【レビュー】CPUクーラーを「Noctua NH-L9i chromax.black」に変えた結果

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こう考え、CPU クーラーをリテールクーラーから交換しました。

小型ケースを使っているので選択肢が限られる中、Noctua（ノクテュア）というブランドの「NH-L9i chromax.black」を選びました。

この記事では小型 PC ケースで実際に使ってみた CPU クーラーの写真や動画とともに、以下をレビューします。

• いいところ・いまいちなところ
• おすすめできる方・そうでない方

小型 PC ケースに合う、静音性もデザイン性も高い CPU クーラーをお探しの方に参考になるはずです。

高さの低いCPUクーラー「Noctua NH-L9i chromax.black」とは

台湾のPCパーツ製造メーカーである Noctua（ノクテュア）社が販売している CPU クーラーです。

全高がたった 37mm しかない超ロープロファイルクーラーで、Mini-ITX などの小型 PC ケースに適したつくりです。

筆者が使っている小型ケース「Dan Cases A4 SFX」にも対応している数少ない CPU クーラーのうちの一つです。

もともとはファンが茶色の「Noctua NH-L9i」という製品が先に発売されていました。

「Noctua NH-L9i chromax.black」は Chromax black という全体が黒い色違いモデルです。

「Noctua NH-L9i chromax.black」の良いところ

まずは実際に使ってみて感じた良いところです。

低負荷時はほとんど音がしない

Intel のリテールクーラーと比べ、低負荷時はほとんど音がしません。

スマホアプリで測った値ですが、負荷が低いときはおおよそ 32～34db（静かな図書館）ぐらいです。

低負荷のときの回転音を動画にしたものは以下です。

高負荷のときはそれなりに音がしますが、リテールクーラーと比べると若干静かです。

Cinebench で負荷をかけたときのデシベル数と音について、Intel クーラーと比べたものを動画にしました。

ネットや動画を見たりする程度であれば、エアコンの音のほうが気になるぐらいです。

冷却性能はリテールクーラーとほぼ同じか少し良いぐらいです。以下はリテールクーラーで高負荷の場合の温度です。

以下は「Noctua NH-L9i chromax.black」リテールクーラーで高負荷の場合の温度です。

同じ負荷でもファンの回転数は抑えられています。

ブラックで他のパーツと色の相性が良い

全体がブラックで、PC ケースの中の他のパーツと色の相性がとてもいいです。

「ケースの中なんてめったに見ないでしょ」と言われれば、正直そのとおりです。

しかしケースによってはメッシュからうっすら中が見え、Intel のリテールクーラーだとケースの外からでも青い色が意外に目立ちます。

Noctua NH-L9i chromax.black に変えたら以下のとおり違和感がなくなりました。

「Noctua NH-L9i chromax.black」のいまいちなところ

逆にいまいちだと感じたのは以下の点です。

メモリ交換が少し面倒になる

Mini-ITX のマザーボードだと、下の画像のように CPU クーラーとメモリスロットの間に幅がほとんどありません。

CPU クーラー用の電源ケーブルが干渉するため、CPU クーラーを取り付ける前にメモリを挿しておく必要があります。

組み上げるときは手順を間違わなければ問題ありません。

「Noctua NH-L9i chromax.black」がおすすめなのはこんな人

「Noctua NH-L9i chromax.black」は以下の方におすすめです。

• 静音性の高い小型のパソコンを組みたい方
• パーツの色をブラック系で統一したい方

負荷が低いときはリテールクーラーと比べてかなり静かで、見た目もかっこよく満足度が高い CPU クーラーです。

「Noctua NH-L9i chromax.black」がおすすめできないのはこんな人

逆に「Noctua NH-L9i chromax.black」がおすすめできないのは以下のような方です。

• CPUクーラーの色に特にこだわらない方
• 静音性や冷却性よりも安さを求める方

色にこだわらない方には、ファンが茶色の通常版「Noctua NH-L9i」のほうが値段が安くおすすめです。

静音性や冷却性にこだわらない場合、わざわざリテール CPU クーラーから変えなくても良いと思います。

「Noctua NH-L9i chromax.black」の値段は安い？高い？

「Noctua NH-L9i chromax.black」はおおよそ 6,800～7,500円ぐらいです。

決して安くはありませんが、Mini-ITX ケースだとそもそも CPU クーラーの選択肢が少なく、静音性とデザイン性を考えれば良コスパだと思います。

なおノーマルバージョンの Noctua NH-L9i が 5,000円台前半のため、色違いで 2,000円プラスになります。

筆者のように色にこだわりがある方でなければ、わざわざ chromax.black バージョンを選ぶ必要はありません。

「Noctua NH-L9i chromax.black」のパッケージ

最後にパッケージです。箱もブラック仕様になっています。

中には本体のほかグリス、Noctuaブランドのエンブレムなどが入っています。

取り付けはマザーボードの裏からネジで 4 箇所止めるだけです。

おわりに

CPUクーラー「Noctua NH-L9i chromax.black」のレビューをまとめます。

• 低負荷時はほとんど音がしない
• ブラックで他のパーツと色の相性が良い
• メモリ交換が少し面倒になる

小型で静音の PC を組みたい場合に相棒として頼りになる CPU クーラーです。

AMD 用の「Noctua NH-L9a-AM4 chromax.black」もあります。