印象が良くなったそう。
雇用よりも早くて確実に目的達成できたのは、優れた社外人材との出会いと有効活用が秘訣でした。